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	<title>株式会社セルクル代表取締役　鈴木和幸のページ &#187; 地震日記</title>
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	<description>株式会社鈴木和幸のページ</description>
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		<title>地震日記：5月16日～5月31日</title>
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		<pubDate>Wed, 03 Aug 2011 09:26:43 +0000</pubDate>
		<dc:creator><![CDATA[クリエイト]]></dc:creator>
				<category><![CDATA[地震日記]]></category>

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		<description><![CDATA[５月１６日～３１日 &#160; ５月１６日（月） 　日曜日から業界団体の会合が二つあり、昨日から上京していた。３月１１日の地震以来、初めての上京だった。 　４月にもあったのだが、直前に震度５以上が６回も来たので見送った [&#8230;]]]></description>
				<content:encoded><![CDATA[<p><span style="color: #ff0000; font-size: large;">５月１６日～３１日</span></p>
<p>&nbsp;</p>
<p>５月１６日（月）</p>
<p>　日曜日から業界団体の会合が二つあり、昨日から上京していた。３月１１日の地震以来、初めての上京だった。</p>
<p>　４月にもあったのだが、直前に震度５以上が６回も来たので見送った。今回は何もなくて良かった。３月１１日も、たまたま車で行ったから良かったものの（出張で金沢）、もし、電車で出かけていたら、最低３日は帰ることができなかっただろう。</p>
<p>　久々の東京は薄暗かった。節電の影響である。駅のエスカレーターも止まり、あらゆるところで節電が行き届き、その節電に対する協力姿勢たるや感心させられた。日本人の一致協力する姿勢はほんとに素晴らしいものの様だ。</p>
<p>　昨晩は編集委員会メンバーらと少し飲んだが、飲み屋さんで、これみよがしに「福島から来ましたー！」などと言ってみたが、特に問題はなかった。遠ざけられるとかはない。</p>
<p>　本日も会合だったが、やはりみんなこちらを心配されていたので、それに対し感謝の言葉を申し上げた。団体からお見舞いなどもいただいている。</p>
<p>　会議は全く普通に進められたが、計画停電などで、関東地方の業者もかなり売り上げに影響を受けているとのことだった。クリーニング業界は運営が脆弱で、些細なことが売り上げダウンにつながってしまう。地震と原発の問題がある我々はある程度当然だが、計画停電が売り上げに与える影響はかなり大きいようだ。ほかの産業もそうなのだろう。</p>
<p>&nbsp;</p>
<p>　久々に上京して感じるのは、東京全体が節電に対し、かなりの努力をしている姿を目の当たりにし、頭が下がった。私たちは、田舎で何もないから原発を作られ、バカにされているのだと思っていた。ところが、いろいろなところに節電の工夫がされ、身を削るような苦心をしているのである。これでは、「あんたたちの電気のおかげで」などといえない。いや、悪いのは一部の人々だけで、東京住民もまた犠牲者なのだと思った。</p>
<p>　そう考えると、田舎でだんだん目立ってきた暴走族とかは厳しく取り締まってほしい。福島県などは、原発の放射能の問題を除けば、むしろ都会よりも恵まれている。やはり私たちもそれなりに厳しい姿勢を持たなければならないのではないか。上京して、現実を知った気がする。</p>
<p>　新幹線は、普通のダイヤに戻った。在来線もそのようだ。</p>
<p>&nbsp;</p>
<p>５月１７日（火）</p>
<p>&nbsp;</p>
<p>クレーマーの手紙</p>
<p>　昨日東京から帰ってきたが、川崎の業者から頼まれた「クレーマーに送る手紙」を作成してＦＡＸで送った。こっちが被災していようとも、クレーマーが全国どこにでも登場し、そのたびにどこかの業者が助けを求めてくる。気持ちはわかるが、ちょっと頼りすぎだと思う。</p>
<p>　東京では、電話で、「そういう場合はこれこれこういう内容の手紙を送れば大丈夫」みたいな話をしたのだが、「じゃあ、その文章作ってくださいよ」ということになった。肝心なところは人に頼る、というのはずるいが、いかにもクリーニング業者の発想だ。こういう依存体質が、建築基準法問題のような「気が付いたらみんな違反していた」のような事態を引き起こすのである。</p>
<p>&nbsp;</p>
<p>国土交通省のクレーム</p>
<p>　日曜日に行われた会合で、局長から、「当方の機関誌で、機械業者のTが、紙面に入れた広告のことで、クレームを付けてきた」。と伝えた。何でも、国土交通省から文句をいわれたという。</p>
<p>　紙面の広告は、Tが建築基準法問題対策として販売している「ソルカンドライ」の洗濯機の宣伝であるが、その中の、「第一種住宅地域でも大丈夫！」という文句が国土交通省の逆鱗に触れたらしい。ソルカンだから大丈夫ということではなく、建築基準法では様々な制約があるのに、この機種を導入したらすべてが許されるというような記載は気に入らないということらしい。</p>
<p>　私からしたら、そういう状況を長年にわたって放置していたのは、いったいどこのどいつなんだと言いたい。そんな些細なことでケチをつけてどうするのか。</p>
<p>　この紙面は本来は全協会員の機関誌なのだが、建築基準法問題で民主党議員がこの問題に絡んできて以来、政治や行政にも配られるようになった。</p>
<p>　この広告に関しては、内容を我々が作ったわけではないので、私たちには何ら責任はない。東染としては、石油系溶剤の規制が強まる今こそソルカンドライの売り時だとして宣伝したいのだろうが、国土交通省としては、「おまえら、あんまり調子に乗るなよ」ということだろうか？</p>
<p>　なお、この記事についてTは、「これは、編集委員長である私がわざと国土交通省に送りつけたのではないか」などとも言われているらしい。これも冗談ではない。ソルカンドライはそんな名前で呼ぶのはクリーニング業界だけで、本当は「1.1.1.3.3-ペンタフルオロブタン」といい、紛れもない温室効果ガスである。結局、Tもすねに傷を持つ身なのでそんなことを言ってくるのだろう。</p>
<p>&nbsp;</p>
<p>ソルカンドライは本当か？</p>
<p>　まあ、こういう問題が起こるわけは、前にも書いたが、私は昨年からクリーニング業界のいろいろな問題を取り上げ、本を二冊も書いたりして盛り上がっていたのだが、地震と東電問題でプッツリ切れてしまっている。だんだん復帰しているので、徐々に活動を再開しているところだ。</p>
<p>　石油系溶剤の代替として登場した溶剤、通称「ソルカンドライ」は、前にも書いたように本当は1.1.1.3.3-ペンタフルオロブタンという。石油系溶剤の不正使用で摘発された業者はすぐにこれに換え、「エコ溶剤」などと宣伝しているが、実は温室効果ガスであることは前にも述べている。</p>
<p>　ところが、震災前に白河市の業者から聞いた話では、この溶剤は温室効果ガスどころか、生物の生態系にも影響を与えるものだというのでビックリしてしまった。そんな話を聞いていたところに、あの地震が来たというわけだ。</p>
<p>　日本経済新聞にさえ「エコ溶剤」と、書かれるものが、本当は人体に有害だとしたら大変だ。私は白河の業者にその情報を伝えた薬品会社（シミ抜きの薬品）に連絡し、ことの次第を聞いた。</p>
<p>　彼らが事前に送ってきた書類には、1.1.1.3.3-ペンタフルオロブタンではなく、別のものが人体に有害であるという朝日新聞の記事が付いていた。なんだ、全然別物じゃないかと思って電話したが、そこの話では（担当者は前と違っていた）、「1.1.1.3.3-ペンタフルオロブタンは温室効果ガスではあるものの、人体に直接の害はない。しかし、値段が高く、ＫＢ値（油脂溶解力を示す単位）が低いという弱点がある。これをそのまま使用している分には問題がないが、価格が高く、汚れも落ちないという弱点を補うため、もしかしたら、1.1.1.3.3-ペンタフルオロブタンではなく、別の溶剤を使用している業者もいるのではないか」という仰天情報をいわれた。</p>
<p>　ええっ、それはとんでもないことだ。エコ溶剤などといいながら、実は違う溶剤を使用しているというのか？だが、確かに腑に落ちないことはいくつかある。いくつか事例を挙げると、</p>
<p>○クリーニング業界では「ソルカンドライ」という名前しか登場せず、「ペンタフルオロブタン」などと言われたことがない。つまり中身は勝手に変換できる。</p>
<p>○価格が高く、低価格の業者では無理といわれていたのに、建築基準法で不正業者達の行為が発覚以来、低価格の業者はこれを使用し、価格もそのままにしている。普通にやっていれば採算に合うのだろうか。</p>
<p>○先日、提灯記事の問題で日本クリーニング新聞の編集長とやり合ったとき、向こうから「週刊金曜日でソルカンの悪口を言っているだろう」と言われた。もし中傷だというなら堂々と抗議すればいいのに、それもない。何かやましい事情があるのではないか。</p>
<p>　この件はまた別の機会にでも調査してみたい。</p>
<p>&nbsp;</p>
<p>&nbsp;</p>
<p>５月１８日（水）</p>
<p>&nbsp;</p>
<p>メルトダウン</p>
<p>　ちょっと前のニュースだが、地震発生２，３時間後にはメルトダウンが始まっていたということだった。そうすると私が金沢から焦って車を飛ばし、故郷へ帰ろうとしていた頃には既にメルトダウン状態だったということになる。さらにその数時間後には枝野官房長官が「安全です」などと言っているわけだ。</p>
<p>　原発に関しては今回の事件で詳しくなったが、「メルトダウン」という言葉自体は誰でも以前から知っていたと思う。原発の危険性を表す言葉として、以前の事故（スリーマイルとか）や映画で有名だ。</p>
<p>　東電の不透明さ、隠蔽ということをいわれてきたが、これが一番その隠蔽体質を表していると思う。なんだ、最初からじゃないか。これでは信用できない。</p>
<p>　もっとも、大地震で混乱している時期にメルトダウンなどといわれたら、大パニックが起きていたに違いない。情報を小出しにしたのは、混乱を避けるためなのだろうか？</p>
<p>&nbsp;</p>
<p>当社の会議</p>
<p>　本日は朝から自社の須賀川地区エリア会議が行われている。私は特に参加せず、最後に挨拶するくらいだが、地震の影響が強く感じられ、大変興味深く聞いていた。</p>
<p>　冒頭、マネージャーの挨拶があったが、「こうやってみんながまた集まることができて本当に嬉しい」と涙ながらに語った。泣くほどのことなのだ・・・。仕事ができることが嬉しいと言ってもらえることは、社長にとっては感激である。同時に、従業員が自信や原発の被害に大変不安を持っていて、仕事が休みになることをかなり恐れているような印象である。数名の代表がやはり涙を見せた。ここは社長として、従業員の不安を取り除くことが必要だ。</p>
<p>　この地震で当方が一番マイナスの影響を受けたのは、取引先のスーパーなどがみんなボコボコ壊れ、しばらく営業ができなかった（今でも再開しないところもある）ためにその間の売上がなくなってしまったことである。各店舗の店長が話したが、工場が動いているのに、自分の店舗が営業できないということが相当悔しかった様だ。</p>
<p>&nbsp;</p>
<p>呉越同舟</p>
<p>　前から浜通りと、中通り、会津の人はそんなにうまくいかないといっていたが、本日のネットの産経新聞では、その辺のことが書いてあった。中通りの人が、「浪江町の人が東電の社長に土下座させていたというが、今までさんざん恩恵を受けていたのに、土下座させるなんてとんでもない」というのである。先日の日曜日に行われたクリーニング組合の県南役員会でも、「土下座しろ、などというのは福島県民の品位が下がる」と怒っていた人もいた。</p>
<p>　確かにそうかも知れないが、二ヶ月も自宅を離れ、こっちが心配になってボランティアクリーニングをやるくらいに不便な生活を強いられている人が怒り心頭なのはむしろ当然。精神的に平常でいられるはずがない。そういう人たちの気持ちもわかってやらないといけない。</p>
<p>　それから、産経新聞の記事はちょっとヤラセ臭いと思う。原発で恩恵を受けている人がいても、それは県民の、ほんの一部。そんなことでさんざん恩恵を受けていたなどと、誰もわからない。「恩恵を受けていた」としても、限られた職種、危険な職種に就いていたわけで、他の県民にとってはほとんど気が付かないことではないか。そのように感じている県民はごく少数であるだろう。意味を解さない、作られた記事という気がした。</p>
<p>&nbsp;</p>
<p>５月２０日（金）</p>
<p>&nbsp;</p>
<p>出張</p>
<p>　昨日からまた上京していた。業界会合に出席。この会は必ず出ているが、３月は中止、４月は開催されたが、余震で私は欠席した。</p>
<p>　やはりみんなから地震のことばかり聞かれた。みんなそれぞれに自分の意見を持っており、「福島第一原発は津波でなく地震で故障した」、「さっさと始まっていたメルトダウンを報道しなかった大新聞やＮＨＫはずるい」などと言われた。</p>
<p>　前回の出張で気が付かなかったのだが、山手線が照明を消して走っていた。真っ暗でホームに入ってきたのにはビックリした。いろいろ節約をしている行為には感心させられる。</p>
<p>　宿泊先は前回と同様、大崎の「N・イン」。チェックインの時に男性スタッフから「いらっしゃいませ、鈴木様」といわれた。素晴らしい接客である。料金も、震災地特別割引で安かった。</p>
<p>&nbsp;</p>
<p>研修生</p>
<p>　クリーニング業者は外国人研修生を受け入れ、働かせていることが多い。特に東京、大阪といった大都市ではクリーニング業に人が集まらず、外国人に頼っている。</p>
<p>　しかし、原発事故により大半は帰国してしまった。東京や大阪の研修生でさえ、帰っているので、結構困っている業者も多いらしい。研修生は実質的に「研修」ではなく、事実上ことごとく「労働」なので、それがいなくなるのは困るのである。このように原発問題は、クリーニング業者の労働力をも奪っているのである。もっとも、その行為自体が合法かどうか怪しいが・・・。</p>
<p>　こういった研修生受け入れの元締めの一人が東北にいる。業界では評判が良くない。ちょうちん記事を連発する業界紙に登場、「当社の研修生は、みんなここでがんばると言って、帰らない」などという記事が出ていたが、会議の参加者達からは、「あれは、もし帰ったら一切金は払わないぞと脅されているんだ」などという声が上がっていた。</p>
<p>&nbsp;</p>
<p>田圃</p>
<p>　帰りに新幹線に乗ったが（各駅停車の遅いもの）、グリーン車以外はみんな自由席だった。チケットを買うとき、私はてっきり指定席が満席なのだと思ってグリーン車を買った。前の席には白人が乗っていた。那須塩原で降りたが、何か原発と関係のある人なのだろうか？</p>
<p>　新白河で新幹線を降り、在来線で須賀川に帰った。窓越しに田植えされたばかりの、坊主頭の様な田圃がたくさん見られた。こうやって今年もちゃんと米を作っている。身内に配るのだろうか？</p>
<p>&nbsp;</p>
<p>犬</p>
<p>　聞いた話では、この震災で結構飼い犬が保健所に連れて行かれているという。殺処分するのかと思ったら、２年くらいはそのままにしてあるのだそうだ。飼い主と離ればなれになってしまっていることを考慮しているんだろう。</p>
<p>　クリーニングは管轄が厚生労働省なので、保健所と接することが多いが、一般クリーニングで衛生上の問題が発生するとは考えにくく、事実何十年間もそのような問題は発生していない。食品衛生に関しても、事後処理するだけで、前にも書いたが午後５時以降に開店する店には何があっても動かないし、保健所はなんのためにあるのか、と思っているが、犬には優しいようだ。感心した。</p>
<p>&nbsp;</p>
<p>地震</p>
<p>　最近はだいぶ余震も少なくなったが、今日は何度か震度３までの地震がある。いつもより地震が多くなった。大きいのがまた来るのでは・・・と家族が心配している。</p>
<p>&nbsp;</p>
<p>５月２２日（日）</p>
<p>&nbsp;</p>
<p>　郡山市の同級生からかなり悲観的な連絡を受けた。郡山市では変なデマが飛び交い、小中学校の生徒数が９００人も減ったという。やはり郡山は放射線量が上がっている地域も多いので、我々須賀川市民よりも敏感なのかも知れない。</p>
<p>&nbsp;</p>
<p>５月２３日（月）</p>
<p>&nbsp;</p>
<p>会社の売上</p>
<p>　明日、会社で月に一度の会議があるが、その前に会計事務所が来て、今期の売り上げなど成績をみたところ・・・今期はとにかく地震によって売り上げダウンが激しく、３月などは本社が前年比５０％ダウン、郡山地区が４０％ダウン、会津でも３０％ダウンなどふるわなかったと思われたのだが、４月の売り上げがそれなりに良く、５月の推移もとりあえず順調とあって、もしかすると（あくまで仮定の話だが）、今期は黒字に持っていけるかも知れない。</p>
<p>　先週、須賀川地区会議では「営業できて良かった」と涙を流す従業員がいた。地震の翌日にあってもみんな出社して片づけをしていた。郡山地区で行方不明になり、安否を心配していた従業員は、店舗開店時間になったらそこにいて、「いらっしゃいませ」とやられ、当社幹部が仰天した。こういう人たちに、この危機を乗り切ろうとがんばっている人たちに、せめて少しでもボーナスぐらいは出したい、という希望を叶えられたら社長としては最高の喜びである。そんなことだけで、ウキウキしてしまう。</p>
<p>　今後、放射能や人口減少の問題などにどうやって対処していくかと考えれば大変だが、こんな危機を迎えているときに、黒字で乗り越えられたら大きな自信になるだろう。できれば実現したいものである。</p>
<p>&nbsp;</p>
<p>５月２４日（火）</p>
<p>&nbsp;</p>
<p>会社の会議</p>
<p>　本日は月に一度の定例会議が行われた。昨日記載の通り、成績発表などでは、４月が持ち直し、この震災にもかかわらず良好であることが発表された。まずはそのことを喜びたい。</p>
<p>　同業他社のことなどが話題にあがったが、震災後、燃料が入ってこないなどの不安があったため、他社では従業員をかなり解雇することがあったらしい。商工会議所でも、いったん解雇や休業扱いにして失業手当をもらう方法を薦めていたのも事実だ。</p>
<p>　しかし、それはあくまで会社が最終段階に来ている場合の処置。当社ではそれはやらず、むしろ３月度の給与を２月度の額と同額とするなどしたが、結果的にはそれは成功したようだ。これからどうなるかわからないので、とりあえず解雇します、というのでは、あまりにも無責任すぎる。他の会社は、みんなこのままダメになると思っていたのだろうか？自画自賛のようだが、緊急事態にこそ、人間の度量が試される気がする。だいたい、「地震だからクビです」って言えないだろう。</p>
<p>&nbsp;</p>
<p>須賀川市民の避難</p>
<p>　隣の郡山市では、この土地を離れ、避難している人が多いらしいが、須賀川市はそういうことがなく、やはり古い町は故郷を離れない（離れようがない）のだと思っていた。</p>
<p>　ところが、町中のお菓子屋さんがおばあちゃんを残し、夫婦と子供たちで長野県に引っ越したという話が話題となっている。遂に、須賀川の市街地にも避難者が出たか・・・。ここは婿取りで、原発から２０キロちょっと位に故郷のある主人がやっていた。非常に前向きな人で次々と新しいお菓子を考え出し、たいしたものだと思っていた。同世代なので青年会議所時代に一緒に活動したこともある。</p>
<p>　そういう人でも、引っ越すのか・・・。この辺は放射線量があまり高くない。それでも避難するのは、政府の発表がもはや信用できないということである。そういう動きが増えてくると困る。</p>
<p>　須賀川はかつて商店街が栄えた街なので、そういう人たちが現在でも一家言持っているという雰囲気がある。その一角が崩れたという印象だ。</p>
<p>&nbsp;</p>
<p>５月２８日（土）</p>
<p>&nbsp;</p>
<p>昨日は須賀川経営者協会の総会だった。会場はやはり唯一震災を免れた宴会場。震災以降、こういう会合への出席率は高い。みんなよりどころを求め、情報を集めたい様だ。</p>
<p>参加者からは、「原発問題は本当に深刻。福島を特区として扱って欲しい」という意見が出た。確かに、小さい子供を抱える一家が離れていく地域であっては問題だ。人災である以上、何かの特権が欲しいところだ。東京当たりの人たちに節電で苦しい思いをさせるよりは、はるかに効果があるだろう。</p>
<p>&nbsp;</p>
<p>ホテル再開</p>
<p>　参加者の中に、ホテルT社長がいた。ここは玄葉光一郎のお母さんの実家である。須賀川市街地のホテルは３つあり、いずれも地震で大きなダメージを受け、現在もクローズしているが、みんなの前で、ホテル再興を発表した。来週月曜、５月３０日から宿泊部門が再開するという。ところが、ボイラーは復旧せずお湯が出ない状態での再開とのことだ。それでも再開して欲しいとの要望が強いという。</p>
<p>　またトラヤ以外の残り二つのオーナー、Aが、「お盆前には再開したい」と語った。前に７月中、といっていたのでやや遅れるようだ。</p>
<p>　水風呂状態でのホテル再開には、とにかく宿泊施設が不足しているという事情がある。郡山市、福島市のホテルはどこも満室状態、いてもたってもいられないのだ。</p>
<p>&nbsp;</p>
<p>きゅうり天王</p>
<p>　参加者の中に「きゅうり天王祭」の主催者がいた。</p>
<p>　須賀川市のお祭りには松明あかしなど独特なものがあるが、市民なら誰でも知っていて、一般には意外と知られていないものに「きゅうり天王」がある。須賀川市はきゅうりの出荷数全国一というきゅうり産地。そこで昔からこんなお祭りがある。市民はきゅうり二本を持って天狗のような「きゅうり天王」の奉られた祭壇へそれを奉納する。そうすると別な一本が返されるという。街中には長い露天の店が並び、いつも盛況な祭りである。</p>
<p>　長い歴史を持つこの祭りに、おそらくは最大の危機が訪れた。放射性物質という大敵に、「きゅうり天王」はどう闘うのだろうか？注目される。</p>
<p><img class="alignnone size-full wp-image-325" alt="image002" src="http://www.cercle.co.jp/blogs/wp-content/uploads/image00217.jpg" width="192" height="144" /></p>
<p>５月２９日（日）</p>
<p>&nbsp;</p>
<p>クリーニング組合総会</p>
<p>本日は日曜ながら、福島市でクリーニング組合の総会が行われた。組合は正式には福島県クリーニング生活衛生同業組合といい、唯一の厚生労働省認可団体である。</p>
<p>　毎年一度、どこかの温泉旅館を貸し切って行われ、参加者も年寄りばかりなのでみんな温泉に入るのを楽しみにしているのだが、今回は震災の影響で組合事務所で行われた。高齢者ばかりだが、今日ばかりは決して浮かれた気分で来ているのではないということだ。しかし、定刻（午後１時）になっても会津地区、小名浜地区の代表は現れず、やはり若干間の抜けたところは否めない。</p>
<p>　最初に会長の挨拶があった。現在の会長は郡山市熱海の方で、普段よりは話のわかる方で、二年前には安売り業者の二重価格を私が相談して行政指導させたこともある。話は当然、今回の震災の影響から始まったが、原発から半径２０キロ以内には１５名、２０～３０キロ以内には１４名の組合員が存在するとのころ。この人たちには会費無料など減免措置が執られている。本県組合員に宮城、岩手のような犠牲者はおらず、その点は幸いだった。</p>
<p>　私は滅多に発言しないが、今回は飛ばした。決算決議の際、「親会である全ク連に支払われている金額は、決算の合計金額の三分の一にも相当する。これ以外にもクリーニング・ギフト券の売り上げを全額上納している。いくらなんでも親会に払いすぎていないか？」と質問した。これに対しては、「親会の大半は人件費であり、負担を軽くするため、今後も運動していく」とのことだった。最近、各都道府県地域の組合があまりに負担の多い親会のあり方に苦言を呈しているので、今後動きがあればいい。</p>
<p>&nbsp;</p>
<p>クリーニングの不正を糾弾</p>
<p>　そして、最後には事前に連絡しておいた、「昨今のクリーニング業界の不正行為」である。近年、安売りクリーニング業者に価格を安く見せ、いろいろな手段で追加料金を徴収する方法があるが、いくつか法律に抵触するものがあるし、モラルの上でも好ましくない。これを組合名で行政に対し、このような好ましくないことは指導していただきたいと言ってもらえないか、というわけである。</p>
<p>　これは事前に県南総会で私が話を出し、他の組合員から、そういうことならぜひ総会で言うべきだ、と提案されていたことである。</p>
<p>　こういった行為は、ここの会場にいる様な組合員ではなく、安売り業者達の間で行われている「裏テク」である。結局、組合が高齢者ばかりでボンヤリしている間に、安売り業者たちがやりたい放題だったわけだが、それにしても法律に抵触するようなマネをシャアシャアとやってくれるのには呆れてしまう。これも建築基準法問題同様、悪しき業界の不正行為である。</p>
<p>　珍しく情熱的に説明したが、聞いていた人たちは結構「知らなかった」という人が多く、「最初の客だけ丁寧にやっているというのは本当か、私はいわき地区だが、どの業者がやっているのか？」などと質問する人もいて、かなり感心を引いた。最後は、理事長がこの問題を行政に提出し、行政からの監督指導を仰ぐという理事長の承認を得て、なんと参加者たちから拍手があがった。なんだ、じいちゃん達、いい人じゃないか！</p>
<p>　実は、建築基準法問題の際にもこの理事長に協力を仰ぎ、「不法な手段を使って会津に工場を作った悪質業者を摘発しましょう」と頼んだ。ところがそのときには「やぶ蛇になっては困る」と途中で降りられた。組合員の中には悪意はないものの、違反状態の業者がいたのである。今回のような問題は安売り業者のゴマカシばっかりだから、組合の業者がやってるようには思えないし（都会だと別だが）、実際法律違反でもあるわけで、そういうことが行政によって指導や是正勧告を受けるようになれば、組合の業者達は安売り業者の勢いが弱くなり、大いに助かるのではないだろうか？地域の組合業者は、いろいろ軋轢はあったものの、決して悪い人たちではないのだから、今後はうまくやっていければ嬉しい。</p>
<p>　しかしみんな、「知らなかった」というのには驚いた。参加者の中に一人だけ準大手みたいな人がいて、私の発言を苦笑いして聞いていた。法定認可団体が知らないから、やりたい放題なのだろう。理事長が動いてくれるのならこれは大きい。二年前にも、ワイシャツの二重価格のことで動いてくれ、そのときには消費生活センターがすぐに動いた（相手はハイハイとそのときだけ従順にうなづき、結局また同じことをした）。組合が言えば行政が動くのだ。いい方向に持っていきたい。</p>
<p>　組合は若い人が来ないため、高齢者の集団だが、こういう人たちは放射性物質など平気。「放射能がなんじゃい！」という感じで、今日ばかりは頼もしく見えた。</p>
<p>&nbsp;</p>
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		<title>地震日記：5月1日～5月15日</title>
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		<pubDate>Wed, 03 Aug 2011 09:26:15 +0000</pubDate>
		<dc:creator><![CDATA[クリエイト]]></dc:creator>
				<category><![CDATA[地震日記]]></category>

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		<description><![CDATA[５月１日～１５日 &#160; ５月１日（日） 　本日より５月に入り、クリーニングもだいぶ増えてきた。しかし、閉店店舗の影響もあり、売上は平年のようには望めない。どのようにやりくりするかは難しい。 &#160; 　昨晩は [&#8230;]]]></description>
				<content:encoded><![CDATA[<p><span style="font-size: large; color: #ff0000;"><b>５月１日～１５日</b></span></p>
<p>&nbsp;</p>
<p>５月１日（日）</p>
<p>　本日より５月に入り、クリーニングもだいぶ増えてきた。しかし、閉店店舗の影響もあり、売上は平年のようには望めない。どのようにやりくりするかは難しい。</p>
<p>&nbsp;</p>
<p>　昨晩は業界紙記者が帰省で帰ってきたので郡山で飲んだ。駅前がかなりにぎわっているのに驚いた。若い人が多く、大学生が帰省しているのではないかと思った。郡山は駅前の繁華街が桜通りをはさみ、北側が駅前、南側が陣屋というのだが、駅前が前の状態に復帰したのに対し、陣屋は閑散とし、開店している店舗もまばらだった。地域によって地震被害にかなり差がある。郡山も同様だっ た。</p>
<p>&nbsp;</p>
<p>５月４日（水）</p>
<p>&nbsp;</p>
<p>繁忙期</p>
<p>　ゴールデンウィークはクリーニング業者にとっては稼ぎ時となる。そのため、この時期の人材確保には苦労するのだが、この様な状況においてはどこに行くというわけでもない。みんな頑張って仕事をしているが、本日は工場長（女性）から、「いっぱい出てますよ！」という言葉をもらった。地震でダメージを受けると思っていたのにありがたい一言だった。</p>
<p>　勿論、本来の売上には及ばない。しかし、それでも繁忙期なりの品が出ている。それだけでも嬉しい。従業員達も、それを感じ取っているようだ。大変ありがたいことである。</p>
<p>&nbsp;</p>
<p>会津</p>
<p>　本日は女房が会津に日帰りで行くことになった。同行するのは二女だけ。鶴ヶ城とか見たかったらしい。</p>
<p>　会津は猛烈な観光客で一杯なのだそうだ。理由は、まず会津は風評被害でガラガラだというマスコミからの情報が流れたことと、応援してやろうという観光客がたくさん訪れたこともあるらしい。思わぬ繁盛ぶりにみんな大喜びだ。</p>
<p>　会津の街中にS食堂というカツ丼の店があり、普通のカツ丼の二倍のカツが乗っているのが魅力だが、店自体は大変小さい。ここにも長蛇の列ができているということだった。外に行列ができていたらしい。そんなことは、今までなかった。</p>
<p>　ここは、応援してあげようという人たちの気概に感謝したい。</p>
<p>&nbsp;</p>
<p>５月５日（木）</p>
<p>仮営業</p>
<p>　昨日は家族がみんな出かけ、長女と私だけになってしまい、長男は行かないというので二人で寿司屋に行ってきた。町の小さな寿司屋である。</p>
<p>　主人と話をしたが、現在営業をしているこの建物も順番が来たら建て替えるのだそうである。場所も変わるだろうと言っていた。</p>
<p>　さらに、この近辺の飲食店はとりあえず仮営業をしているようなもので、いずれはみんな建て替える予定であるという。それは知らなかった。</p>
<p>　確かに、この寿司屋も建物自体、蔵をベースにして作ってある。須賀川市内には明治２４年の大火以降、市街地中心部にたくさんの蔵が建てられたが、これもその一つ。１００年間無事だった須賀川の蔵も、この度の地震には耐えられなかったということである。</p>
<p>　しかし、街中の店の大部分がとりあえず仮営業し、立て替えを考えているというのには驚いた。仮営業の理由は、現在は全国からこの地域に土木建築業者とかがたくさん集まっており、ニーズが高いからなのだろうか。確かに飲食店はどこに行っても満員！店舗が壊れた店はせっかくのチャンスに全く気の毒で、これだと赤紙の貼られた壊れそうな店舗でも営業しようという気になるのだろ う。</p>
<p>　ちなみに立て替えを希望しても、工事する場所が多すぎて、１０カ所分待ち等というのはザラ。店主の話では、工事に入るのは数年後とのことだった。気の長い話だが、それまで仮営業状態でずっとやるのだろうか？なかなか気の長い話である。</p>
<p>&nbsp;</p>
<p>　本日でゴールデン・ウィークが終わりだが、私を含めた被災地の人たちにとって、ゴールデン・ウィークなどという場合ではなかった。私にとっては、会社の事務員が休んでいるだけで、工場はずっと稼働しているし、毎日顔も出している。</p>
<p>　ただ、普通のときよりは多少気が楽なのも事実。私はリラックスして、朝は遅くまで寝ている日が多かった。二ヶ月近く緊張状態だったので、何だかすごく休んだような気がする。</p>
<p>　地球様もこっちに同情したのか、連休に入って余震が激減した。このまま少なくなってくれるとありがたい。飲み屋さんに行っても、「あっ、揺れた！」なんてばかりでは、全く気が休まらない。</p>
<p>&nbsp;</p>
<p>５月６日（金）</p>
<p>&nbsp;</p>
<p>　本日は連休明けだが、たいていこういう日はろくなことがない。</p>
<p>　連休中にクリーニング競争相手のテレビコマーシャルが二つ入った。いずれも震災に関係のない地域の業者。震災の影響を受けた業者は多大なダメージを負っている。これがチャンスとでも思っているのだろうか？まあ、商売なんてそういうことかも知れない。</p>
<p>　東北のテレビ局は、みんな震災の影響でコマーシャルが激減し（震災後はほとんど公共広告機構のこんにちはーばかりだった）、広告収入は１０分の１に激減したという（東京スポーツの情報）。そこを突いてのCMだったのかも知れない。</p>
<p>　しかし、だったらそこの営業が地元業者に広告を取りに来るとかするのが普通だ。それもせず、他県のコマーシャルを入れるあたりが腹立たしい。</p>
<p>&nbsp;</p>
<p>破傷風</p>
<p>　他県の被災地で、破傷風で亡くなった方がいると朝のニュースでやっていた。</p>
<p>　小学一年生のとき、同級生だった小さな女の子が突然亡くなり、その時に初めて破傷風という病気を知った。清潔な環境では起こらないが、衛生状態の良くない昔の日本や、被災地では起こるのだろう。私の個人的な印象としては、イヤな言葉を聞いた、という感じだ。近所の人だったので、初めて人の死を知ったのはこのときだった。清潔の行き届いた現在、破傷風などはほとんど聞いたことがなかった。しかし、この地震と津波被害でまた復活したのか。</p>
<p>　だから、清潔には気を遣って欲しいと思う。保健所とかは、本来の役目を果たしているのか？クリーニング業界入りしてから保健所のデタラメな対応には怒り心頭だったが、今こそ活躍のときではないかと思う。</p>
<p>　地震の一ヶ月ほど前、当社のある店舗の改装を巡って保健所とやり合ったことがある。当社営業部長は保健所とやり合い、何と保健所職員は翌日上司を連れて謝りに来た。そういうことは初めてだったので大変驚いた（保健所はいつも威張っているばかりだから）。</p>
<p>　まあ、謝罪に来たというのであればそれは良いのだが、その際、私は「私の知っている飲食店で、午後６時から開店する店がある。そこは主人がアル中でベロベロ酔っぱらいながら営業し、猫などの動物までも飼っているので不衛生甚だしい。一度検閲してくれないか。あなた達が担当でないのなら、他の人に言ってくれ」と言ってみた。</p>
<p>　その課長は、「ああ、それなら午後５時前でも誰かいるでしょうから、その時に行ってみます」と言った。あくまで、午前９時から午後５時以降はどんなことがあっても絶対に働かないぞ！という姿勢に驚いた。</p>
<p>&nbsp;</p>
<p>５月８日（日）</p>
<p>組合役員会</p>
<p>　本日は白河で福島県のクリーニング組合県南支部の会合があった。地震で県南支部総会が中止となり、本日行われたものである。</p>
<p>　クリーニング業界の正式な組織がこれ。各都道府県にクリーニング生活衛生同業組合があり、それを全国クリーニング生活衛生同業組合連合会（全ク連）が束ねる。昭和３２年に厚生省（現厚生労働省）の呼びかけで発足している。私は須賀川方部長。</p>
<p>　しかし、昭和４０年代に工場を建てて周りに取次店をたくさん作るいわゆる大手業者が登場すると、古くからの組合員は彼らと敵対し、業界が二つに分かれてしまった。その後は大手業者が発展し、組合は全く衰退し、厚生労働省認可の組合は完全に形骸化している。しかし、現況は厚生労働省にとって、天下りなど様々なメリットがある。組合の上層部にだけ甘い汁を吸わせ、後は高齢化した各理事長に「勲章」だけやっていればいいのだ。というわけ。参加者も、みんな７０以上の高齢者ばかり。今回の参加７名で、私以外は６０代二人、７０代４人という顔ぶれだった。７０代の方のうち二人は、８０代にもうすぐ手が届く方々だった。県南支部長は病欠だった。</p>
<p>　会合では、地震の影響で、今年行われる予定だった福島県での全国大会の中止、総会の会場を移動して開催など、いくつかのことが言われた。地震による特別措置というわけだろう。会場は寿司屋で、昼間に食べるとは思えないような御馳走だった。</p>
<p>　大した期待もしていない私だったが、昔ながらの零細業者が中心の会なので、こんな提案をした。</p>
<p>　ここ数年、大手業者の不可思議な営業行為が目立つ。実例を挙げると、</p>
<p>★花粉症に効果があるという加工を客に勧め、追加料金を取る業者がいるが、これは昔の撥水加工をしているだけで、衣料品に花粉が多少は付きにくくなるというだけのもの。これは薬事法違反が疑われる行為である。</p>
<p>★店頭に「ワイシャツ９０円！」などと安い価格を表示し、店内にはいるとカウンターに「９０円は真っ白いのだ けで、ちょっとでもストライプの入っているもの、綿１００％のもの、ボタンダウンのもの、ちょっとでも色の入っているものは追加料金です」などと表示している業者がいるが、これは、不当景品類及び不当競争防止法（４条１項２号）に違反する行為である。既に行政指導を受けた業者もいる。</p>
<p>★顧客がクリーニングを店舗に持って行き、店員がシミを見つけると、いきなり追加料金を取る店があるが、これは消費者契約法に違反する恐れのある行為である。</p>
<p>★最初の客だけそれとわかるタグを付け、それだけ丁寧にやっている業者がいる。</p>
<p>　こういった行為は組合で消費者に対し注意を促し、やっている業者は行政が注意しどうするのが当たり前ではないか。</p>
<p>　こんなことを言ったら、参加者がみんな賛成してくれ、「今度の総会に提出すべきだ」などと言ってくれた。零細業者ばかりの組合でも一応は厚労省のお墨付き。もしかしたら言い方向に行くかも知れない。</p>
<p>　建築基準法問題が起こる半年くらい前、この中にある「店頭に安い価格を表示して、中で高く取る」を理事長に直訴したことがある。理事長は動いてくれ、該当業者は福島県内でのみそれをやめた。結局、いくら高齢者の団体でも厚労省がバックに付いているのは強い。さあ、直訴状でも作るか？</p>
<p>　零細業者は、意地っ張りの頑固職人はいるものの、不正な業者はいない。不正業者の行為を糾弾することは、零細業者の仕事を守ることになると考えるが、今までなかなか理解が得られなかった。特に、全ク連は実力者を登用されると自らの地位を奪われると考えているフシがあり、なかなかそれをさせてはいない。今回の提案も、全ク連に言えば通らないだろう。</p>
<p>　上に挙げた４項目は、日本中のかなりのクリーニング業者に浸透し、かなりの所でおこなわれているので、組合から指摘されれば、それなりに大きな問題にはなるだろう。</p>
<p>&nbsp;</p>
<p>　ちなみに数日前、この問題を他の組合で幹部になっている二人（大阪府、群馬県）にメールで連絡したが、大阪の業者は「全く想定外の話なので面食らっている。少し待ってくれ」、群馬県の業者は「計り知れないどころか、想像もつかない」と、全然理解していない様子だった。大手業者の戦法は、意外に個人店には知られていなかったと言うことである。大手業者の不正と言える行為を 糾弾すれば組合のためになると思うのだが・・・。</p>
<p>&nbsp;</p>
<p>　この日の会場は白河市。地震後初めて白河に行ったが、最大規模のショッピングセンターは天井が落ちて現在でも営業停止状態。そんなに古くない建物なのに・・・。やはりスーパーはたいてい建築費を削られて作ってあるようだ。</p>
<p>&nbsp;</p>
<p>５月９日（月）</p>
<p>&nbsp;</p>
<p>　昨日の組合役員会で、ある人から、「浜通りから避難してきた連中で、１００万円もらったらパチンコに出かけたヤツがいる」という話が出た。腹が立つかも知れないが、まあ、そんな人もいるだろう。</p>
<p>　廃藩置県で福島県は統合されているが、もともと浜通りと中通り、会津地区とは交流がなく（地形も影響がある）、あまり気が合わないといわれている。経済圏としても別世界。それが今は玉石混淆の状況。今は何もないが、今後、変な騒動が起きないといいと思う。</p>
<p>　確かに、須賀川アリーナの避難所に、音楽をガンガン鳴らした車高の低いいわきナンバーの車がやってきたことがある。避難しているのに不謹慎なヤツだと思ったが、私たちが持ついわゆる「浜通り」のイメージはそれ。ヤンキーだって津波で家が流されれば、避難してくるしかない。</p>
<p>&nbsp;</p>
<p>　しかしそれでも、私たちが子供の頃、「海」といえばいわきだった。小さい頃、須賀川からいわきを結ぶ道路を、険しい御斎所峠を越え、海水浴に連れて行かれたことが何度かある。小学校高学年の頃はJC（青年会議所）に入っていた父親に連れられ、大会がある松川浦に行ったこともあった。町内会では何度も海水浴に行った。小学校四年の時に常磐ハワイアンセンターが開業し、初めて行ったときには感激した。当時は道路も舗装されておらず、峠の茶屋というものも存在した。峠では、必ずそこに寄る様な習わしがあったのかも知れない。日本映画の中にそんな場面が何回も出てくる。はるばるそういう峠を越え、海に行ったりハワイアンセンターに行ったりするのは本当に一番の楽しみだった。</p>
<p>　結婚し、子供が生まれると、やはり家族で海に行った。子供は海が大好き。道路も格段に良くなった。ハワイアンセンターは、「スパリゾートハワイアンズ」という名前になったが、相変わらず大人気だった。この世代になると「アクアマリンふくしま」とか「ららみゅう」もできて、ますます子供には喜ばれた。海水浴をして、ウニやイクラやカキを食べ、アイスボックスにおみやげを入れて帰ってきた。海外から来たホームステイの子供や研修生を連れて行くのも、いわき周辺が定番だった。</p>
<p>　この原発事故で、これからは親子二代にわたって楽しんだ喜びは、もはや子供には引き継げなくなったと思う。単に地震だけなら復興もできるのだろうが、原発では、そうはいかない。私の息子や娘達は、子供を連れていわきに行き、海水浴を楽しむことはないだろう。<span style="color: #ff0000;">原発は、人間の「思い出」とか、「夢」、「希望」までも奪うものだと認識してもらいたい。</span></p>
<p>&nbsp;</p>
<p>５月１０日（火）</p>
<p>&nbsp;</p>
<p>消費者団体</p>
<p>　連休中、４つの消費者団体に対し、クリーニング業界の花粉症加工について、これはまずいのではないか、みたいな連絡を資料とともに送った。そのうち、財団法人の団体から返事が来て、要はその様な加工が出回っていることについては、クリーニング業者よりも加工剤を販売している業者に問題があるという様な話だった。団体として、重要だと考えていない様である。</p>
<p>　話はかなり聞きにくく、かみ合わないものだった。理由は電話に出た担当者の女性がかなり高齢だったからである。私との会話の印象も、なんだか世間話をしているようだった。</p>
<p>&nbsp;</p>
<blockquote>
<p>消費者連盟（以下「消」と略）「クリーニングといえば、来月、クリーニング団体の代表者と会うわよ」</p>
<p>私「それは全ク連のことですか？」</p>
<p>消「そうみたいね」</p>
<p>私「それは、一応厚生労働省認可の団体ですが、大手が入ってないので、ほとんどシェアがないんですよ」</p>
<p>消「あら、そう」</p>
</blockquote>
<p>　終始こんな感じだった。問題にまともに取り合わないのである。</p>
<p>　最近、社団法人日本専門新聞協会というところに連絡したが、出てきた方はやはり、かなり高齢だった（こちらの対応は大変良く感謝している）。どうも、財団法人、社団法人などはどこも天下りなのか、高齢者が実権を握っている場合が多い。</p>
<p>　こういう人たちに「業界団体は天下りを誘発しているんですよ！」と力説してみたところで、「あら、私も天下りよ」なんて言われ、全く解決できないに決まっている。</p>
<p>　高齢者を悪いとは思わない。ずっと変わらず業務に打ち込むというのはむしろ尊敬すべきである。しかし、クリーニング業界などは高齢による弊害ばかりが目立つようになっている。全ク連は定年をずっと超えた専務理事が現在もその座に居座って業界最大のガンになっているし、他の団体も高齢化が問題となりつつある。大手クリーニング業者は世代交代をしている業者が非常に少なく、７０，８０の創業社長が今でもがんばっている。高齢者には現役世代をサポートする役割を担って欲しいが、自分がどんどん出しゃばっているのである。これでは、いつまでも次世代の出番がない。</p>
<p>　高齢者が実権を握っている会社、団体の弊害は以下の通り</p>
<p>●問題を根本的に解決しようとせず、単にうまくまとめようとする。「臭いものにはふたをせよ」的発想が目立つ。→諸問題が解決できない。</p>
<p>●人生の残り時間が少ないので問題意識が薄く、面倒なことを嫌う。すべて安泰が理想。→新しいことが何もできなくなる。</p>
<p>●政治家、行政など、権力を持つものを絶対視し、逆らわない。→政治・行政のいいなり。</p>
<p>●老人の常識を若者に押しつける。石原慎太郎氏は青年期に「太陽の季節」など当時の因習を打ち破る著作があるが、現在はマンガの表現規制、歌舞伎町など歓楽地の取り締まりなど倫理に厳しくなり、原発推進、原爆の開発主張など旧体質が目立つ。→若者の締め出し</p>
<p>●認知症、更年期障害など、高齢なりの弊害が起こる。→判断の誤り</p>
<p>　なんかこう書いていると、原発事故もこういう弊害が原因なのかと思えてくる。形式主義的な仕事で安全管理すらおざなりになっていたのだろうか？</p>
<p>&nbsp;</p>
<p>予感</p>
<p>　昨日は夜に地震から復活したスナックに行ってみたが、とにかく、１１日はまた大きな地震が来るかも知れないと、客もホステスも不安がっていた。３月１１日に前代未聞の大地震が来て、４月１１日にも震度５以上が３回来たから、５月１１日も何かあるのではと不安なのである。自分も、大震災以降一度も自宅以外の場所で寝ていないが、出張するのが怖い。仕事の上ではしたいのだが・・・。今週日曜日が地震後初の上京となる予定ではある。</p>
<p>&nbsp;</p>
<p>５月１１日（水）</p>
<p>&nbsp;</p>
<p>いわきの話</p>
<p>　本日は高校時代の友人で地銀勤務の人物に仕事のことで電話した。彼は単身赴任でいわき市（湯本）にいる。</p>
<p>　話では、いわきは避難民が大変多くなっているという。原発２０キロ以内の人たちは、結局は環境の似ている浜通りにもどってくるらしい。確かに、環境も人間の気質も違う内陸部にいるよりは、浜通りにいた方が精神衛生上も好ましいだろう。</p>
<p>　私たち以上に厳しい環境だと予想されたいわき市が、避難民が来て意外と栄えているというのは驚いた。「こっちの方が放射能も少ないだろう」とも言われた。ちょっと自慢気だった。放射性物質の量が少ないことも、「住みよい」の条件になった様だ。</p>
<p>&nbsp;</p>
<p>学校</p>
<p>　地震により私の母校でもある須賀川第一小学校が壊れ、使えない状態になっている。生徒は１，２，３年生が須賀川第二小学校、４，５，６年生が須賀川第一中学校に通っている。これは純粋な地震被害だ。</p>
<p>　このため、体育館などが教室になり、事実上体育の時間がほとんどないらしい。中学生達がイライラしている。</p>
<p>&nbsp;</p>
<p>５月１２日</p>
<p>避難民のお客様</p>
<p>　会社に出勤したとき、店舗の椅子にどこかのおばあさんが座り、店員と話をしているのが見受けられた。当社の建物は工場へ移設店舗の隣に二階事務所へ昇る階段があり、いつでも店舗の様子を見ることになる。</p>
<p>　あまり長話をされても困るので、担当者にその旨伝えたが、この方は浜通りから来た避難民で、たまにクリーニングを出しに来るのだという。避難所も退屈なので話し相手を求めて来るのだろうか？一般客ならあまり長居をしないように店員に注意するが、これでは仕方がない。</p>
<p>&nbsp;</p>
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		<title>地震日記：4月16日～4月30日</title>
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		<pubDate>Wed, 03 Aug 2011 09:25:25 +0000</pubDate>
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				<category><![CDATA[地震日記]]></category>

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		<description><![CDATA[４月１６日 &#160; 時事通信記事 　改めて昨日の時事通信記事の件を考えてみると、東日本の避難所３２３カ所を調査したところ、洗濯できないところが１５１カ所もあり、厳しい状況が続いているということだった。洗濯もままなら [&#8230;]]]></description>
				<content:encoded><![CDATA[<p>４月１６日</p>
<p>&nbsp;</p>
<p>時事通信記事</p>
<p>　改めて昨日の時事通信記事の件を考えてみると、東日本の避難所３２３カ所を調査したところ、洗濯できないところが１５１カ所もあり、厳しい状況が続いているということだった。洗濯もままならないというのである。</p>
<p>　これには大変問題を感じる。当社は現在でも避難所への無料クリーニングを行っているが、現在行っている須賀川アリーナ以外にでも、郡山ビッグパレットなどにも申し入れ、クリーニングの要望があったら御連絡下さいと言っている。先方の担当者は、「はいわかりました、よく検討し、御連絡致します」と返事をしたが、いまだになんの連絡もない。</p>
<p>　避難所の管理はその地域の役人が担当しているみたいだが、態度はいつも事務的だ。また、毎日担当者が代わり、引き継ぎもないので、翌日に趣旨が全く伝わっておらず、同じ説明を毎日繰り返している。須賀川アリーナは、避難民が他に移ったりしてどんどん減っているのに、クリーニングが増えている。これは、ちゃんと情報が伝達されていないからだと思われる。</p>
<p>　須賀川スポーツセンターでコインランドリーの無料券を配ったときに、そこの担当者に「一日に８人までにして下さい」と言ってチケットを渡したが、結局この人は、避難民１０人にチケットを配った。全然人の話をきいていないのである。そこの避難者とも話したが、チケットを渡すために私たちが行った日に、ようやく洗濯機を設置したのだそうだ。電気も水道もずっと通っているところなのに、結局２０日間も洗濯機を置かなかったのである。</p>
<p>　この間、洗濯機が品薄で手に入らなかったということはない。結局、避難民が苦しんでいる理由の一つに行政問題があるではないか？一歩下がっていえば、「無料クリーニング」や「コインランドリーを無料開放」というのは、こちらの申し出であり、他にはやる人もいないのだろうから、なかなか理解されないのは仕方ないのかも知れない。しかし、翌日の担当者に全く伝達しないというのはどういうわけだろうか？</p>
<p>　また、現在、避難所は電気や水道も通ったところがほとんどである。しかし、多数の人がそこで寝泊まりするのであれば、洗濯機が必要になるのは誰にでもわかるはずだ。それをしていない現場を私は確実に見ている。なぜそうなのだろうか？</p>
<p>　時事通信の報道がどのようなものなのか、記者に聞かなければわからないが、私は、避難所の担当者がもうちょっとちゃんと仕事をすれば、みんなもう少しましな生活ができるのではないかと思う。あの様な報道の根拠を時事通信に聞いてみたい。</p>
<p>&nbsp;</p>
<p>　自宅隣の元工場（現物置）の店舗部分にかなりヒビが入り、壊れそうな ので、大工さんにお願いしてそこだけ（店舗部分）壊してもらうことを考えた。大工さんに連絡したら、２０軒くらい待たせてあり、とてもそんな余裕はないとのこと。もし倒壊して通行人が怪我をしたら、と考えたのだが、こういう地震の場合には、補償するとかの心配はしなくていいとのことだった。それでも見積もりだけ出してもらうことにした。</p>
<p>&nbsp;</p>
<p>ピアノと地震</p>
<p>　一昨日と昨日は比較的余震がなかったが、今日はちょっと大きいのが何回か来た。これで収束すると思っていたので残念である。</p>
<p>　私は二階の書斎にいた。下で娘がピアノを弾いていた。ショパンの幻想即興曲だった。こんなのが弾けるのかと感心していたら、地震が来た。演奏はいったん止まったが、地震が収まるとまた始まった。みんな地震に慣れっこになっている。</p>
<p>&nbsp;</p>
<p>４月１７日（日）</p>
<p>&nbsp;</p>
<p>　日曜日で快晴の今日、須賀川市では桜がほぼ満開になった。桜の名所に行ってみると、こんなときでも出店が出て、みんなしっかり花見をやっている。勿論、人数も少なく、あんまり浮かれている人はいない。じっくりと桜を見ている印象である。わけのわからない放射能に脅えているよりも、せっかく咲いてくれた桜を楽しみましょうということだ。</p>
<p>　市内の桜の名所はいくつかあるが、自由が丘公園という所には、今まさに仮設住宅が建設されているところである。誰かがここに住み始める頃には、桜も散っているだろう。</p>
<p><img class="alignnone size-full wp-image-309" alt="image001" src="http://www.cercle.co.jp/blogs/wp-content/uploads/image00118.jpg" width="454" height="271" /></p>
<p>（桜と仮設住宅という、今まで見られなかった光景）</p>
<p>時事通信記事について</p>
<p>　時事通信の記事を受け、比較的親しい他のクリーニング業者二社に連絡し、同様なことをしてみないかと提案したが、岩手県の業者は「岩手県の避難所を見る限り、その様な必要性を感じず、大丈夫」とのことで、福島市の業者は「そもそもそういうことをできる環境が自社にない」と両方とも断られた。これは他社に理解がないというよりも、クリーニング業界にあって、こっちが特別の社風を持っていると考え、これ以上勧めても徒労であるとも感じた。二日前の夜には、時事通信の記事を見て、なんとかしないと・・・と考えたのだが、残念である。</p>
<p>　この記事について、本日、時事通信社にメールで連絡してみたが、すぐに返事が来て、</p>
<p>「<span style="color: #0000ff;">先日配信した記事は、政府が避難所の責任者 （これもたぶん役人）を対象に調査した結果をそのまま報道したものであり、時事通信の記者が避難所を取材して書いたものではありません。政府がまとめた数 字の裏に潜む背景への想像力が足りなかったと言われれば確かにそうですが、その辺の事情をご推察くだされば幸いです</span>」とのことだった。避難所に洗濯機もないとすれば大変だし、お役人はそういう窮状も考えてくれないみたいなので、この問題は何とかしなければならない。</p>
<p>&nbsp;</p>
<p>　被災者が困っている現状を考えると、各避難所には洗濯機を配置するように、いろいろな方法で促してみることは大切であると思う。</p>
<p>　行政の側にいる東京の知り合いにその件で連絡をしてみたが、「避難所の担当者がそんなことをわからないわけがない、避難民からの要請もあったはずだ。それは、洗濯機を置けない環境にあるからだ。きっと水も通ってないのだろう」という。</p>
<p>　これは事実でない。避難所は被災地ではなく、たいてい安全な場所にあるからだ。もうほとんどインフラは整ってきているので、そんなはずはない。被災地と中央では温度差がありすぎる。福島県で堂々と花見をしているのに、東京では自粛とか、放射能が怖い、と言っていることもある。もう少し考えて欲しい。本日は枝野さんが福島県に来たらしいが、ちょっこっと来ただけでは現実はわかってもらえないだろう。私はたまたまクリーニング業者だから、洗濯にうるさいだけで、他の問題などもいっぱいありそうで大変気になっている。</p>
<p>&nbsp;</p>
<p>　本日から東北本線が再開したとのこと。私の家は線路に近いので、久々に信号の音を聞いた。しかし、走っている電車はかなりゆっくり・・・大丈夫なのだろうか？慣らし運転、ということだろうか？ともかく、一つ一つ回復しているのは嬉しい。</p>
<p>&nbsp;</p>
<p>　本日は夕方から私以外の家族四人が郡山市の映画館に出かけ、ジャック・ブラック主演の「ガリバー」を見に行った。だんだん精神的にも余裕が出てきた表れかも知れない。</p>
<p>&nbsp;</p>
<p>４月１８日（月）</p>
<p>&nbsp;</p>
<p>　本日は福島県庁から電話があり、県庁職員よりツイッターで当社の無料クリーニングがあることを知り、毛布を２００枚ほど洗ってくれないかとの依頼があった。地震被害は粉塵の問題があり、それによって避難所の健康被害が起きているとのことだった。</p>
<p>　健康被害があるのなら、それはぜひやらなければならないだろう。この依頼を受けることにした。ただ、行政が「無料だから頼む」というのはどうだろうか？そういうことで始まった「無料クリーニング」ではないと思うが・・・。行政が、「無料なら頼む」という姿勢であるのは問題だと思う。</p>
<p>&nbsp;</p>
<p>　日本テレビによって撮影された当社の試みが本日放送された。しかし、肝心の福島県ではやらないとのことで、私は栃木県の同業者を訪ね、そこで見せてもらった。この方は宇都宮を代表するシェアＮｏ，１の業者で、自宅へ私を連れて行き、そこで、見せてくれた上に、ＤＶＤで録画してくれた（その上お寿司までご馳走していただいた）。全くありがたい。</p>
<p>　肝心の映像は、午後６時１５分より始まった。避難所の無料クリーニングおよびコインランドリーの無料開放をする様子が出ていて、従業員に豚汁を作る私、従業員のコメント、私の家族の様子やコメントなども出ていた。まさに、ボランティアを行う私と会社のいいところばかり出ている映像だった。</p>
<p>　しかし髪の毛は、私の人生で最も長い状態だった。そろそろ切ろうと思っていたのに、出張が多くてなかなか切れなかったところに、この震災でいつもの理容店が休業、再開しても、予約待ちで行けなかったのだ。ようやく行ったときには、撮影は終わった後だった。あれを見て、ボランティアはいいけれど、この人の髪の毛は何なんだろうなあ、と思った人も多かったのではないだろうか？</p>
<p>　ともかく、あれを見て、避難所の洗濯の重要性を認識してもらい、どこにも洗濯機を設置してもらいたいものだ。避難所では洗濯がままならないという現実は確実に表現されていたと思う。そういう点が強調されていたのは実に良かった。今回は、企画していただいた会社に感謝するばかりである。</p>
<p>　あえて難をいえば、原発に対する意見をかなり長く述べていたのだが、それがすべてカットされていたことである。福島県民として原発被害のひどさを伝えたかったが、それができなかったのは残念だった。</p>
<p>&nbsp;</p>
<p>　この映像のために久々に宇都宮まで行ったが、高速道路もあちこちデコボコだった。快適なハイウェイとは言い難い。震災の傷は深いと思った。</p>
<p>&nbsp;</p>
<p>４月１９日（火）</p>
<p>&nbsp;</p>
<p>避難所へのクリーニング</p>
<p>　避難所へのクリーニングについては、私がいくらがんばったところで、東日本に３００以上もある避難所の人たちの面倒を全てみることはできない、行政は全然理解がない・・・と心配していたところで、今日は動きがあった。</p>
<p>　本日は南相馬市に行ったが、道中のラジオで、岩手県へ静岡県のコインランドリー業者が、デモンストレーション用のトラックでサービスしたとのこと。多分東静電器（クリーニング業者用の機種を製造販売する会社だが、最近はコインランドリー事業に力を入れている）である。住所で私たちはわかる。</p>
<p>　大変素晴らしい試みだが、いかんせん、洗濯機一台と乾燥機二台程度のデモ機では、一時間に二人分が限度。１０時間いたって２０人しかできない。熱心な試みに対して失礼だが、これではあんまり意味がないんじゃないだろうか。</p>
<p>　しかし、その後のニュースでは、宮城県は避難所向けに洗濯機を８５０台用意すると報じられた。すごく嬉しかった。こっちの気持ちが通じたようだ。</p>
<p>　それにしても時間がかかり過ぎだ。</p>
<p>&nbsp;</p>
<p>南相馬市のコンビニ</p>
<p>　本日は南相馬市でがんばる同業者を訪問することになった。業界紙の二人と行く予定だったが、時間が合わず別々に行った。私は二本松インターで高速を降り、川俣町、飯舘村という放射能数値の高い地域を通って行った。高速を降りると山地に入り、峠を二つ越えていくほどの山道で、折からの雨天は途中でみぞれになった。これで山道を行くのだから本当に大変だ。</p>
<p>　問題の南相馬市は原発から半径３０キロの範囲。街に入ると、商店街はほとんど店が休業状態。やっているところは２０軒に１軒程度だ。地元商店街、量販店の区別なくその調子である。</p>
<p>　その中で、必ずどこでもやっているのが大手コンビニだった。他のコンビニがことごとく閉店しているのに、相変わらず照明を光らせてがんばっている。</p>
<p>　がんばっている・・・などといえば聞こえは良いが、何でここだけみんな開店しているのだろうか？他のコンビニがみんな完全閉店なのに、これは大変不思議な現象だ。</p>
<p>　まさかとは思うが、何だか、無理矢理やらされているような気もした。そのうちの一軒に入ってみたが、従業員がみんな家族みたいな気がした。雇われている雰囲気がない（気のせいかも知れないが・・・）。品数も豊富とは言えなかった。</p>
<p>　避難地域だというのに・・・もしかしたら、本部から強制されているのでは・・・。そんなことはないと思うが・・・。</p>
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<p>南相馬市のクリーニング業者</p>
<p>　本日は午後１時に昔からの付き合いがある業者のお見舞いに行った。早く着いたので海岸沿いに行ってみたが、田んぼに船があったり、テレビや雑誌で見たとおりの光景があった。</p>
<p>　ここは社長が女性の方で、当社とはきものクリーニングの関連で親しい。半径３０キロ以内ということで、もし必要であるなら、うちに来て下さい、みたいな話も提案した。</p>
<p>　しかし、たとえ半径３０キロ範囲でも、ここを離れる意志はないのだという。父親が根を下ろし、今まで培ってきた商売を離れることはできないのだというのだ。</p>
<p>　その気持ちはわかる。そういわれれば、何も言えない。話の中で、街の中にカラスがみんないなくなったという。理由は、犠牲者がたくさんいるからである。捜索する人はカラスを目安に犠牲者を捜すのだという。リアルな話だ。</p>
<p>　女性の社長と、きもの部門を担当する妹さんとその息子の後継者、そしてお母さん（もう８０歳以上）にお会いしたが、これだけ地域に根を張った業者が、自然災害ならともかく、人災によって生まれ育った土地を離れることはできないのだと思った。これは切なすぎる話だが、この地域は歴史もあり、そう考えるのは当然だ。今回の原発騒動について、ここの家族は怒りをあらわにしてい た。</p>
<p>　私は自分も被災者なので、お金を持っていくのも変だと思い、レトルト食品、カップラーメン、缶詰などを二つの箱に買って持って行ったが、北洋舎では、本店店舗に「被災者の方、どうぞ」ということで食料品などを置いておき、顧客が自由に持って帰れるようにしていた。本来はご家族のために持って行ったはずなのだが、私の「支援物資」も、当たり前のようにそこに置かれた。この期に及び、あくまで顧客第一主義を貫いている。</p>
<p>結局ここへは午後１時頃から４時までいたが、帰りに見たら３分の２くらいなくなっていた。お客様が持って帰ったのだ。食料品を売っているのは、強制的に営業させられている？コンビニくらいしかないので、みんな困っているのは間違いない。お役に立てて嬉しい。</p>
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<p>双葉町・大熊町に原発ができるわけ</p>
<p>　原発はここから南にある大熊町、双葉町にまたがってあるのだが、福島県の中心部にある福島市や郡山市からこの地域に来るためには、どのようにしても阿武隈山地を越えてくるしかなく、険しい山道を通って来る以外には方法がない。</p>
<p>　この日の帰りは、来るときの道が険しかったため、相馬市に行ってそこから福島市に抜ける道を選んだが、結局そこも来たときよりもさらに険しい山道で、おまけに季節はずれの雪によって吹雪となり、大変な思いをした。二年連続で桜に雪が積もる光景を見た。行きも帰りもかなり辛い旅だった。正直なところ、あんまり行きたくない地域である。</p>
<p>　この様に、原発のある双葉町、大熊町は全く不便で、東京からだと、かろうじて海岸線を通って来ることができる。単なる海岸線で、漁場に有利な入り江があるわけではなく、他の地域に漁業では勝ち目がない。地理的にはまったくどん詰まり。不便この上なく、際だった産業もない地域だ。</p>
<p>　何もないところで、原発開発に目を付けられたのではないだろうか？ここの人たちなら、何の産業もないし、言うことを聞くだろう・・・開発者の本音は、安全性ではなく、そこの地域の人々が説得しやすいことを基準に原発を置いているのか、と思った。浜岡や柏崎もそうなのだろうか？青森の六ヶ所なんて絶対そうだろう。</p>
<p>　でも、ひとたび原発が事故を起こせば、全然関係のない地域にまで被害が及ぶ。今回の問題は、短絡的な開発によってもたらされたのではないだろうか？目先の金に・・・人間の感情は昔から変わらない。しかし、その背景にあるものは、文明の発達によって大きく変貌しているのだ。</p>
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<p><img class="alignnone size-full wp-image-311" alt="image003" src="http://www.cercle.co.jp/blogs/wp-content/uploads/image0037.jpg" width="348" height="232" /></p>
<p>４月２０日（水）</p>
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<p>保健所</p>
<p>　昨日、福島県中保健所がボランティアクリーニングを続ける須賀川アリーナに来て、なにやら指導をしていった。下着を預かる場合には、８０度で煮沸消毒しろとか、そういうことである。</p>
<p>　私は呆れてしまった。彼らの振りかざす法律というものは、彼ら曰く、「戦時中」にできたものなのだ。大日本帝国憲法から日本国憲法に移行する際、こういう項目の改正は行われなかったらしい。とても現代に通用する法律とは思えず、日本のどこにも下着を「８０度で煮沸消毒」している人はいないだろう。ダニ、ノミ、シラミとか多かった時代の話である。</p>
<p>　おそらく、当社の試みをテレビで見てやってきたのだろう。クリーニング業者がやっていることを見ると、とにかく存在感を示すため、一言、言っていきたいのが彼らの性分だ。この非常時に、何を言いに来たというのだろう？</p>
<p>　クリーニング業は厚生労働省の管轄で、直接には保健所が見回っているが、何十年間にも渡り、ホームクリーニング業で衛生上の問題が発生したことはない。そもそも保健所が管轄であることがおかしい。しかし、そこには厚労省の天下りとかいろいろな利権があり、現実に全くそぐわない状況が続いているのである。</p>
<p>　当社営業部長は、「それでは、保健所の指導により無料クリーニングは中止致します、としましょうか？」と言ったら、保健所職員はあわてて「いや、法令に合わせて指導をおこなっただけです」などと言ったらしい。自分たちの存在感は出したいが、嫌われるのはイヤだ、というわけだろう。</p>
<p>　こちらとしては、おそらく避難者の衛生状態が保てない、として始まったことなのだが、保健所はそれにも口を出してくる。行政が追いつかないから私たちがフォローしているともいえるのだが、保健所は、「法律はこうです」というわけだ。彼らの目的は、とりあえず行きました、という記録を残すこと。それが有益であるとか、避難民の健康を保つことに貢献した、などという成果には何ら関わらない。</p>
<p>　こういうこともあり、今回の地震に関わる問題については、「お役所仕事」の問題点を感じている。コインランドリーを無料で開放した避難所では、まずは最初の４日間に８名ずつという話をしたが、今日になって持ってきた人がいたらしい。現場の判断により、困っている人を拒否はできないから、それを受けたとのこと。</p>
<p>　私は、４日間に８人ずつ受けてみて、もしまた要望があったら続けますよと伝えたのである。ところが、そんな話は全く伝わらない。誰にでもわかるようなマニュアルでも作成しないと理解されないだろう。</p>
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<p>４月２１日（木）</p>
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<p>風評被害</p>
<p>　ニュースによると、福島県の人は風評被害で周りからひどい目に遭うらしい。福島ナンバーの車だと周りからいろいろ言われたり、福島県だとホテル宿泊を断られるという。</p>
<p>　本当は４月１４日に上京する予定だったが、１１日、１２日に震度５の余震が５，６回あり、結局断念していた。上京していたら、何か問題があったのだろうか？</p>
<p>　試しにそういう風評被害というのがどんなものなのか、一度経験してみたい気がする。どんなことを言われるのか、自分で試してみたい。特に、東京電力の事故で被害に遭い、その電力の恩恵で生きている人たちがどんなことをいうのか、聞いてみたい。</p>
<p>　東北の人は我慢強いからこの被害にも耐えられるのだという。私は例外だと思う。いろいろ言われたら、黙ってはいられない。いっそテロリストにでもなってみようか？</p>
<p>　昭和２９年の映画「ゴジラ」では、原水爆実験によって安住の地を追われた太古の恐竜が、文明社会への復讐のため東京を襲うというストーリーだった。ゴジラの気持ちでやってみようか？だんだん腹立たしくなってきた。</p>
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<p>コインランドリー無料の問題</p>
<p>　昨日は当社ロックタウンのコインランドリーにおいて、時季外れのサービス券を持ってきた避難民がいたが、この問題が後を引いてしまった。無料で引き受けたのはいいものの、そのコインに他の避難民がいて、その人は有料で利用していたらしい。その人は他の避難所にいるとのことだが、無料枠を広げなくてはならない可能性も出てきた。確かに、「何であんたが無料で、オレが有料なん だ」という気持ちはわかる。</p>
<p>　少しでも役に立てれば・・・ということで始まったコイン無料だが、軒並み満杯で、特に大玉村のコインはほぼフル稼働だ。その中での無料開放はきつい。何か別の方法も考えないといけない。</p>
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<p>市役所福祉課</p>
<p>　昨日は保健所とのもめ事があったが、本日は市役所福祉課から連絡があった。どうやら保健所が福祉課に連絡したらしい。</p>
<p>　福祉課のスタンスとしては、やはり困っている人たちのため、無料クリーニングは続けて欲しいとのこと。配送に苦労している旨を告げたら、先方で工場－避難所間の配送も検討するとのことだった。いい人もいるなあ。</p>
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<p>　この日は夜にも余震があり、午後１０時半、午前１時１０分頃に揺れた。特に後の方は震度５くらいに感じられ、家から家族が飛び出した。まだ落ち着かない日々が続く。</p>
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<p>４月２２日（金）</p>
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<p>資材業者来る</p>
<p>　本日は午後からクリーニングの資材業者がやってきて、いろいろ話をした。クリーニング業界は、資材業者が富山の薬売りのように全国を巡り、注文を受け、情報交換などをするのである。今までは高速道路も新幹線も止まって来ることもできなかったが、ようやくやってきたのである。</p>
<p>　この人の話では、この地震によってかなりの業者が打撃を受け、苦しい状況になっているとのこと。コインランドリーの経営者だけは今までよりも売上が上がり、喜んでいるのかと思ったら、意外とそうでもないらしい。水源が水道のため、断水して営業できないところとかが多いのである。</p>
<p>　クリーニングはサービス業なので、発展し、生活の充実した文化的な生活を前提としている。確かにこの様な状況では苦しいのだ。廃業する業者も出てくるだろう。</p>
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<p>柏崎刈羽原発の不安</p>
<p>　夜になり、新潟に住む大学時代の先輩から自宅の電話に連絡が来た。この人はＮＴＴに勤めているので、やたらと電話をかけてくる。</p>
<p>　この日は原発の話題が出た。この人の家は柏崎刈羽原発から１０キロの所にある。福島第一原発の事故を受け、柏崎刈羽原発の安全性について調査したところ、津波については３メートル程度しか想定していなかったそうである。それじゃあ危ないわけだ。電話してきたのは、そのことを言いたかったかららしい。</p>
<p>　福島原発の事故により、各地の原発の安全性が確認されている。その中で、各地の原発でのズサンな安全対策が露呈している様だ。津波はいつも近年に起こった最高値が目安とのことだった。それじゃあ、千年に一度の地震に対応できないわけである。結局、その程度の話により、地域の人々の安全性を脅かしていたというわけだ。たまったものじゃない。</p>
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<p>ひばく星人</p>
<p>　福島県民の生活にほとんど貢献しない東京電力の原発事故により、放射能被害の風評被害を受けている私たちであるが、ここ須賀川市は、「特撮の神様」円谷英二の出身地として知られている。その円谷英二が設立した円谷プロダクションは、数々の作品を世に送り出しているが、昭和４２年の「ウルトラセブン」は、その代表作でもある。</p>
<p>　このウルトラセブンの中で、第１２話「遊星より愛をこめて」は、現在でも欠番となっている作品である。その理由は、ここに登場する「スペル星人」は、自分の星で核物質により被爆した「ひばく星人」という位置づけになっているからだ。小学館の「小学二年生」に登場したところを誰かに見つけられ、被爆者に対する差別であると抗議され、円谷プロもそれを受け入れ、欠番となってい る。</p>
<p>　円谷プロスタッフには勿論悪気はなかったのだが、それが広島や長崎で被爆した人たちの感情に触れるものであることがわからなかったのである。現在でも欠番となっているのは、良識の表れであるとも思える。</p>
<p>　私たちは、それが意味するものがほとんどわかっていなかった。作品自体は正式には見られないものの、ネットには出回っていて、かろうじて見ることができる。私も小学２年生の頃、かすかな記憶でリアルタイムで見たことも覚えている（私は怪獣ファンだったから）。これがなぜ、欠番になってしまうかわからなかった。</p>
<p>　そして、それから４０年以上の時を経て、自分で経験してやっとわかった。放射能や被爆ということは、かなりの風評被害があるということを・・・。ああ、こういうわけだったのだ、と。</p>
<p>　原発の恐怖も、事故が起こってからでないとわからなかった。被爆した人たちのことも、こうやって福島県にいて初めてわかったのだ。教えられることは多いと思う。</p>
<p><img class="alignnone size-full wp-image-312" alt="image004" src="http://www.cercle.co.jp/blogs/wp-content/uploads/image0049.jpg" width="205" height="267" /></p>
<p>（スペル星人）</p>
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<p>４月２４日（日）</p>
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<p>　昨日はこの地震日記を一日休んだ。</p>
<p>　昨日は雑誌「Ｆ」の編集長がやってきていろいろ話をした。編集長は、多くの雑誌が沿岸沿いの悲惨な状況に集中している中、原発の放射能や風評被害によってかなりの打撃を受けつつある福島県の中通り、会津地方をルポしたい様である。それは当方にとってもぜひ主張したいことである。</p>
<p>　「東京の人は、今夏、クーラーが動かなくなるんじゃないだろうか、とかばかり心配している」という話を聞き、ここと東京ではかなりスタンスが違うことを実感した。</p>
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<p>　先週より自宅の近くを走る東北本線に電車が戻ってきた。近くの踏切音が聞かれるようになったが、電車のスピードがことごとく遅いせいか、今までのような大きな音がしなくなった。この地震を機に線路を整備し、音がしなくなったのか、単にゆっくりだから音がしないのか、その辺はわからない。</p>
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<p>会津の風評被害</p>
<p>　宮城県などの中学生は、学校の旅行で会津若松が行き先になるのだそうだが、昨日のニュースでは、この会津若松市に対する旅行にキャンセルが相次いでいるという。ニュースを読むと、「父兄が福島と言うだけで嫌がる」のである。とんだ嫌われ者になったものだ。</p>
<p>　原発からの距離では、仙台と会津若松は両方ともほぼ１００キロくらいで、ほとんど変わらない。仙台が海岸線に近く、原発との間に山地などもないのに比べ、会津若松は阿武隈山地、奥羽山脈が障壁となっている。風向きによっては仙台の方がよほど危ないはずだ。</p>
<p>　それなのに、「福島」というだけでキャンセルとなるのだ。ものすごい迷惑であり、まさに風評被害そのものである。無知としかいいようのない父兄からの言葉に、教育者である先生方が簡単に屈するのはナンセンスであり、文化的ではないと思う。</p>
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<p>アレルギーの避難民への対応</p>
<p>　「食物アレルギーの子、被災地からＳＯＳ」というニュースを読んだ。大勢の人びとがいる被災地には当然、食物アレルギーの子供達がいるものだと思うが、そういう子供達を支援する団体が被災地にアレルギー用食料を運搬しても、そこに山積みになっているだけで、配られていなのだという。現場の担当者がそうする理由は、「ニーズがない」、「把握するだけの余裕がない」だそうで ある。</p>
<p>　何だか、私たちの「ボランティア・クリーニング」に似ている話である。避難所にずっと大勢の人がいれば、洗濯のニーズが出てくるに違いない。それを申し出ると、「まだ寒くて洗濯しない」、「着替える下着がない」、「誰かがやると、他の人もオレもオレもとなり、混乱するから平等を保てない」など、否定する言葉だけ出てくる。人間がたくさんいれば、いろいろな事情が出てくるだろう。洗濯などは人間の生活の、当たり前の営みで、欠かせないものであり、アレルギーの人は、必要な物資がなければ、それこそ命に関わる問題となる。避難所の管理においても、非常時で大変なのはわかるが、もう少しフレキシブルに動いてもらわないと困るだろう。どうも「面倒くさい」が最優先されている気がする。</p>
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<p>東北電力の先輩</p>
<p>　本日は、学生時代の先輩である人に電話をしてみた。東北電力に勤めている上、女川原発が職場である。</p>
<p>　今回連絡したのは、昨日連絡してきた別の先輩が、原発に勤めているのだし、一度連絡してみては・・・ということだった。</p>
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<p>　話は、おおむね以下のようなものであった。</p>
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<p>　私は東北電力ではあるが、東電の問題で迷惑をかけ、申し訳ない。現在は、女川原発に地震以来ずっといる。ここに留まっている理由は、ここは原発であると同時に現在も地域住民の避難所にもなっているからである。いつまた大きな余震が起こるかわからず、安全を帰すために原発から離れられない都合がある。また、避難民の面倒を見なくてはいけないのだ。</p>
<p>　原発はテロなどの危険を防ぐため、それ自体が厳重な管理化にある。その中に避難民が住んでいるので、異様な光景になっている。４月７日には大変大きな余震があったため、避難民を高い場所に誘導した。自分自身も服を着たまま寝ていて、救援物資として送られた毛布で寝ている。シャワーくらいなら浴びることができる。近くに寮があるが、現在でも電気も水も来ていない。（かなり大 変な生活を、３月１１日以来送っているのだということがわかった）</p>
<p>&nbsp;</p>
<p>　（そっちの原発は事故にならなかった様だが、という話に対し）女川原発は３基の原発があるが、地震や津波があっても事故を起こさず、安全が保たれている。ただし、いつ再開するかわからず、今後の見通しが立たない。</p>
<p>　東京電力については、地震に対する備えが悪かったと思う。電力会社にもコンサルタントが入るが、東電にもそれがあり、安く上げていたようだ。安全対策という点では足りなかったと思う。（原発にもコンサルタントがいることがわかりビックリした。では、私たちはコスト削減のコンサルタントのため、日々、苦労しているというわけか？！クリーニング業界にもヘンテコなコンサルタントがたくさんいるが、安全第一でなければならない原発にもいたなんて・・・実名で公表して欲しい）</p>
<p>&nbsp;</p>
<p>　噂では、東電は賞与は半分カット、東北電力も何らかの影響は受けるだろう。日本の電力会社従業員はすべて、今回の不祥事に関するダメージを受けることになる。</p>
<p>&nbsp;</p>
<p>　今回の原発事故に関しては、マスコミはひどい。おもしろおかしく危険を煽っている。この女川原発にもマスコミはやってくる。最初から記事に書くことが決まっていて、嘘ばかり書いている。</p>
<p>&nbsp;</p>
<p>　（他に発電方法はないのかとの質問に対し）原発が一番ローコスト。これ以上、効率よく電気を作れる方法はない。ただし、何かあったら一番危ないことも事実だ。</p>
<p>　今夏については、気温次第だと思うが、気温が一番上昇するときには電気は足りなくなるだろう。</p>
<p>&nbsp;</p>
<p>（私たちは安全なのか、に対し）福島原発の２０キロ圏外であれば大丈夫。よくテレビとかでいろいろ言っているが、体には何ら問題のないレベルだ。</p>
<p>&nbsp;</p>
<p>ということだった。先輩も相当苦労しているみたいだ。</p>
<p>&nbsp;</p>
<p>地震被害について</p>
<p>　今回の大地震については、現実には地震そのものの被害については、あまり大きくはなかった様である。なぜか震源地からそれなりに距離のある、福島県中通りにおいて、人造湖の堤防が決壊して民家を襲ったり（須賀川市）、山崩れによって生き埋めになった人がいたり（白河市）と、私の周りではかなりの建物の倒壊などもあり、ひどい被害なのだが、岩手や宮城ではそれほどでもなかったみたいだ。とにかく、東日本のおよそ半分の地域を襲った津波と、その津波によってやられた原発が大きな問題になった様だ。</p>
<p>　先日訪れた南相馬市でも町並みにそれほどの被害はなく、今日の電話でも仙台市もさほど問題がないらしい。とすると、原発も含め、本当にこの「津波」がとてつもない災いをもたらしたようだ。</p>
<p>&nbsp;</p>
<p>４月２５日（月）</p>
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<p>郡山の悲観論者</p>
<p>　昼間、高校で応援団の先輩であるＩ氏と電話で話した。郡山在住、会社員である。</p>
<p>　この方の主張は今まで話した人たちの楽観論とは真逆、「既に私たちは放射能に犯されている」というもの。「逃げたくても他では食っていけないので逃げられないじゃないか」ということで、もしかしたら郡山市にはこういう悲観論者が多いのかも知れない。</p>
<p>　昨日は東北電力社員である先輩から「大丈夫」といわれたばかりだが、本日は「危ない」。放射能については、何とも言えない。どっちを信じて良いのかわからない。ただ言えるのは、大半の福島県民に、逃げるという選択肢がないことである。</p>
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<p>コンサート</p>
<p>　私の会社では２００８年と２０１０年にクラシックのミュージシャンを呼んでコンサートを開いている。そのプロモーションの会社の人と話したら、あちこちでコンサートがキャンセルになった上、外国人のミュージシャンが日本に来たがらないので、先の見通しが立たないとのことだった。外国人とかかわりのある商売は、露骨に原発被害を受けている。外国人ともなると、福島県どころか 日本に来たがらなくなる。私たち以上に影響を受ける職業である。</p>
<p>&nbsp;</p>
<p>タンクローリー玄葉問題</p>
<p>　新聞を見ていたら、高校の後輩でもある玄葉光一郎（国家戦略担当相）が、地震の後、ガソリン不足の時期に、自分の選挙区にだけタンクローリーを走らせ、地域のガソリン確保を行ったと騒いでいる。週刊誌などもこの話題を大きく扱っている（私が最初に見たのは東京スポーツ）。もし事実であれば、自分の地位を利用した利益誘導だったというわけだ。</p>
<p>　しかし、ローリー車を廻したというのは、事実かどうか、わからない。 同じ選挙区である須賀川市には、そんなにタンクローリー車が来てはいないからである。ガソリン欠乏時、車はどこでもすさまじい台数でＧＳに並んでいたし、 郡山市なら入れられる、などという噂も出ていた。須賀川市が玄葉の恩恵を受けたとは思えない。選挙区というのではなく、船引町、自分の生まれ故郷にだけ ローリー車を廻したのだろうか？もし利益誘導があったのなら、そういうことだろう（ネットで確認したが、疑われているのは田村市ばかりの様だ）。（注：こ れは最初週刊誌で騒がれたが、その後、ほとんど問題にならなかった。ガセネタではないかと思う）</p>
<p>&nbsp;</p>
<p>ロータリークラブ会合</p>
<p>　本日は夜に地元の須賀川ロータリークラブの会合があった。地震でしばらく中止になっていたものだ。今日は花見を兼ね、宴会付き。震災後初めての宴会である。いつもの会場は震災で入れず、唯一無事だった別のグランドホテル（中心部からちょっと離れている）というホテルで行われた。</p>
<p>　この席で、須賀川ＲＣは姉妹クラブの台南北ＲＣから義援金２００万円を受け取り、そういったお金で洗濯機１００台を購入し、須賀川アリーナや郡山ビッグパレットに配ったという。これにはビックリした。知らない間に私の希望 叶えてくれていたのだ。しかも、須賀川ばかりか隣の郡山市にまで・・・。</p>
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<p>佐藤栄佐久前知事について</p>
<p>　今日のロータリーの中で面白い話を聞いた。</p>
<p>　前福島県知事の佐藤栄佐久氏は、収賄の疑いで逮捕されたが、それは福島原発に関わるプルサーマル計画に反対したため、それを推進している国の恨みを買ったからだといわれている。</p>
<p>これについて、佐藤前知事は現職時代、別学が当たり前だった県内の高校を一律に共学にし、自らの母校である安積高校もそれにならって女 子も入るようになった。これについてはＯＢの大半が反対する中、共学を強行したことで佐藤知事に対する反感が強まり、霞ヶ関に点在するＯＢ達も佐藤前知事 には味方しなくなり、それが知事の辞任や逮捕につながったというのである。ちょっと怪しい話だが、同じ高校出身の私にはわかる気がする。</p>
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<p>４月２６日（火）</p>
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<p>会議</p>
<p>　当社の定例会議が久しぶりに行われた。３月は震災で中止、二ヶ月ぶりである。</p>
<p>　私は冒頭に挨拶し、地震で従業員がみな無事であり、良かった。これだけの大震災はないし、原発問題なども起こっているが、私たちはクリーニング業、お客様に清潔をお届けするのが使命であり、今こそがんばろうと述べた。当社は今後、放射能と闘うという前代未聞の苦戦を強いられるわけだが、社長がキリリとしないといけない。</p>
<p>　３月の売上は・・・本社で昨年の約半分！工場が数日間停止したほか、店舗がいつまでも開店しなかったのが大きい。大変なダウンである。しかし予想されたことだ。日本テレビの画面で映った現実だが、改めて知るとまたガッカリする。</p>
<p>　地震のタイミングはクリーニング業者にとって最悪だった。クリーニングは３月後半から繁忙期を迎える。売上のある時期をそっくり持って行かれた形になった。しかし、４月は意外と健闘しているので、この調子で復活してくれればありがたい。</p>
<p>　従業員達から現場の話を聞くと、同業者のダメージが当社より大きく、そちらから品が流れている点が売上につながっているらしい。それならいいのだが、やはり雨の日は格段に売上が下がるとのこと。みんな放射能を気にして外出せず、それが売上ダウンにつながっているのだと思う。「雨の日は、外に出るな」が合い言葉になってしまった。</p>
<p>　昔からクリーニングは雨の日が苦手で、雨の日は売上が下がると言われていた。「雨の日サービス」といい、雨の日には２割引するようなサービスも行って、下がる入荷をカバーする試みも各地で行われていた。しかし、これでは本当に打つ手なし。この時期に雨の日サービスなどやったら顰蹙（ひんしゅく）ものだ。</p>
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<p>ブラームス</p>
<p>　３月１１日以来、一度も外泊しないので、前よりは家族の話なども聞ける。息子は高校に通い出し、地震の影響で、時刻通りに走らないＪＲで通っている。なかなか大変のようだ。</p>
<p>　しかし、ずっと家族といるので気詰まりする。本日は自室に閉じこもっているが、ブラームスの交響曲１番（フルトヴェングラー指揮、１９５１年１０月２７日、北ドイツ放送交響楽団）を聞いていた。</p>
<p>　ブラームスを聴くなら、フルトヴェングラーでないとダメだ。他の指揮者には全く感銘しない。特に一番のこの、楽譜よりもずっと遅いテンポにした独特の雰囲気はすごい。まるで辛い人生をかみしめながらも前進していくのだ、というようなメッセージが聞き取れる様だ。他の指揮者は早すぎていけない。スキップするようなペースでは、この、重苦しい人生を語れない。フルトヴェング ラー指揮のブラームス交響曲第一番は６種類持っているが、この北ドイツ放送交響楽団版が一番好きである。バンバンと強打するティンパニが、私に対して「こら、甘えるな、人生は闘いだ、負けるな！」と叱咤激励している様である。</p>
<p>&nbsp;</p>
<p>地震</p>
<p>　本日の地震は昨晩から震度３のが何度か来ている。午後９時のは初期微動がものものしく、雰囲気的に大きいのが来るのかと家族も感じていたようで、みんな居間に集まったが、結局震度３で終わった。家族も最初の揺れの印象で、これは大きくなる、これは大したことないなど地震の規模を予測し、「利き地震」みたいな感じになっている。しかし、ここ最近は震度４以上の大きな地震がなく、揺れもだいぶ少なくなった。この調子で収束して欲しいものだ。</p>
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<p>ＳＦ</p>
<p>　本日は会議の場所が二カ所あり、買い物をして会社に寄らず、直接帰ったため、午後６時からＣＳで「新スタートレック」をみることになった。本日はピカード艦長率いるクルーがＳＯＳ信号を受けている星を救出に向かうという話だった。</p>
<p>「被爆」という言葉が当たり前のように出てくる。空想科学の世界では当然のことなのだ。福島県民に襲いかかる現実は、昔の人びとがＳＦで何度も何度も予期していた言葉だったのだ。</p>
<p>世界中の多くの人びとは、原子力時代を迎えるに当たり、そういうことが将来は核戦争にせよ原発事故にせよ起こりうることだと予期してい たのだと思う。原子力の脅威はかなり知れ渡っていたはずである。それでも、使用するのが当たり前であるかのように原子力の開発は進められ、「平和利用」の 言葉通りに世界で動いている。</p>
<p>福島県の事例が示すとおり、実際には「説得しやすい」、「貧しいから金で動かしやすい」場所を選んで原発が建てられたのは明白である。 危険のリスクを負わせる時点で差別が生まれていた。これを許すわけにはいかないが、その上で、「福島ナンバーの車は入ってくるな」などという問題が起きる のであれば、ただごとでは済まされないだろう。</p>
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<p>４月２７日（水）</p>
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<p>スポニチ</p>
<p>　本日は朝からスポーツニッポン（スポニチ）の記者が取材に来た。あまりに毛色の違うマスコミからの取材だったので、てっきり私の学生時代のプロレスでも取材されるのかと思ったが、スポニチにも社会部があり、やはりボランティアクリーニングのことだった。</p>
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<p>大学准教授</p>
<p>　読売新聞の記者により、ボランティアに積極的な准教授がいるというので、紹介してもらった。近々お会いする予定である。</p>
<p>　この方は、こういう非常時に被災地での洗濯をどうするか真剣に考えている人で、今回の問題を学者としての立場から考えているというのである。</p>
<p>　クリーニングを科学する、ましてや被災地でのクリーニングを学者として考えてもらえるのであれば、これ以上のことはない。会うのが楽しみである。なんか全然理解者がいなかったのに、光明が見えたような気がする。</p>
<p>　基本は「困っている人を助ける」である。それが、実際に震災があった場合、十分に機能していない。これは、将来のためにも解決するべきである。クリーニング業者として大変やりがいを感じている。</p>
<p>&nbsp;</p>
<p>放射能測定値</p>
<p>テレビを見ていたら、相変わらず本来の画面の外側に被災地情報が出ているが、最近はもっぱら放射能測定値が出ている。これは、全国でこ うなのだろうか？福島県だけこうなのだろうか？これは自然災害ではなく、明らかに人災なので、何とかして欲しい。バラエティもエンジョイできない。いつで も福島県民は放射能から離れられないとしたら、本当に困るではないか。</p>
<p>早めに上京し、例えば繁華街や飲み屋に行き、「福島県民ですよー」と言った場合、どういう対応をされるのか試してみたい。</p>
<p>&nbsp;</p>
<p><img class="alignnone size-full wp-image-313" alt="image006" src="http://www.cercle.co.jp/blogs/wp-content/uploads/image0068.jpg" width="240" height="160" /></p>
<p>（通常の番組の外枠に出る県内の放射能測定値）</p>
<p>&nbsp;</p>
<p>４月２８日（木）</p>
<p>&nbsp;</p>
<p>会津若松市の対応</p>
<p>　当社には会津にも工場があり、会津地域のコインランドリーもかなりの売上があり、避難民が利用している現実があるため、先日会津若松市長宛てでメール連絡し、中通りで行っているような無料クリーニングを行ってもいいと伝えた。</p>
<p>　翌日、会津若松市災害対策本部から連絡があり、「避難場所の統合と各場所に洗濯機を設置しているのでせっかくですがご辞退したい」という丁寧なものだった。</p>
<p>　洗濯機が設置してあれば、ほぼ問題がないだろう。ただ、こっち（須賀川、郡山）のように、地震から一ヶ月以上放置していたというのではないかと聞いてみたが、「４月初旬には洗濯機は配置されていた。地元商工会議所が入れてくれた」ということで、こっちよりは対応が良かった様だ。さすがは戊辰戦争などを経験している地域、災害時の対応はなかなかだ。市長に連絡すると、すぐに下に伝わるというレスポンスの良さもたいしたものだ。</p>
<p>&nbsp;</p>
<p>アスベスト</p>
<p>　環境問題を扱う知り合いに、今回の地震について、津波や原発問題によってあまり表面化していないが、地震の被害によって建物のアスベストがわき上がり、特に避難民を苦しめているという話を聞いた。倒壊したり、地震に揺さぶられてヒビの入った建物から建設時に使用されたアスベストが出てきたのである。</p>
<p>確かに数日前、県庁から毛布を２００枚洗って欲しいという要望があったが、これは地震で落ちた粉塵により、避難者が健康被害を引き起こしているから、ということだった。最初は何を言っているのかと思ったが、アスベストのことだったのだ。</p>
<p>　アスベストの問題もバカにできない。原発と同様、人災といえるだろう。</p>
<p>&nbsp;</p>
<p>フランケンシュタイン対地底怪獣（バラゴン）</p>
<p>　本日、書店に週刊金曜日を買いに行ったら、東宝特撮映画のＤＶＤが売っていて、「フランケンシュタイン対地底怪獣（バラゴン）」というのを買ってきた。子供の頃、親に連れられて見に行った映画である。</p>
<p>　ナチスドイツは密かに弾に当たっても死なないフランケンシュタインの研究をしていたが、敗戦濃厚になり、それを日本に託した。ところがフランケンシュタインの心臓が持ち込まれた広島に原爆が投下され、この心臓が異常な発育を遂げ、騒動を巻き起こすという奇想天外な話である。</p>
<p>　原発をベースにしている特撮映画は多いが、これもそうで、冒頭は病院で原爆症に苦しむ病人の姿が写し出される。こうならないと良いが・・・。何度かこの日記で特撮映画のことを書いているが、日本の特撮映画は核兵器、放射能、原水爆などがベースになっているものがほとんど。しかし、４０年も過ぎて現実になるとは思っていなかった。</p>
<p>&nbsp;</p>
<p><img class="alignnone size-full wp-image-314" alt="image008" src="http://www.cercle.co.jp/blogs/wp-content/uploads/image0088.jpg" width="156" height="88" /></p>
<p>４月２９日（金）</p>
<p>&nbsp;</p>
<p>同級生の苦悩</p>
<p>　同窓生から消息を尋ねる電話があり、「高校以来だなあ」などと話をした。正直、こういうのが多くて疲れる。</p>
<p>　しかし、彼の話は深刻だった。郡山市の大手酒造会社社長も同期だが、手広くやっているこの会社も、韓国、中国へ出荷停止になったという。さらに須賀川市内に二つの病院をかまえる医者に同級生がいるが、この人は浜通り地域から大勢の病人を自分の温泉病院へ避難させた結果、心筋梗塞で亡くなってしまったという。いわゆる「過労死」である。同窓生の中にも刻々と被害が寄せられて いる。</p>
<p>　高校時代、一緒に汽車通した同級生の死は、厳しい時代を意識させるものとなった。虚しい。残念だが、立派な死だ。尊敬する。</p>
<p>&nbsp;</p>
<p>ビッグパレット</p>
<p>　連絡のあった福島大学の准教授と会うため郡山ビッグパレットに行った。県内最大の避難所だけあって、たくさんの人がいた。</p>
<p>　外側に洗濯室を設け、洗濯機が並んでいたが、１０台の洗濯機の他に、さらに１０台追加しているところだった。いずれも同じ機種の二槽式洗濯機で、あまり市場に出回っていないこの製品が２０台も揃っているのは不思議な光景だった。二層式は洗いと絞りが別々で、私たちのようなプロには便利な品だが、洗濯の間ずっと張り付いていなければならず、現代では家庭向きとは思えない。</p>
<p>　また、家庭用の電気式タンブラー乾燥機もやはり２０台ほどあった。自由に洗濯物を干せない場所だけに、この設備は望ましいが、それにしても電気式タンブラーとは不思議である。電気式はものすごく電気がかかる上、乾燥の上では非効率的である。２，３台までくらいならそれでも良いのだろうが、２０台を全て電気で・・・となると、いったいどれだけ電気を消耗するのだろうか？ガス式の方がはるかに熱効率が良いのだが・・・。おそらく、猛烈な電気料金がかかるだろう。原発がダメになったときにこんな伝記をいっぱい使う乾燥機を入れるとは・・・なんだか皮肉だ。</p>
<p>　どういう事情でこうなったのかわからないが、私たちがみれば、首をかしげざるを得ない洗濯室である。各地から集まった寄付の品であればそれも納得がいくが（売れ残った品ばかりだとか）、誰かがお金で買ったとなると、とんでもない間抜けな話になる。</p>
<p>&nbsp;</p>
<p>准教授</p>
<p>　福島大学のＴ准教授という方は、災害時の活動について研究しているが、特に避難所のクリーニング施設のことを気にかけているようなので、この日お会いすることになった。本人は東京の業者を呼ぼうと思っていたらしいが、地元に私たちがいるのに、何も東京から呼ばなくてもいいのでは・・・ということである。</p>
<p>　Ｔ准教授は名刺を切らし、この地震により印刷所で新しい名刺を作ることができず（あるいは忙しすぎてその余裕がない？）、自分の名刺をコピーした紙を渡された。最初、私たちの取り組みをずっとお話しし、これまでの流れを説明した。話の内容はおおむね以下の通り。</p>
<p>　ボランティアで避難所のクリーニングをやっているのに、保健所が来てわけのわからない理屈をこねていく問題（行政との悪いコミュニケーション）については、T氏が厚生労働省に話し、柔軟な対応ができるようにするとのこと。</p>
<p>　ずっと無料でやっているが、T氏は無料のままでは大変なので、何らかの方法で選択料を払えるようにしたいということだった。</p>
<p>　青森から秋田まで避難所はたくさんあるが、いずれはこういった動きを他でもやるべきで、その際はクリーニング業界の協議会などを通じ、他の業者にも働きかけていきたい。</p>
<p>　また、ビッグパレット近隣に近々当方がオープンするコインランドリーについて、避難所の家族全員にコインランドリーのプリペイドカードを進呈するという遠大？な計画を話した。こういうことはこれから開店するコインランドリーだからできる話だが、T氏の様な方がいてくれて大変嬉しかった。</p>
<p>&nbsp;</p>
<p>古い友人</p>
<p>　夜になって東京在住の古い友人が帰ってきて、少し酒を飲むことになった。彼は故郷の悲惨な状況に驚いていた。</p>
<p>　東京ではコンビニなどもかなり品薄が続いていて、水のボトルも一人一本までとかだという。東京では乾電池があまり手に入らないので、こっちで買いだめしていくのだとも言われた。被災地の我々は優遇されているのだろうか？意外な話に驚いた。</p>
<p><img class="alignnone size-full wp-image-315" alt="image009" src="http://www.cercle.co.jp/blogs/wp-content/uploads/image0095.jpg" width="460" height="307" /></p>
<p>（ビッグパレットに並べられた二層式洗濯機と電気式乾燥機）</p>
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		<title>地震日記：4月1日～4月15日</title>
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		<pubDate>Wed, 03 Aug 2011 09:12:43 +0000</pubDate>
		<dc:creator><![CDATA[クリエイト]]></dc:creator>
				<category><![CDATA[地震日記]]></category>

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		<description><![CDATA[４月１日 &#160; 　今日は会社の創立記念日。９２年目を迎えた本日は、おそらく最悪の創立記念日だろう。本社工場の朝礼に出て、みんなを励ました。 　クリーニング新聞の「放射能被害に脅かされている」記事により、二社の同業 [&#8230;]]]></description>
				<content:encoded><![CDATA[<div>
<p>４月１日</p>
<p>&nbsp;</p>
<p>　今日は会社の創立記念日。９２年目を迎えた本日は、おそらく最悪の創立記念日だろう。本社工場の朝礼に出て、みんなを励ました。</p>
<p>　クリーニング新聞の「放射能被害に脅かされている」記事により、二社の同業者社長が心配の電話をかけてきた。「放射能って、大丈夫なのか」ということである。クリーニング新聞のくだらない記事のため、余計な心配をかけている。昨日のぶり返しになるが、クリーニング新聞だからといって適当なことを書いていいということはないだろう。ましてや、「金をもらって提灯記事を書いている」と堂々と宣言しているような編集長がいる新聞社ではなおさらである。</p>
<p>&nbsp;</p>
<p>　午前中、須賀川アリーナに行くと、そこのスタッフがもう私を知っていて、挨拶をしてきた。何だか丁寧に扱われているようで嬉しかった。ここで新聞記者と落ち合い、無料クリーニングの取材になった。</p>
<p>　午後１１時、営業部長が自分でワゴン車を持ってきて、クリーニング品を運んできた。この前よりは量が多く、避難している人たちに定着してきたようだ。避難はこの先、半年も一年も続くだろう。このボランティアはスタッフが慣れてくるとこっちも楽にできるため、ずっと続けていくことになると思う。ただ、これから暖かくなってくると、アリーナに洗濯機を備え付ければ、自分で洗うこともできるようになると思う。</p>
<p>　新聞記者からは、原子炉を廃炉にするには、５０年かかると聞いた。その間、どうすればいいのだろうか？須賀川アリーナには自衛隊の楽団が来ていて、慰問ミニコンサートを行っていた。震災で、自衛隊の活躍が目立つ。いろんなところで大活躍だ。</p>
<p>&nbsp;</p>
<p>　お昼は、須賀川インター近くのラーメン店に入り、普通のラーメンを食べた。ラーメン店はかなりどこでも営業しているが、メニューが限られているところが多く、手書きの「特殊メニュー」が提示される。先日家族で行った居酒屋は豊富なメニューがほぼ全部地震前と同じように注文できたが、それはチェーン店が「冷凍」だから。生ものを扱う味自慢の店は、原発事故によって大きな打撃を受けている。</p>
<p>　他の客が、「野菜ラーメンはないの？」と若い店主に聞いていたが、「野菜はうっかり使うと、客から何か苦情が出たら、俺たちやっていけなくなるんで・・・」と苦しい胸の内を語っていた。こういう店はたいてい決まった農家から、こだわりの野菜を買ってきて使用している。産地直送、こだわりの野菜も、これでは形無しだ。どこまでも原発だ。</p>
<p>　すぐ近くにあるＪＡ直売所に行ってみた。ここは近隣農家が自分のところで採れた農産物を持ち込み、直接販売するマーケットである。安く、新鮮で、いつでも混んでいる。</p>
<p>　しかし今日は、どこの野菜にも「愛知産」、「大分産」など、福島県以外の名前が付いていた。こうしないと売れないのだろうか？先日のスポーツ紙には物理学者の大槻教授が「野菜は全然大丈夫。捨てるならオレが食べる」などと言っていたが、現実には販売もされない。この直売所で地元野菜が売っていないならなんの魅力もない。ただのスーパーと同じである。大打撃ではないだろう か？</p>
<p>&nbsp;</p>
<p>　私の家ではずっと前から金魚を飼っていた。縁日か何かに子供が持ってきたものが、ずっと生き長らえていたのである。しかし、大地震で水槽は破損、四匹中二匹は死に、かろうじて生き残った二匹が小さな容器に飼われていた。</p>
<p>　それが今日死んだ。生き残ったのにかわいそうだった。</p>
<p>&nbsp;</p>
<p>通販が復活し、荷物がやってきた。</p>
<p>　まずは２０歳の頃から付けている日記。年間に２０～３０回くらいしか書かないが、もう１７巻目である。これがなくなると困るので、２つ買った。</p>
<p><img class="alignnone size-full wp-image-299" alt="image001" src="http://www.cercle.co.jp/blogs/wp-content/uploads/image00117.jpg" width="531" height="207" /></p>
<p>（通販が復活して届いた日記）</p>
<p>　そしてネットで見つけた、「フルトヴェングラー・グレートＥＭＩレコーディングス」。こちらはＣＤで、４４００円くらいなのに、２１枚組である。ＥＭＩに残した録音の集大成という印象である。</p>
<p>　フルトヴェングラーの録音はほとんど持っているのだが、地震でかなりやられてしまった。こういうＣＤで取り戻していく以外にはない。</p>
<p>　娘と二人でいる部屋に、ブラームスの第一シンフォニーが流れる。フルトヴェングラーは２０世紀前半、大指揮者として成功していたが、ナチス政権下でもドイツに留まったため、戦中、戦後を通じ、大変苦労をした人物である。学生時代よりこの指揮者の魅力にとりつかれた私は、平成５年にドイツを訪れた際に、この指揮者の墓参りを果たしている。この演奏が聴けるのは、嬉しいことだ。フルトヴェングラーもナチス政権下でユダヤ人演奏家をまもるため、ナチスとの闘いがあり、戦後は戦後でナチ扱いされ、裁判にまでかけられるなど悲劇の指揮者であった。この苦しい時期代に、これほど似つかわしい指揮者もいないかも知れない。２１枚組。当面はこのＣＤボックスのお世話になるのだろう。</p>
<p>　通販復活によって、息子までギターの部品、付属品を注文できないかと言ってきた。地震と原発事故によって春休みなのにどこにも行けないから、向こうからやってくる通販の復活は何よりも嬉しいのである。仕方ないから買ってやった。通販のポイントが３０００円も貯まっていて（全部、ホテル宿泊で貯まった）、それも使った。</p>
<p>&nbsp;</p>
<p>４月２日</p>
<p>&nbsp;</p>
<p>　実は地震発生の１１日当たり、そろそろ髪の毛を切ろうと思っていた。もともと、どちらかというと長めにしているが、だいぶ長くなってきたので近所のパーマ屋さんで着るはずだったのである（勿論、カットだけ）。それがこの地震の影響で切れていない。自分の髪はここ２０年で、最も長い状態にある。ここまで長いと、前髪が目に入るし、とにかく邪魔で仕方がない。早く切りたい。前髪で目が隠れる状態でいるところを息子に見られ、ロッカーの誰だかみたいだ、と言われた。</p>
<p>&nbsp;</p>
<p>　昨晩は夜の街を散策しようと午後１０時頃外出した。もう使用できなくなった廃墟の市役所の敷地を越えると、以前はよく行った「Ｈ」という飲み屋さんが看板を光らせている。周りがどこもやっていないので、ひときわ目立つ感じだ。ここはマスターが一人でやっている店だが、主人がアル中で、会計も全くズサンで、だんだんみんな行かなくなってしまったが、いち早く復活したのだからすごい。失うものは何もない、という強みがあるのだろう。どこよりも先にダメになると思った所なのに、なかなかしぶとい。</p>
<p>　その先へ進むと、新開地という盛り場がある。タクシーが一台だけ止まっているのが見えたが、この辺は地震被害がかなりひどかった地域であり、どこもやっていないだろうと思ったら、ボトルを入れていた「Ｍ」という老舗のスナックの、緑色の看板が光っているのが見えた。</p>
<p>　中に入ると、常連さんで結構繁盛していた。つば付きの帽子に立派なひげを蓄えた通称「カストロさん」がカウンターで私の隣だった。この方は農家だが、「オレは放射能を食ってきたぞ！」と息巻いていた。聞けば、栽培したほうれん草を食べたのだという。今まで育ててきて、いきなり食えないなどと言われても、そんなことは守るわけがない。さすがカストロ、肝が据わっている。</p>
<p>　聞けば、五日前から営業していた。連絡してくれれば良かったじゃないかというと、何だか控えめな感じ。こういう時期なので、積極的な営業はしていないらしい。周り一面倒壊寸前の建物なので、そういう点も考慮しているのだろう。それでも、常連客が戻ってきている。</p>
<p>　ボトルはやはり入れ直しだった。私たちの商売でも津波に流された店舗の衣料品に対する賠償義務はないが（天災では店舗や会社に責任はないため）、スナックでもボトルが割れたことに関し、店舗に責任はないとみなされるのだろう。しかし、良心的な店だったため、原価でいいとのことだった。ワイルドターキーは戻ってきた。少しばかり飲んで、すぐ帰った。人がカラオケで歌うのを、 地震以来初めて見た。</p>
<p>　帰り二軒のコンビニの看板の光が見える。もう、２４時間営業に戻ったのだろうか？しかしコンビニに入ると、品数は全く元に戻っていない。それに、すっかりなくなっているカップラーメンの棚に、おびただしい数のタバコが箱のまま</p>
<p>置いてあるではないか！たばこ屋に変身したみたいだ。</p>
<p>　日本の喫煙者は人口の４分の１というが、絶対ウソだと思う。東京などでは少ないが、田舎ではほとんどみんな吸っている感じだ。本日行ったスナックでも、ホステス、客を含め、喫煙しない人は私ともう一人くらいである。コンビニはニーズに敏感だが、こういうものは復活しなければ良かったのに・・・。売れればなんでもいいというのか。</p>
<p>&nbsp;</p>
<p>　この様な大きな地震が発生し、それまでのことが忘れられているが、３月１０日までの私は、クリーニング業界において、建築基準法を平然と違反する業者と激しくぶつかっていた。</p>
<p>　２００８年、当方の商圏（会津若松市）に業界３位という大手業者が進出してきた。ところが、工場が建った場所は商業地で、石油系溶剤は使用できないところである。それを巡り、摘発して各マスコミがそれを発表したところ、悪い業者はその摘発されたところばかりでなく、業界の半分以上が違反状態であったことがわかった。私がビックリしてしまった。</p>
<p>　最初に摘発された様な業者は明らかに行政を騙して進出したのであり、悪意は免れないが、業界には特に零細企業などに、全く法律のことを知らなかったなどという所もあり、問題は拡大した。</p>
<p>　しかし、クリーニング業界には、「俺たちの秘密をよくもバラしたな」という閉鎖的な発想を持つ業者が多い。これによりこの問題を世間に知らしめた私への風当たりは強くなった。昨年２月には不正で大きく発展したクリーニング業者を後援会長に持つ民主党の衆議院議員が「クリーニング屋さんがかわいそうだ」と発言、それにより、従来からの建築基準法は大きく曲げられ、「違反していても、安全措置を施せばそのまま営業できる」という方向で、大幅な違反業者への緩和案が通る見通しである。</p>
<p>　しかし、現実にはこの様な大きな地震が起こり、「想定外」という言葉が当たり前の世の中になっている。簡単にクリーニング業者の違反行為を容認するような状況になれば、地震などの自然災害によって、火災事故が多発する危険性がある。</p>
<p>　明らかな口利きにより、不正業者の救済を図ることにより、一般市民の危険性を増大させる愚は避けるべきではないか。日本は地震国であり、またこの様な地震が起きないとは断言できない。被害はできるだけ未然に防ぐよう、可能な限りの準備をするべきである。今回の地震があまりにも痛い教訓ではないか。</p>
<p>&nbsp;</p>
<p>　偉そうなことをいうようだが、私たちは結局、こういう非常事態に備えるためにいろいろと勉強してきたのではないか。一生平穏無事なら誰も何もしないはずだ。ここは、自分が今まで蓄積してきた知識や力を全て発揮できるよう、がんばろう。</p>
<p>&nbsp;</p>
<p>　今日は午後３時頃から業界紙記者が来社。目的は、協議会の機関誌作成（私が編集委員長）のため。東京で編集委員会ができないため、こちらに実家のある記者がわざわざ来てくれたもの。彼は業界紙から出向し、この紙面作りを手伝っている。ついでに当社のボランティアを取材したばかりか、東京の業者から送られた救援物資を避難所へ届けた。そういう彼も、昨日の他業界紙の風評被害記事や、提灯記事宣言には驚いていた。</p>
<p>&nbsp;</p>
<p>４月３日</p>
<p>&nbsp;</p>
<p>　昨晩は土曜日でもあり、古い友人と会って飲んだ。「Ｋ」とかいう居酒屋に行ったが、先週家族で出かけたときと同様、なぜかこういう日々の中、居酒屋だけはメニューが豊富である。ほっき貝、ホタテ貝などの刺身がうまかった。</p>
<p>　昔からの友人は古くからこの地で、私のところよりもずっと古くから商売をしている家系の人で、地震のときも近所の片づけとかで動き回っていた人だ。大人しい人だが、飲み始めたらストレスが爆発したのか、猛烈な勢いで盛り上がっていた。最後はカラオケまで突き合わされてしまった。</p>
<p>　須賀川街中の市民に共通していえるのは、この街を離れる気持ちなんてさらされないということ。きっと避難命令が出ても留まるだろう。この街を離れての生活など考えられない。最悪の場合でも、家族と分かれてこの街に留まるだろう、それは、私も同じである。</p>
<p>&nbsp;</p>
<p>　私がずっと行っているパーマ屋さんが再開し、電話して行ってみようとしたら、「水曜日まで予約がいっぱい」とのこと。どれだけ人気があるんだろう。</p>
<p>　というわけで、伸び放題の私の髪の毛は、もしかすると、２０代前半の時期を更新して人生で一番長いのかも知れない。今頃になってロッカーの夢実現か？</p>
<p>　実際には、もう白髪が増えてきている。それでもこの年齢からすると白髪が少ない部類だという。それでも挑発にすると白髪が目立つとかっこわるい。この非常時では、そういう、どうでもいい問題も出てくるのである。</p>
<p>&nbsp;</p>
<p>　今日は日曜日だが、郡山工場に行ってみた。品物がたくさん集まっていて、一生懸命仕事をしていた。何だか震災以来、こんな忙しい風景を初めて見た。郡山市は須賀川市ほど被害がなかったからだろうか。仕事が回復したようで嬉しかった。</p>
<p>　ただ、それでもいつもの繁忙期にはほど遠い。売上ダウンは現実の問題である。</p>
<p>&nbsp;</p>
<p>　テレビではボランティアが被災地で活動している様子が放送されている。大変素晴らしいことで、日本人はすごいなと思った。ただ、これを見ている限り、福島県の様子は全然映っていない。どうも福島県はボランティアから外されている様だ。</p>
<p>　原発が原因だからだろうか？放射能が原因なのだろうか？それでボランティアが来ないなら、とにかく今回の震災で一番の被害者は福島県だろう。あまりにも大きな地震は天災だから仕方ないとして、原発は人災である。「これに替わるエネルギーは存在しない」というなら、その大きなリスクを背負う地元の人びとにそれに見合った待遇をするべきである。妻が、「今後五年間電気代をタダ にして欲しい」などと言っていたが、決してそれが冗談ではない現実が起こっている。</p>
<p>&nbsp;</p>
<p>４月４日</p>
<p>&nbsp;</p>
<p>　地震と原発のことで話題にならなくなっているが、４月になったというのに、朝の気温がずっとマイナスのままである。明日など、マイナス３度まで下がると予報されている。</p>
<p>　クリーニング業者には春が遅いことは大変問題になる。春の繁忙期にクリーニングが集まらないからだ。日中は日差しが強く、それなりに気温も上がるものの、４月としては、かなりの低温だ。ただでさえ地震と原発で大変な被害を受けているのに、こんな低温では参ってしまう。</p>
<p>　もっとも、昨年も４月２２日に満開の桜に雪が積もるという珍現象が起こっている。４月の低温は、しばらく続くのかも知れない。</p>
<p>&nbsp;</p>
<p>　今朝は無料クリーニングを続ける須賀川アリーナから二回電話があった。ボランティアのクリーニングのことについてである。</p>
<p>　こちらで申し出て、ボランティアをやっているのだが、市役所から出向しているスタッフは、引き継ぎが成されていないらしい。毎朝、同じことを聞いてくる。電話に出るのは当社営業部長だが、何度も何度も同じことを言っているのは全く気の毒である。営業部長は社会人生活の最初が保健体育の教員という珍しい経歴で、公務員の扱いには多少慣れているんだけれども、さすがに疲れてい るようだ。</p>
<p>&nbsp;</p>
<p>　午後３時頃、クリーニング業者で、以前からメールなどで親しくしている業者社長が、わざわざ滋賀県からやってきた。この方とは任意団体で一緒で、この会に入っている盛岡市、仙台市の業者とともに、当社にきてくれたのである。</p>
<p>　この社長は、大手業者の中では「業界のインテリ」と呼ばれている優秀な方である。クリーニング業界は大手業者からの意見の発信がないだけに、大変貴重な存在である。そういう人が、わざわざ被災地を廻っているというのは大変嬉しいし、偉業だと思う。</p>
<p>　この人が最初、このツアーを計画したときには、反対したものである。被災地ではガソリンの確保が困難である上、宿泊もままならず、当初は原発の問題もかなり不透明だったからである。「ご厚意には感謝しますが、賛同できません」と言った（ただ、現在はガソリンの確保も大丈夫だし、前よりはかなりマシになってきた）。</p>
<p>　それを押してやってきたこの人はすごい。現状について話したが、私は業界改善へ向け本を二冊も出して燃え上がっていたときだけに、この震災は大変残念であると話した。</p>
<p>　これから会津若松で一泊し、北陸自動車道を通って帰るのだという。なるほど、日本列島は左側に曲がっているので、関西方面に行くには日本海側を通っていった方がいいわけだ。首都高は通りたくないとも言っていた。</p>
<p>　関西から、わざわざ来てくれる情け深い同業者には感謝している。三カ所を廻る予定で、飲料水を持ってきたが、みんな水は大丈夫だったということで、持って返るのもなんだからと、たくさん置いていった。パートさん達に並ばせて購入したのだという。ああ、申し訳ない。</p>
<p>&nbsp;</p>
<p>　「Ｓ」という雑誌が送られてきた。私が地震の一週間ほど前にインタビューを受けたもので、座談会のような形になっている。私の写真がやたらと大きく出ている。</p>
<p>　私がクリーニング業界に対し、主張していることを書いてある。この巨大地震は、私が進んできた歩みをすべて吹っ飛ばして閉まったような感じである。</p>
<p>　しかし、これからである。</p>
<p><img class="alignnone size-full wp-image-300" alt="image002" src="http://www.cercle.co.jp/blogs/wp-content/uploads/image00216.jpg" width="591" height="403" /></p>
<p>&nbsp;</p>
<p>　今年は１月２日に高校の同窓会を開いた。１００人近く集まり、今まで行った同窓会としては、一番うまくいったと思う。そういうことがあったちょっと後の地震だけに、私に連絡をくれる同窓生もいる。みんな、私のことを「会長」と呼ぶ。高校時代、生徒会長だったためである。</p>
<p>　そういう人たちから連絡をもらうが、今のところ命に関わる被害はない。それだけでも嬉しいが、経済的打撃はただごとではないと思う。お互いがんばってこの難局を乗り越えたい。</p>
<p>&nbsp;</p>
<p>４月５日</p>
<p>&nbsp;</p>
<p>　本日は朝からテレビスタッフによって報道番組の撮影が始まった。全く光栄な話だが、テレビ撮影というのは時間がかかり、ずっと付き合っているのはなかなか大変である。</p>
<p>&nbsp;</p>
<p>　本日は須賀川アリーナにおける無料クリーニングの撮影、商工会議所での街復興への意気込み、直売所（農協が運営するフリーマーケット的な商業施設。農家の人は場所代を払い、自分の農作物を展示販売する）での撮影などが行われた。</p>
<p>　商工会議所では理事長のインタビューが行われた。会議所職員はいろいろ世話を焼いてくれ、前の日記に出てくる株式会社釜屋の近藤社長に連絡を取ってくれた。これは明日アポを取ることになった。</p>
<p>　直売所では店長が出てきて、出荷が停止された、ほうれん草農家への取材と、この震災での悲劇、放射能によるキャベツ農家の自殺した一家への取材をアシストしてくれた。ほうれん草農家へは、スタッフがわざわざ連れて行ってくれた。これは私の専門外であり、テレビ局スタッフに任せていれば良かったのだが、自動車とかの手配の関係で私も付き合わされることになってしまった。</p>
<p>　ほうれん草農家は、「一緒について行かないとわからない」と直売所スタッフが言う場所で、行ったら実際ナビにも出てこないすごい田舎で、鶏小屋とかがあり、昔の農家を思い起こさせる場所だった。ハウスでほうれん草を栽培していたが、そこの主人はこういう現実には目を回している感じで、自分ではどうしようもないという感じだった。私は何となく、ここまで農協スタッフが付いてきた気持ちがわかった気がした。放射能という、未知の問題には、こんな田舎のお父さんは何ら対応できないのである。これはこれで気の毒だった。直売所スタッフも、こういう農家を大切にしているのだという気持ちがよくわかった。</p>
<p>　続いて、大桑原の、主人が自殺してしまったキャベツ農家である。その場所まで行くと、隣り合わせた別の家に着いてしまい、テレビスタッフは隣に歩いていった。私はこんな深刻な取材では門外漢であり、タッチすべきではないと思い、車に留まった。その農家には猫が３匹もひなたぼっこをしていて、それらを相手にして時間が過ぎるのを待った。</p>
<p>&nbsp;</p>
<p>　夜は、我が家を取材した。地震で被害を受けた隣の工場と、私の本が延々と撮影された。そういう撮影の間に女房が夕食を作った。前のクレーム番組のこともあり、家族は非常に非協力的であったが、今回のスタッフが熱心だったので、最終的にはそれなりの撮影ができたと思う。長女も、長男も、女房も、長いインタビューに答えていた。</p>
<p>　私の部屋も延々映され、そこでのインタビューが続いた。最初は、ボランティアクリーニングをなぜするのかという様な照れくさい話だったが、最終的には自身の正義感とかに言及することも言ったと思う。まあ、どの程度報道されるかはわからない。</p>
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<p>　夜には、須賀川市を俯瞰するような映像が欲しいといわれた。これは、３年前にクレーム番組と「なんでも鑑定団」でも全く同じことを言われ、そのたびに「ホテル屋上からの映像がいい」となっていたのである。</p>
<p>　ところが、そのホテルが地震によって現在営業停止。上に登ることなど不可能である。仕方ないので飲み屋が集中するビルに上り、これでいいとなった。撮影は明日か明後日になるだろう。</p>
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<p>　私は、とにかく今回の問題については、地震は天災であり、責任を誰かに取らせることはできないが、原発は人災であり、福島県民にとって許し難い問題であると主張した。今までこういう現実がわからなかったこともあるが、出てくる放射性物質がＳＦ映画そのままであることも話した。結局は、原発は核爆弾と同じもの。そこにあれば受ける被害は全く同じである。広島、長崎、そして、それに続くのが我が故郷とは思わなかった。この主張が、どこまでテレビで流れるのだろうか？</p>
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<p>４月６日</p>
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<p>　朝方、また二回地震があった。この頃はだいぶ余震も少なくなっていたので驚いた。</p>
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<p>　本日はまず、スーパーマーケット、Ｇ店の撤去から始まった。Ｇは１９８１年に始まったショッピングセンターで、須賀川市ではしばらく唯一の存在だったが、その後同様の店が数多く開店し、店舗も老朽化して苦戦していた。 何度か店長も交代し、経営を心配していたが、地震で倒壊してしまった。最近はうまくやっていただけに残念である。客層も昔からの人たちがほとんどで、ムードは良かったのだが・・・。テレビ局の要請に従い、「店舗を失って失望する社長の図」を撮影された（ただ立っていただけだが・・・）。実際そうなんだから 仕方がない。</p>
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<p>　この後、アリーナへ無料クリーニングの集荷へ行く。テレビスタッフとともに、地元テレビまで加わった。テレビに追い回されるようになれば本望だ。テレビ局どうしは仲良くやっていた。</p>
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<p>　今日は本社で豚汁を作った。震災から二度目の豚汁だが、前回と違い、食材が揃っているので問題はなかった。ダシは放射性物質のヨウ素を寄せ付けない、という昆布で直接取った。この豚汁も、食べているところを従業員達がインタビューされた。</p>
<p>　パートさんの誰かが、ダシを取るために使っていた昆布を切り刻んで豚汁の中に入れた。これはこれでいいだろう。ただ、全体として豚肉の量が若干少ない感じで、豚汁としてはややスンナリした味になった。豚の味を昆布が消してしまったような印象だが、昆布が放射能にいい？なら、仕方ないだろう。従業員には、「昆布入りなので、これで放射能は大丈夫だ」などとあまり信憑性のない話をした。</p>
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<p>　東京の同業者の社長から電話があった。ここは業界第４位という規模で、２，３位の業者の様に不正行為で伸びたわけでなく、違反工場は一つもない。それで４位にいるのだから、立派なものである。</p>
<p>　しかし、ここの社長は８３歳、代を譲る気はないようだ。それでいて、会社のクレーム問題は私に頼ってくる。一昨年、ここのマネージャーだという人物から私の携帯にクレームの相談があり、その後、別のマネージャー二人からも相談があった。内容は全て違っている。どうも、社長が「この人に電話しろ」と言ったらしい。私の父親とは親しかったので、こっちを息子同様と考えているようだ。</p>
<p>　本日も、一応はお見舞いの電話ということでありがたいが、「あの人はどうだ？」、「あの会社は今どうなっている？」と東北の業者の様子を聞きまくっているので、相変わらず私のことを息子だと思っているらしい。いろいろ忙しい時期なので、年寄りの長話はかなり疲れてしまった。</p>
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<p>　須賀川の東側に、「市民スポーツ会館」という体育館がある。ここに原発事故で避難してきた人たちがたくさん来ている。須賀川市の避難施設では、須賀川アリーナに次ぐ収容人員である。ここのすぐ近くに当社のコインランドリーがあるので、この施設の人たちにコインランドリー無料券をあげようと思った。</p>
<p>　施設に行き、事務所で担当者に直接その趣旨を告げると、すぐ伝わった。アリーナの三分の一くらいの小さな体育館だが、この体育館も、前に広がるだだっ広いグラウンドも、滅多に使用されることはない（と思う）。だいたいこんな施設があることをみんなわかっていないだろう。まさに税金の無駄遣いの典型のようなハコモノ施設である。避難する人たちがやってきて、ようやく役に立ったという感じだ。ここも、テレビが取材した。</p>
<p>　帰りに当社コインランドリーのあるショッピングセンターに寄った。ウィークデーなのにかなり混んでいる。やっと買い物ができるという喜びで買っているのか、避難している人たちが来ているのかはわからない。コインは相変わらず混んでいたが、先週ほどではなかった。</p>
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<p>　夕方、須賀川アリーナに行き、洗い上がった品を届ける。午後４時頃だが、避難している人たちが非常に少なく、みんな外出しているようだった。館内に「クリーニングが届きましたよ」とアナウンスしてもらい、ようやく洗濯物を取りに来た人たちがいた。</p>
<p>品物を取りに来た女性二人がテレビのインタビューを受け、涙を流していた。そんなに感謝されるならやって良かった。女性二人は大熊町か ら来たのだという。きっと何年も、あるいは一生、家に帰ることができないのだろう。そういう人たちのために、少しでも役に立てたのなら最高だ。</p>
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<p>　夜になり、昨日より活躍しているテレビ番組制作スタッフを飲みに連れて行く。こういう場合、須賀川で定番の焼き鳥店がなんと満員！後で聞いたが、東北地方へかなりの土木建築業スタッフがやってきているようだ（地震保険の調査などで集まっている保険業者などもである）。しかし、ひび割れた建物の並ぶ飲食街の中で満員とはうらやましい限りだ。これを特需景気というのだろうか？ 別な店に行くが、そこもかろうじてボックスが一つ空いているという程度だった。</p>
<p>　腹ごしらえをして、飲み屋に向かう。街中に３店舗を持つところがあったが、２店舗が被災し、かろうじて残った一店舗にホステスさんをまとめてやっていた。ここへ入った。</p>
<p>　ボトルは全て割れてしまったというが、好きなバーボンをサービスで入れてもらった。この店舗も入り口はほとんど廃墟のようで、よくやっているなあ、というレベル。一時間だけいて、次のスナックで２０分ほどいて、代行（店に入る前に頼んでおいた）で白河まで帰す（テレビスタッフは須賀川の宿泊先が全て地震被害のため、白河に宿泊）ことになった。スタッフの一人は、「代行を頼むのは初めてだ」と言っていた。代行は田舎にしかないから。</p>
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<p>　飲んでいるとき、カウンセラーのＫさんから電話があった。南相馬市の市長と知り合いだが、電話がかかってきて、現地ではストレスがたまって大変なので、カウンセリングの先生を派遣したいのだという。Ｋさんは、私にどうやって南相馬市に行ったらいいか聞いてきた。</p>
<p>　私のところから南相馬市に向かうのでは、立ち入りできない原発の半径２０キロ以内になってしまうので難しいと答えた。地震により、カウンセリングを必要とする人は増えているに違いない。それもまた重要な問題である。</p>
<p>&nbsp;</p>
<p>　おそらくは、あちこちで必死の闘いが行われているのだろう。さっさと出ていって欲しい原発でさえ、放射能漏れを防ぐために、命をかけた努力をしている人びとがいるのに違いない。自分もそれに負けないようにしたい。</p>
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<p>　夜にも地震が二回あった。二回目は自宅に帰り途中に感じた。須賀川警察署の建物がガタガタ、ミシミシと音をたてていた。</p>
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<p>４月７日</p>
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<p>　今日は、昨日須賀川スポーツ会館で配ったコインランドリー無料使用券がどの程度使われているか、確認しようとショッピングセンターの自社コインランドリーに行ってみた。</p>
<p>　私は午前１０時半頃に現場に到着したが、午前１１時からだというのに、もう既に無料券を持った人が来ていた。その後も次々と来て、コインはすぐに満杯になってしまった。</p>
<p>　みんな待っていたのだから、これは大成功だ。後から日本テレビのスタッフが来てインタビューしていたが、大変喜んでくれていたようだ。これでこそ、やった甲斐がある。クリーニング店舗店員も、私の知らない人だったが（面接とかは別に人がやっているため）、一生懸命やってくれていて、なかなか良かったと思う。</p>
<p>　正直いって、私はコインランドリー事業にはほとんどタッチしていなかったので、今日のことにはまるで初心者のように取り組んだ。コインランドリーを無料で開放しようと言う発案も私からのものではなく、従業員からである。だから今日も、機械の操作がわからず手こずった。そして、たまたまだったのだが、従業員の若い女性も新人で、二人でモタモタし、ボランティアに取り組んだ。それでも、なんとか困っている人たちの手助けを実現できた喜びは大きい。新人店員は２０歳くらいの人で、私のことを社長だとわからなかったみたいだ。「良かったね！」と言われ、肩をドンと叩かれた。帰ってから、事務所でその話をしたら、事務員達が大笑いしていた。イヤだったという意味ではなく、青年時代に戻ったような気がした。</p>
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<p>　スポーツセンターには本日やっと洗濯機が置かれたらしい。じゃあ、ここの人たちはほぼ一ヶ月近く、洗濯無しの生活をしていたのだろうか？そうであれば、もっと早くやるべきだった。ここが避難所だと知ったのは、昨日だった。 官民一体の対応が必要だったのだが、何しろ須賀川は市役所庁舎がやられてしまっている。</p>
<p>　コインランドリーの無料サービスは、鏡石ではほとんど人が来なかった。ところが、ここでは時間が始まると、チケットを持った人たちがたくさん集まってきた。無料チケットを配ることにどれだけ差があったのだろうか？こっちは同じようにやっているので、行政の側がもうちょっとちゃんと対応して欲しいと思う。</p>
<p>　ちょっと前に、海岸沿いの被災地を訪れた新聞記者の方が、この期に及んで相変わらず縁故採用が目立つ地方公務員の実情を伝えたが、そういう現実は意外に全国に伝わっていない。こっちは無償奉仕なのに、嫌そうに対応する避難所のスタッフにはこの度の地震で何度も会っている。こういう震災を機に、田舎の悪習も清算されるべきだと思う。</p>
<p>　世の中なんて、当たり前に進んでいればなんの努力もいらない。いつか起こるハプニングや天変地異のために、それまで学んだ知識をフル回転して事態に臨むのだと思う。しかし、こういう場合が生じると、指揮を執るのは「とにかく変化が嫌な人たち」だ。そういうのが窓口というのは辛い。何とかならないのか。</p>
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<p>　昨日のことだが、コインランドリー無料サービスを伝えるため、市役所に行こうと思ったら、市役所は地震で使えなくなり、須賀川市体育館でやっているという。そこへ行って担当者に会い、用を足したが、須賀川市体育館に入ると、昔のことが思い出された。</p>
<p>　この須賀川市体育館は私の自宅から近く、昔はプロレス大会が何度も行われた。日本プロレス、新日本プロレス、全日本プロレスの他、女子プロレスも来た。大昔は興行をヤクザが取り仕切り、子供は５００円で入られた。これは後で知ったことだが、子供がいつでも見られるよう、日本プロレスの創始者・力道山が最低料金の入場料を安く設定し、子供や貧しい人でも見られるようにしたからだという。立派だなあ。</p>
<p>　それでも地元ヤクザは、私が小学生の時代、いつでも、「アンちゃん、３００円でいいよ」とさらに安くしてくれた。久々に入った体育館で、妙なことを思い出した。市役所の対応は、こういう時期なのに大変親切で感心した。</p>
<p>&nbsp;</p>
<p>　本日のお昼は、風評被害のため、「野菜ラーメンはできません」と言ったラーメン店に行ってみた。相変わらずメニューは限定され、７品目くらいしかなかったが、「塩野菜ラーメン」は復活！問題ないという野菜を集めた結果らしい。とにかく、野菜が食えなくなる、という事態を回避できたことは良かった。</p>
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<p>　テレビの取材も終わったので、ちょっと気がゆるんで街へ出てヘロヘロ飲んでいた。ある飲み屋に行ったら、どこかの誰かわからなくなったボトルだったらタダで出すという。何だか情けないが、まあいいやという感じで入った。最後まで、客は私一人。いつものホステスさんと、ママみたいな存在の人がいて、残りのホステス二人はずっとカウンターでたたずんでいた。かなり暇な店だと思 う。</p>
<p>帰りにラーメン屋に寄って味噌ラーメンを食っていたら、１１時半にグラグラ・・・。揺れ始めたときに、これは尋常でないことがわかった。かなり大きい。店主の奥さんに千円渡して自宅へ全力疾走！</p>
<p>　すごい揺れだったが（震度５強）、外へ出た頃には収まっていた。向かいの焼鳥屋さんも、客らしい人が表に出ていた。焦って走って自宅へ帰った。</p>
<p>　家では、パパは飲み屋で潰されているのではと心配していた。テレビではマグニチュード７．４を告げている。これは大きい。これでまた高速道路が通行止め。明日からのガソリンとかが、また心配される。自然災害だけで十分被害は大きい。</p>
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<p>４月８日</p>
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<p>　昨日の大きな余震は心配したが、福島県ではほとんど被害がなかったようだ。新幹線も停止、高速道路も通行止めとなっていたが、本日の午前中に復帰した。他県の被害は甚大だ。</p>
<p>　当社工場では、水洗機の一つの配管がゆるみ、水が漏れ出すというトラブルがあっただけだった。すぐに直った。</p>
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<p>　今回の地震で気が付いたことだが、各クリーニング会社の配管がかなり もろいと思う。クリーニング業者は一般の配管業者を使うことがあまりなく、業界内の資材業者、機械業者がこれを請け負う。こういう身内での工事が、結局は 建築基準法問題などの温床となってしまったのだが、今回の地震によってそういう実態も暴露された。おそらく、前日の余震により、せっかく直したものがまた ダメになった、と嘆いている人も多いだろう。</p>
<p>&nbsp;</p>
<p>　地震後もほとんど朝刊は運ばれていたが（２，３日はバイクの燃料がなく、入らないという日もあった）、折り込みチラシはずっとなくなっていた。最近になってチビリチビリ入り始めた。</p>
<p>　スーパーマーケットのチラシが中心だが、当社従業員によると、これらのチラシに宣伝されている野菜には、福島産が一つもなくなっているという。実際には直売所や他のスーパーでも福島産と思われる野菜が復活しているのに、宣伝ではそれを表示しないのである。どういう事情があるのかわからないが、スーパーとは、そういうものなのかも知れない。</p>
<p>&nbsp;</p>
<p>　本日の地元テレビのニュースで、当社のボランティアクリーニングが取り上げられた。突然のことだったので、誰も見なかった。ちょっと残念である。</p>
<p>　当社が行っている試みについては、たまにマスコミに取り上げられることもあったが、今回が一番大きい。</p>
<p>　自画自賛というわけではないが、当社がマスコミに取り上げられる大きな理由は、当社が偉いのではなく、クリーニング業界全体が総じて社会福祉に無関心であることがある。地域密着の仕事でありながら、他の会社があまりにも何もやらないので、当社が目立ってしまうのだ。</p>
<p>ちょっと悲しい言い方だが、レベルが全体的に低いので、別に偉くもない当社が持ち上げられるのである。他の業界ではかなり当たり前のことが、当業界にはないのだ。</p>
<p>&nbsp;</p>
<p>郵便や宅配便が復活したので、注文したＤＶＤとかが家に届いていた。頼んだのは「トリフィドの日、人類ＳＯＳ」、「人類危機一髪！巨大 怪鳥の爪」、「大海獣ビヒモス」、「巨人ゴーレム」の４つ。いずれもまだ見ていない特撮ＳＦだが、外に出る機会もない今、こういうのでも見てみようという ことで購入した昔の映画である。５０年以上前の映画ばかりで、値段は安く、一つ１０００円くらいである。</p>
<p>　こういう映画の特徴として、放射能の被害を扱っているものも見られる。特撮映画の定番は放射能なのだ。５０年以上も前からそういうことを言っていた。しかし、実際に被害に遭うとは思っていなかった。</p>
<p><img class="alignnone size-full wp-image-302" alt="image003" src="http://www.cercle.co.jp/blogs/wp-content/uploads/image0036.jpg" width="401" height="147" /></p>
<p>&nbsp;</p>
<p>　午後９時半になり、前にお世話になったフリーライターのＹさんが突然やってきた。西那須野まで新幹線で来て、そこからレンタカーを借りてきたのだという。早速、須賀川市の取材＆飲み会が始まった。もっとも、Ｙさんはこの後福島市に宿泊とのことで、ウーロン茶で付き合ってもらった。</p>
<p>　市内の惨状に驚いている。地震被害だけでこれだけひどいのだ。横田さんはあちこち写真を撮る。このところ、全然姿を見せない玄葉光一郎関連の場所を巡る。須賀川市は玄葉議員の重要な票田だ。事務所は黄色い紙が貼られ、要注意である。玄葉議員のお母さんが出身のホテルは「危険」の赤紙が貼られている。そういうところを横田さんは熱心に取材していった。</p>
<p>&nbsp;</p>
<p>　一昨日、満杯で入れなかった焼鳥屋に、かろうじて入ることができた。本日もほぼ満杯で、カウンター席が２つ空いているだけだった。焼き鳥などを食いながら、この街の現状を語る。ここの場合、地震被害だけでかなりのものなのに、そこへ原発の放射能問題が起こっている。しかし現在は、放射能問題をさておき、街の復旧に必死である。Ｙさんは、玄葉光一郎議員、佐藤栄佐久前知事、荒井広幸のことを聞いてきた。いずれも私と同じ高校出身、玄葉氏も荒井氏も国会議員なら、もう少し故郷の、この危機を考えて欲しい。さっぱり出てこない気がするが、何をしているのだろうか？</p>
<p>　この後、ほとんど崩れそうな状況でありながら営業している飲み屋に行った。若いホステスが、地域再建へ向ける想いをこっちがビックリするくらい熱く語り、Ｙさんはメモを走らせていた。この様な状況では人びとのストレスが高まるばかりである。だから私たちが、みんなの癒しになれればいい、と語っていた。Ｙさんは、「それでは原発の近くで働く東電社員のために出張してみて は・・・」と遠大な計画を語った。また、郡山選出で、千葉県でキャバ嬢を経験しているＯ議員との対談を実現したいと言っていた。思わぬ展開に、こっちが目を丸くしていた。</p>
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<p>４月９日</p>
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<p>　一昨日の大きな余震以来、あまり大きなのは来ていないが、それでも、いつも揺れているような気がする。揺れていないのに揺れている様に感じる病気があるというので、従業員に「今、揺れているか？」と確認すると、やはり揺れているという。わずかだが、ずっと揺れっぱなしということだ。困ったものである。</p>
<p>&nbsp;</p>
<p>　アメリカ政府が先に発表していた「半径８０キロ以内は避難」という勧告は、「悪い過程に基づく判断」だったということで、日本政府の出した「半径３０キロ」は適切だったという発表があった。</p>
<p>【ワシントン＝山田哲朗】米政府が３月１６日に在日米国人向けに発した福島第一原発の半径５０マイル（約８０キロ・メートル）からの避難勧告は、原発の状態をより悪く見積もった仮定に基づく判断だったことがわかった。米メディアが７日、報じた。<br /> 　報道によると、米原子力規制委員会（ＮＲＣ）の安全責任者ランディ・サリバン氏は７日に開かれたＮＲＣの諮問委員会で、情報不足のため原 子炉の状態が把握できず、「２号機の炉心が１００％損傷して１６時間にわたって放射性物質の放出が続く」という場合を想定し、避難範囲を計算したことを明 らかにした。原発での測定データは使わなかった。<br /> 　米国の広い避難範囲は、２０キロ・メートルとした日本政府の判断と食い違ったため、日米両国で議論を呼んだ。このため、ヤツコＮＲＣ委員 長も３月３０日、米上院歳出委員会エネルギー・水資源開発小委員会で、「限られた情報に基づく、慎重で保守的な決定だった」と説明、「現在のデータは、安 全な距離は２０マイル（約３２キロ・メートル）と示している」と証言、日本の判断は妥当との考えを表明している。</p>
<p>　これは、私たち須賀川市民や郡山市民にとっては、かなりの朗報だ。８０キロでは、私たちの街も危険ということ（須賀川市は原発から５５～６０キロくらい）になってしまうからである。</p>
<p>　東電は嘘を付いているのでは、という不安が少なからずあり、心配していたのは私だけでないと思う。アメリカだから信頼できる、ということはないが、二つの所から安全、と言われれば、多少は落ち着きもする。もし８０キロ以内が全部避難ということになれば、福島市、郡山市、須賀川市、白河市、いわき市、相馬市も該当し、１５０万人以上が避難となり、福島県は壊滅してしまうだろう。私たちも、故郷を失うという事態だけは避けたい。それだけに、そういってもらえるのは嬉しい。そういうのを待っていたともいえるだろう。まあ、それだけ東電は信用できないということだが・・・。</p>
<p>&nbsp;</p>
<p>　ロック歌手の斉藤和義が、自分のヒット曲「ずっと好きだった」の替え歌を歌っている映像がユーチューブに流れている。題して「ずっとウソだったんだぜ」。本人が作詞したのではないみたいだが、しっかり本人によって歌われ、演奏されている。</p>
<p>　これについて、音楽好きな滋賀の同業者がコメントを書いている。</p>
<p>&nbsp;</p>
<p>ホント嘘だったんです。<br /> 原子力は安全って私も思ってました。<br /> 万が一地震があっても制御棒が下がって自然に停止するって信じ込まされていました。<br /> しかし、ホントはそうじゃなかったのです。<br /> 停電したら原発自身では安全な方向にはどうにも制御できなかったのです。<br /> クリーニング屋が使うプレス機だって停電したり、圧縮空気が外れたら上がる設計になっています。これが当たり前。<br /> 停電しただけでもう暴走なんて・・・・<br /> どうでも設計できたハズです。<br /> 例えば内部温度が上昇したら自身の熱で外部のタンクと対流して（無動力で）冷却が完了する仕組みだって考えられるはず。<br /> きっとこういう仕組みにしたらものすごい大掛かりなタンクや配管が必要なんでしょうね。そうしない理由は建築コストでしょう。<br /> なんて周辺住民の命や自然の値段は安いのでしょう。<br /> 原子力っていうパワーを自分達の知恵でコントロールできると信じていた頭の良い人達はコスト計算もしっかりするんです。<br /> ホントに安全なら送電ロスが最小の東京都内に原電誘致しろ。</p>
<p>&nbsp;</p>
<p>　この方は業界のご意見番的な存在だが、原発のずさんな管理体制と危機管理のなさを、クリーニングの機械に例えて批判している点はさすがである。</p>
<p>&nbsp;</p>
<p>４月１０日（日）</p>
<p>&nbsp;</p>
<p>　地震が起こったのは３月１１日なので、これで一ヶ月が過ぎた。今日は新幹線が明後日開通するというニュースが届いた。１４日に全国クリーニング協議会常務理事会があるので、間に合ったわけだ。私は到底間に合わないと思い。ここから高速道路で大宮に行き、そこから埼京線か京浜東北線で向かおうかと考えていた。ただ、ダイヤが元通り復旧しているとは思われず、現時点では、まだどのような方法で行くかはわからない。</p>
<p>　本日は一日家から出なかった。変に疲れやすい。緊張が解けたからなのか、よくわからない。二階の書斎にいることが多かったが、微妙な揺れを何度も感じた。さっぱり落ち着かない毎日である。</p>
<p>&nbsp;</p>
<p>石原知事</p>
<p>　夜に大変残念なニュースが入ってきた。石原慎太郎が東京都知事に再選されたのである。</p>
<p>　石原知事は原子力発電所推進派。「他に代わるエネルギーがないから」というのがその主張だが、「だから、福島県民が犠牲になっても良い」という理屈は成り立たないと思う。</p>
<p>　石原の再選により、今後、原発問題はどのようになっていくのだろうか？東国原とか、ワタミ社長は、まだ原発には反対していたから良かった。</p>
<p>&nbsp;</p>
<p>４月１１日（月）</p>
<p>&nbsp;</p>
<p>　朝は６時４０分頃に来た余震によって起こされた。不思議なことに、朝方地震が起こる場合が多い。余震がモーニングコールだなんて、冗談ではない。</p>
<p>　朝から大工さんが近所で仕事をしている音が聞こえる。この地震により、土木建築業者は大忙しだ。冠婚葬祭業者、石屋さん（お墓の修繕のため）も予約待ちらしい。</p>
<p>&nbsp;</p>
<p>　地震から一ヶ月が過ぎた本日は、ネットの嫌なニュースから始まった。原発から２０キロ圏外以降でも、避難勧告される場合があるというのだ。</p>
<p>　津波で家を失った人々がやむなく故郷を去らざるを得なくなるのは全く気の毒ではあるが、地震被害から立ち直ろうと努力しているのに、「人災」によって故郷が奪われるのは絶対にイヤだ。</p>
<p>&nbsp;</p>
<p>本日１１日は地震発生からちょうど一ヶ月だが、なぜかやたら余震が多い。ネットで見ていても、１５時の時点で昨日一日の４倍近く起こっている。何だか常に揺れている感じだ。</p>
<p>&nbsp;</p>
<p>お昼にスーパーに行った。ここはホームセンターの脇に中規模のスーパーを作ったところだが、現在は地震でスーパー部分の入り口が壊れ、ホームセンターから入るようになっている。レジもホームセンター部分のものしか使えない。</p>
<p>ここでも、野菜はみんな産地表示がされており、福島産を見つけるのはかなり難しい。しかし、トマトを見ていたら、ようやく一パックだけ見つけた。他の産地がいっぱいあるのに、福島産は一つだけだった。何だかかわいそうみたいに見えたので、買ってきてしまった。</p>
<p><img class="alignnone size-full wp-image-303" alt="image004" src="http://www.cercle.co.jp/blogs/wp-content/uploads/image0048.jpg" width="544" height="279" /></p>
<p>これはどのように考えればいいのだろうか？どうせ売れないから最初から少ししか置かなかったのだろうか？それとも、義憤を感じた福島県民が福島産ばかり買っていき、他の産地の品が余っていたのだろうか？真相はわからない。</p>
<p>昨日は、カゴメとデルモンテのケチャップ大手二社（変な表現だが）が、福島産のトマトは使用しないと表明したばかり。トマトが気の毒である。</p>
<p>&nbsp;</p>
<p>　地震が起こったとき、私の書斎では、壁側一面に設置された本棚などから本やＣＤ、ＤＶＤがほぼ全てふるい落とされ、床に落ちてかき回された。家に帰ってきたとき、この本によって書斎のドアを開けることができなかった。このままでは本の重みで家が壊れることも考え、大半のものを、となりの元工場（物置みたいなもの）に運んだ。</p>
<p>　このため、必要な本がすぐ手に届くところにない。隣からチビリチビリ運んでいるのだが、以前の様な状態ではない。私は主に書斎で文章を書くので、これは打撃である。といってまた本の全てを元に戻すわけにもいかないのだ。</p>
<p>&nbsp;</p>
<p>大きな余震</p>
<p>　夕方、５時を過ぎてまだ営業部長と話をしていたところ、いきなりグラグラと揺れだし、これはかなりのものだとなった。営業部長は前回ぶっ倒れた書類棚の前に立ち、必死で抑えた。私も自分の机近くの本棚を支えていた。</p>
<p>　テレビを付けたらマグニチュード７．０。大きいわけである。会社のＣＤケースから、ＣＤが飛び出していた。</p>
<p>　自宅に帰り、こういうときに一番不安な書斎へ行ったが、やはり本が落ちていた。しかし、前回のようなすさまじい落ち方ではなく、全体の２割程度だった。震度６強と５強では、これだけ違うのだ。すぐに片づけたが、ＣＤのケースはかなり破損していた。</p>
<p>　夜になってからも、また震度５弱が一度あった。とにかくずっと揺れっぱなし。ネットで調べたら、現時点で地震は７７回！ギネスに載るんじゃないだろうか？</p>
<p>　あんまり地震が多いので、いろんな方面からお見舞いの品とか電話をいただいた。２００８年にコンサートを行ったアリス・紗良・オットさんからはコーヒーなどを送っていただいた。すっかり有名になったのに、こっちのことを忘れてないのは嬉しい。</p>
<p><img class="alignnone size-full wp-image-304" alt="image005" src="http://www.cercle.co.jp/blogs/wp-content/uploads/image0056.jpg" width="506" height="337" /></p>
<p>（このときはこの程度だった）</p>
<p>　うちでは猫を飼っているが、３月１１日にはしばらく行方不明になり、夜中に出てきた。タンスの影で脅えていたのだ。しばらくはトイレにも行かず、えさも食べなかった。今日も大きな地震で、しばらくどこかに隠れていた。午後１０時頃になり、やっと出てきた。大きい地震があると、人間も頼りになるものとは思わず、全てが不安に思えるのだろうか？</p>
<p>　まあとにかく、今日のようにやたらと地震の多い日は不安で仕方がない。いい加減にして欲しい。新幹線が回復するとのことで、木曜日に出張を考えていたが（業界の会合がある）、これでは怖くてどこにも行けない。</p>
<p>　福島県に地震があると、いつでも原発が不安になる。今回もテレビでは早速東電の会見が放送されていたが、電源が切れたものの、すぐに回復したといわれ、安心した。福島県民にとっては、地震被害の他に、原発のことまで心配しなければならないのだ。</p>
<p>　本日、計画避難を言われた飯舘村の経営者が、「地域に密着してやってきた。退去すれば信頼を失い、廃業になってしまう。逃げることはできない」と涙を浮かべた、というニュースをネットで読んだ。全く同感である。どのようにしても、離れることはできない。おそらく、この地域の他の会社も同じだろう。</p>
<p>&nbsp;</p>
<p>４月１２日（火）</p>
<p>&nbsp;</p>
<p>　本日も朝の余震から始まった。今朝から震度５弱。夜も何度か震度４があり、家族が寝不足である。昨日から急に地震が活発になった。</p>
<p>&nbsp;</p>
<p>　今日はお昼前に郡山工場へ行き、おでんを作った。本社ではこういうことが多いが、郡山工場では初めて。大きい鍋を持って行ったものの、おたまとか菜箸とかいろいろなかった。包丁はあったので、新聞紙をまな板代わりにして大根などを切った。しかし、時間の関係で作るだけ作り、自分は全然食べないで帰ってきた。大根が時間までに煮えたかどうかが気になる。</p>
<p>　豚汁や鍋と比べ、おでんは汁を作って材料を入れるだけだから簡単。反面、材料費はかかる。今回も、放射能よけ（？）に昆布を多めに入れた。</p>
<p><img class="alignnone size-full wp-image-305" alt="image006" src="http://www.cercle.co.jp/blogs/wp-content/uploads/image0067.jpg" width="547" height="410" /></p>
<p>　自宅の隣アパートの壁が地震で崩れ、こちら側に落ちてきた（こっちの敷地の方が低いので）。アパートの持ち主は直すと言ってくれたが、こういう時期なので大工さんもなかなか来てくれない。「後でもいいですよ。仕方ないものね。」と私は伝えた。</p>
<p>　本社工場の壁にヒビが入ったらしい。こちらからは見えないが、隣のアパートからは見えるらしい。こっちでは、アパートの所有者が当社の店舗に来て、「早く直せ」と言ってきた。私に直接会わず、店員に言ったそうだ。</p>
<p>　ここは用途地域でいう工業地なので（準工業地）、アパートを作るのもどうかと思うが、工業地は土地自体は安い。隣の地主はこういうところにアパートをバンバン立て、若い夫婦などに貸している。この辺は昔、農地だったので、地主は大儲けだ。こういう人が地方にはたくさんいるのだが、だいたい強欲で、金銭にはせこい。</p>
<p>　アパートを建てるときには、何の断りもなく、いきなり工事を始めている。地震があると、いろんなことがあるものである。</p>
<p>&nbsp;</p>
<p>　昼の二時頃にも、また震度５があった。その時私は自宅で遅い昼食の最中だった。昨日の余震により、長女は高校が休み、長男はまだ春休み中（いつもより長い）。学校の次女や買い物の妻はいなかったが、揺れ始めると３人で表に避難した。もう、逃げ方も堂に入っている。</p>
<p>　本日こそ過去最高値まで伸びた髪の毛をカットしようと思っていたのだが、これで行けなくなった。地震が来ると、不思議と理容店に行く気がしなくなる。震度５では世の中の機能が止まっている気がするのである。</p>
<p>　一日に何回も震度５が来るようでは、もはやどこにも行くことが出来ない。木曜に復活した新幹線によって東京の会合に出席する予定だったが、それもキャンセルせざるを得ない。それに、大きな揺れの後には原発が心配で、必ずテレビにチェックを入れる有様だ。昨日は給水がストップしている。</p>
<p>　こんな生活、いつまで続くのだろうか？地震だけでも十分大きな問題だ。</p>
<p>&nbsp;</p>
<p>　先週は、滋賀の同業者がペットボトルの水をたくさん持ってきてくれるという支援があったが（しかも、一人一本しか変えない状況で、パートさんを何度も並ばせて買うという涙ぐましい努力をされた）、本日は、クリーニングに付けるタグのメーカーから電話が来て、「これから行くから欲しいものがあったら買っていく」と言われた。幸いこちらではそういう心配はないが、ご心配に感謝 申し上げたい。</p>
<p>　おそらく、東京など都会からは、東北の被災地がみんな同じように思えるのかも知れない。実際にはかなり各地で差があり、この辺は物資に問題はほとんどなくなったものの、余震と、原発が心配なのである。こればっかりは、支援していただくことができない。</p>
<p>　また揺れだした。震度３くらいだろうか？当たり前になった。</p>
<p>&nbsp;</p>
<p>　本日は事故のレベルが７になり、チェルノブイリと同格になったという。</p>
<p>　私はこういうわけのわからない「格付け」には全く賛同しかねる。地震の前にはスタンダード＆プアーズなる会社？により、日本の格付けが下がったというのが話題になり、国会でも取り上げられた。</p>
<p>　自民党議員が「格付けが下がったじゃないか！」と政権を批判したが、菅首相は、「格付けで良い評価をもらった会社が、翌年倒産した事例もある（要するにそんなものはアテにならない）」と反論した。</p>
<p>　クリーニング業界で、不正行為で発展したＲという会社がこのスタンダード＆プアーズから良い評価をもらったことで、私は「なんだ、この会社は不正行為も評価するのか！」と呆れたものである。このときだけは菅首相はなかなか言うなあ、と感心した。</p>
<p>　人類で３回しか起きていないものを、なんでレベル５とか６とか評価できるのだろう？原発事故は通信簿で評価するのか？被害を受けているこっちからすれば、冗談ではない。人ごとみたいに言うな！（この件について後で識者に聞いてみたが、Ｓ＆Ｐは銀行の情報をそのまま鵜呑みにするので、銀行べったりの企業はいい評価を受けるとのこと）</p>
<p>&nbsp;</p>
<p>さて、身近で原発事故が実際に起こった私は、原発事故について、自身の体験をふまえ、この様に考える。</p>
<p>もし原発事故が起こったら、その県はどうなる・・・？</p>
<p>&nbsp;</p>
<p>１，農作物が汚染され、誰も買ってくれなくなり、農業が壊滅する。</p>
<p>２，海が汚染され、あらゆる海産物が汚染され、漁業が壊滅する。</p>
<p>３，工業製品も放射能汚染を調べられ、国内外に売れなくなり、製造業が衰退する。</p>
<p>４，鉄くずのような廃棄物でも、他の県には売れなくなる</p>
<p>５，誰も来なくなるので、温泉や景勝地など観光産業は壊滅する</p>
<p>６，汚染を恐れ、特に雨の日など、みんな外出しなくなる</p>
<p>７，子供達は海水浴にも遊園地にも行けず、家にこもるだけになる</p>
<p>８，放射能汚染を恐れてそこを去る人が増え、人口が激減する</p>
<p>９，６と８の理由により、ものが売れなくなる</p>
<p>１０，６と７と８の理由により、サービス業も壊滅的に衰退する</p>
<p>１１，８の理由により、工場など製造業の雇用が立ちゆかなくなる。</p>
<p>１２，結果、あらゆる地域産業がすべて壊滅し、原発誘致地域は死の街になる。</p>
<p>１３，その後も汚染は続くので、半永久的に死の街になる。</p>
<p>１４，他地域への避難者も風評被害が広がり、宿泊拒否など、差別される。</p>
<p>１５，人と接する機会が減り、うつ病などの精神的疾患が増える（カウンセラーの話）</p>
<p>１６，汚染のない他の地域にも自粛ムードが起こり、国全体の景気は悪化する</p>
<p>１７，将来、放射能汚染の影響が子供達に出る可能性がある</p>
<p>&nbsp;</p>
<p>全てを失う覚悟がないと、原発は誘致できないのだ。</p>
<p>&nbsp;</p>
<p>４月１３日（水）</p>
<p>&nbsp;</p>
<p>　昨晩は大きな地震というのはなかったが、何となく一晩中揺れていたような気がする。熟睡できず、寝不足になってしまう。</p>
<p>　出勤し、明日東京で行われる業界の会合に欠席する旨を連絡した。こう余震が多くては、安心して家を離れられない。昨年は週に２回はどこかのホテルで寝るほど出張が多い私なのだが、当たり前だが３月１１日以降は全く出張がない。交通の便が悪くなっていることも原因だが、会合そのものが中止になっている場合が多い。明日は久々の会合だったのだ。</p>
<p>　私はこの団体で編集委員長なので、私の代わりに月間報告をしてもらおうと群馬の業者にお願いしたが、この人も明日は欠席とのこと。電車の便がいまだに不安定で、なかなか東京まで行けないのだという。結局川崎の業者にお願いした。</p>
<p>　午前中もやや大きな地震が一度だけあった。</p>
<p>&nbsp;</p>
<p>　お昼にいつも行っている理容店に行き、待望のカットをしてもらった。伸び放題だった頭もこれでスッキリした。</p>
<p>　店の主人は、新潟の実家に子供達（小学生）を預けている。この一家で は放射能を危険とみなし、今後しばらく子供達を新潟に置くのだという。当面、向こうの小学校に通うのだが、新潟県では避難民として教科書、文房具などを無 料配布してくれるそうだ。厚遇は素晴らしいが、そういう子供達が結構日本中にいるのだろうか？</p>
<p>&nbsp;</p>
<p>決死のダンゴ屋さん</p>
<p>　須賀川市の街中に老舗のダンゴ屋さんがあり、昔から人気があったが、この度の地震では建物に大きなダメージがあり、建築事務所より「危険」の赤紙を貼られてしまっていた。須賀川市民は、桜の木の下でここのダンゴを食べるというのが定番になっている。しかし、この地震でダメージを受け、今年の営業は難しいだろう。</p>
<p>　娘が下校時にそこの前を歩いて帰ってきたが、なんと、営業していたという。赤紙でも営業していいのだろうか？確かに、もうすぐ桜の花が咲き、今が一番の稼ぎ時なのだが・・・。店は大丈夫なのだろうか？</p>
<p>　商工会議所に電話して聞いてみたら、あの赤紙「危険」、黄紙「要注意」等は、通り沿いの建物だけに貼られ、道路を通行する人に注意を促すものであり、営業中止とか、そこに住んではダメとかの意味ではないという。ちょっと安心した。危険を顧みず営業するダンゴ屋さん、というわけではなかった（安全だというわけでもないが）。何だか嬉しい。</p>
<p>&nbsp;</p>
<p>原発と耐震偽装</p>
<p>　ふと思い出した。須賀川市では主に鉄筋の建物の損傷がひどく、大きい製造工場、建設会社、旧書店などが倒壊、市役所庁、須賀川信用金庫本社、須賀川税務署、街中の三つのホテルなどが現在、使用できない状態になっており、多くは取り壊す予定になっている。役所とか、銀行の建物ですらこの有様だ。</p>
<p>　２００５年に「構造計算書偽造問題」、いわゆる耐震偽装問題という事件が起こった。建築士が、次々とコストを下げるために建築資材を少なくして建物を建てていった問題である。変な名前の建築士が話題となり、明らかにその人物が建設に関わった建物は建て直しなどの措置が取られたものの、「こういうこと（計算書偽造）をしたのはあの人だけではない。あれは氷山の一角」という声をかなり聞いている。実は、建築資材をちょろまかされた、ヤワな建物が街中にあふれているというのだ。</p>
<p>　この話が本当なら、関東地方のかなりの建物が、今回のような大きな地震が来た場合、一斉に倒壊する恐れがある。ぞっとするような話だが、明日起こる現実かも知れない。</p>
<p>　この事件は、もし掘り起こしていけばこれに類する物件が日本中にいくらでも出てくる可能性が高いことから、変な名前の建築士をスケープゴートにし、無理矢理収束させたような気がする。</p>
<p>　クリーニング業界の建築基準法問題も、これと全く同じような印象だ。明けてみたらものすごい数の違反者がいたので、政治家の先生も「クリーニング屋さんがかわいそうだ」といっているし、面倒くさい、もう、全部許しましょうというテキトーな行政判断である。</p>
<p>　原発も建造物の構造計画書もクリーニングの建築基準法も、みんないつかは地震災害が来るから備えておきましょう、という問題でしょう。それを、行政が面倒くさいとか政治家が支援者に不正業者がいるとかの理由で、お役所仕事で終わらせられたのではたまらない。クリーニングの場合は、明らかに役所の怠慢と政治家の口利きが原因である。もし原発がお役所仕事でああいうずさんな状 況になっていたのだとしたら、私は「お役所仕事」でダメになったということになる。それは悲しい。</p>
<p>&nbsp;</p>
<p>ずっと住めない（by菅首相）</p>
<p>　本日は菅首相が、原発周辺地域について、「そこに当面住めないだろう。10年住めないのか、20年住めないのか、ということになってくる」との認識を示した。という。</p>
<p>　何度か書いているが、あちこち移動する公務員や会社員は別として、その地域で長く生活している人びとにとって、故郷に帰れなくなるのは、非常につらいことなのだ。先日、ボランティアクリーニングをやった際、富岡町の方の話を聞いて、力が抜けるくらい大変なのだと思った。それを、人の気持ちも考えず、「そこには当面住めないだろう」などと、平気でいう奴の気が知れない。その辺の人の戯言ならともかく、日本の首相が、である。</p>
<p>　おそらく、日本の大半の住民は、あちこち移動するのではなく、そこか ら離れず、ずっとそこで過ごしているのだろう。それを、「当面住めないだろう」といわれた人の気持ちになって欲しい。地震は天災だが原発事故は人災だ。責 任はどこかの人間にある。「当面住めない」は事実であったとしても、責任は自分たちにあるのだから、少し言い方を考えて欲しかったものだ。</p>
<p>　かなり頭に来ている。前に、「原発事故があり、初めて沖縄の人の気持ちがわかった。日本の安全のために、米軍基地を置かれる沖縄の住民と、東京のエネルギーのために、原発を近くに置かれる福島県民の気持ちは似ている」と書いたが、「チェチェンの人の気持ちがよくわかる」、「イラクの人々の気持ちがよくわかる」に発展させないで欲しい。ジャスミン革命というのがあったが、日本にも「民主化」を求めたい。現状は、「民主化」していないでしょう？</p>
<p>&nbsp;</p>
<p>キングコング対ゴジラ</p>
<p>　夜になり、古いDVDを探していたら、昭和３７年の映画、「キングコング対ゴジラ」が出てきた。地震のちょっと後に「モスラ対ゴジラ」を見たが、この作品はゴジラシリーズとしては一つ前のものである。</p>
<p>　アメリカのモンスター、キングコングと、日本の怪獣、ゴジラとの対決で、当時は怪獣の日米対決として大きな話題となった。須賀川市出身の特撮監督・円谷英二は、この頂上対決を周囲の反対にもめげず、当時大流行のプロレス活劇として表現し、賛否両論を呼んでいる。この映画について語り始めたらきりがないが、改めて見てみると、北極海から登場し、日本へ向かって南下するゴジラ について、劇中の新聞は「放射能に決め手なし」という見出しを入れている。</p>
<p>　この映画は昭和３７年、１９６２年だから、結局人類は約５０年間、「放射能に決め手なし」 なのである。怪獣映画では、しばしば映画の中の事件を現実には存在しない架空の新聞が報じるが、映画の中での「関東新報」は、５０年も続く現実を見事に予言し、当時はワクワクして見ていたこの映画の中の新聞紙面は、現在では夢も希望もない我が身に迫る脅威になっているのである。あーあ・・・。</p>
<p>&nbsp;</p>
<p><img class="alignnone size-full wp-image-306" alt="image007" src="http://www.cercle.co.jp/blogs/wp-content/uploads/image0074.jpg" width="506" height="337" /></p>
<p>４月１４日（木）</p>
<p>&nbsp;</p>
<p>　今朝は大きい地震がなかったものの、震度３があり、緊急地震速報も鳴った。</p>
<p>最近、ワープロのページ３ページ分（３０００字くらい）、毎日この地震日記を書いている。一日１ページくらいにしておきたいが、とにか く出張も会合もないし、家にいるだけなので、文章が長くなってしまう。新幹線も復旧し（ただし、余震でよく止まり、時間の保証はない）、高速道路も使える ようになった。ロータリークラブなど予定がだんだん入ってきているので、今後は徐々に短くなっていくかも知れない。</p>
<p>&nbsp;</p>
<p>　この地震によって、みんな音に敏感になっていると思う。家にいるとき、タンスがミシッというと、家族も猫も一斉にそっちの方を向く。地震が始まったのかと思うからだ。</p>
<p>　冷蔵庫が氷を作っている音でもびくっとする。</p>
<p>　今日は朝方、携帯電話の緊急地震速報が遠くで鳴っているように感じられた。あわててよく聞いてみると、カラスの鳴き声だった。とにかく余震にビクビクしている。本震の後、震度５以上が６，７回来ているので、そうなってしまうのだ。</p>
<p>&nbsp;</p>
<p>　夕方、福島テレビでまたボランティアクリーニングが紹介された。これはマスコミ受けするのだろうか？営業部長に出てもらった。</p>
<p>　実は昨日からこの話があったのだが、何度も自分が出るのも変なので、どうしようかと思っていたところ、朝、私に来客があり、営業部長が福島テレビスタッフを相手にするような形になったのである。いい感じで映っていて良かったと思う。</p>
<p>&nbsp;</p>
<p>社会福祉をしないクリーニング業界</p>
<p>　今回の地震は、青森県から茨城県にわたる大変広範囲な被災があった。これら被災地には数多くの同業者がある。そこで、当社のような避難民へのボランティアをする業者が他に出てきても良さそうなものである。</p>
<p>　今回、当社の行動は新聞やテレビで何度も紹介されたので、他の業者も触発され、ボランティアクリーニングを始めるところがあるかも知れない。日頃、クリーニング業界のモノマネにはウンザリさせられているが、これはぜひ各地の業者にマネしてもらいたいものだ。実際、どこでも避難民は衣類の洗濯にかなり困っている。多くの業者がやれば、みんな大助かりのはずだ。</p>
<p>　ただ、公共福祉、ボランティアという行動については、この業界の人々は不思議なくらい無関心である。クリーニングは誰でも利用する当たり前の商売なので、社会協力はかなり普通だと思うが、なぜか「ただ（無料）の仕事」になると、みんな無視してかかる。印象としては、意地になってやらない、という感じである。何か、クリーニング業者は社会に対して恨みでもあるのだろう か・・・と思えるくらいだ。</p>
<p>&nbsp;</p>
<p>　ボランティアについては、当社で毎年やるようになったのは、私が社長になってからだと思う。クリーニングは繁忙期と閑散期の差が激しいので、閑散期を利用すれば、社会的に恵まれない人のクリーニングなどは簡単にできると考えたのである。結果は上々で、関係者には喜ばれるし、会社にほとんど負担がないので、１０年以上続いている。従業員には会社の社会的役割についてよく説明したが、昔はまだ在籍していた古い職人などからは、金にならないと不満もあった。しかし、おおむね従業員にも定着し、今では当たり前の活動になっている。</p>
<p>　私は業界団体を通じ、皆さんもやってみては・・・と他社にも勧めてみたが、どこも賛同しなかった。大手業者の中でも比較的良心的な業者の集まっている全協でも常務理事会で提案したが、賛同者がいない。クリーニング業者は、信じられないくらい社会性がない。</p>
<p>　今回についても、あんな津波を逃れて不自由な避難所暮らしをしているのなら、きっと洗濯物とか困っているのだろうな、という単純な動機から始めたものである。他の人がやらないのは不思議だ。</p>
<p>　おそらく、避難所暮らしはまだ続くのかも知れない。もうちょっと動けるようになったら、こんなときだし、改めて他業者もやるように勧めてみたいと思う。岩手当たりは良心的な業者も多いので、のってくれるかも知れない。</p>
<p>（注：後に、いわき市のタチハナクリーニングが熱心な活動をしていたことがわかった）</p>
<p>&nbsp;</p>
<p>４月１５日</p>
<p>&nbsp;</p>
<p>　今週になり、いつもより遅くプロ野球が開幕したが、一部の試合はウィークデーにもかかわらず、昼間に試合をしている。これも電力不足の影響らしい。</p>
<p>　しかし、いつも弱い横浜ベイスターズが強くなっている。本日は午後からパソコン備え付けのために自宅にいたため、たまたまそのデーゲームを見たが、何だか魂を入れ替えられたみたいに各選手が張り切っている。現在まで４試合で３勝１敗。全部昼間の試合だ。デーゲームに強いのだろうか？「節電優勝」なんてことになったらすごい。</p>
<p>　私が横浜ベイスターズのファンなのは、小学生の頃から。父親が前身である大洋ホエールズを応援していたので、自然とそうなった。なぜそうかといえば、昔のクリーニング業者は鯨から捕れる鯨油を原料とした洗剤を使用し、それを大洋ホエールズのスポンサーであった企業が販売していたため。洗剤業者によると、鯨油は臭いがきついが、洗浄力は抜群とのことだった。今はそんなもの、手に入らないが・・・。横浜ベイスターズの試合は、熱狂的ファンではないが、チラチラ見ている。</p>
<p>　東北地方は、ほとんどがジャイアンツの支援者だった。昔はテレビでそれしかやっていなかったからである。だから私は小学校の頃、周りから白い目で見られた。「何で大洋を応援するんだ！」と・・。今でもそういう傾向（ジャイアンツのファン）は強いと思う。こっちで試合してくれたら喜ばれるだろうが、どうだろうか？</p>
<p>&nbsp;</p>
<p>　自宅のパソコン、自分のではなく家族用のを取り替えた。理由は、遅くなったということである。ちゃんと使えばまだまだ大丈夫のように感じるが・・・。子供達がずっとパソコンの前にへばりついて、ユーチューブとかを見ている。これは、みんな外に出なくなったからである。</p>
<p>　大っぴらに放射能を怖がっている人は周りに目立たないけれど、とにかくみんな外出はしなくなっている。そうなると、いろいろな情報の入るパソコンが、子供にとって最大の遊び道具になっているのだ。</p>
<p>　一番下の子も今月で中学２年になり、うちに小学生はいなくなったが、私や子供達の母校である須賀川第一小学校は地震で校舎が使えない状態になり、行くことはできない。須賀川第二小学校と、須賀川第一中学校に分かれて校舎を借りながら勉強しているそうだ。子供には貴重な経験といえるかも知れないが、ますます子供達が家にいることが多くなるだろう。</p>
<p>&nbsp;</p>
<p>　４月５日から７日にかけ、テレビ局のスタッフがやってきて、当社のボランティアクリーニングや日本初？のコインランドリー無料開放の映像を撮影していったが、その放送が来週月曜日と決まったようだ。電話で連絡があった。</p>
<p>　ところが、その放送が、なんと地元の福島県でやらないみたいなのだ。その時間帯は福島県の放送をするので、他の地域だけの放送になる可能性が高いといわれた。</p>
<p>　これで宣伝しようなんて思っていないが、ガッカリだ。そういう融通って利かないのだろうか？テレビというメディアは、意外と遅れている。</p>
<p>&nbsp;</p>
<p>　上京がままならず、出張できないが（まあ、こういう情勢なので会合自体も少ないが）、私が担当する業界団体の機関誌は毎月発行しなければならない。そこで今日は、載せる文章を書いていた。</p>
<p>　題して、「クリーニング業界紙は提灯記事を止めよ」！建築基準法問題同様、クリーニング業界のタブーに挑んでみよう。さあ、どんな反響が出るか楽しみだ。もっとも、差し止めになる可能性が強いが・・・。クリーニング業界には三つの業界紙があるが、それをすべて登場させる内容である。</p>
<p>&nbsp;</p>
<p>悪魔の火、炊いたの誰だ！</p>
<p>　こっちも外出の機会が極端に減ったので、昔の映画を見ることが多く、放射能絡まり？で怪獣映画をよく見る。これは、地震によって本棚の奥に眠っていたビデオとかが飛び出してきたりしたことも原因の一つである。</p>
<p>　映画「モスラ」では、大国が無人島で水爆実験を行ったものの、実はそこに原住民がいた、というところから始まる。原住民達は原水爆実験を続ける文明社会に激しい憎悪をむき出すものの、不思議な力で放射能の難を逃れる。昔の怪獣映画はみんな原水爆実験、放射能が関連する。この映画でデビューした怪獣モスラはその後、「モスラ対ゴジラ」という映画に再登場する。</p>
<p>　この「モスラ対ゴジラ」では、日本で暴れるゴジラを征伐しようと、新聞記者らが水爆実験の行われたインファント島に行き、モスラの力を貸して欲しいと懇願する場面があるが、自らも放射能の被害者である島の酋長は、文明国が原水爆実験を繰り返す現実を批判し、「悪魔の火、炊いたの誰だ！」と憤る。</p>
<p>　これって、福島県民みたいじゃないか！インファント島の原住民のように、東電に向かって「<span style="color: #ff0000;">悪魔の火、炊いたの誰だ！</span>」と言ってやりたい。この映画の時点で福島県に原発はなかったので、その後、本当に一万年も冷めない「悪魔の火」を炊かれてしまった様だ。</p>
<p>　私は特撮映画の文献を数多く所持し、その中にはとても現実的でないものもある。例えば、「東宝の怪獣映画は、登場した怪獣に立ち向かいのは必ず日本の自衛隊である。これは、日本人に自衛隊の正当性を認めさせようというプロパガンダである」とか・・・。しかしその主張に沿った発想をするなら、そもそも怪獣映画というのは、放射能を帯びた怪獣が次々登場し、放射能で巨大化した り超能力を発揮する怪物を登場させることにより、原子力発電や、放射能を民間に「安全ですよ！」となじませようとした国策映画なのかとも思えるくらいだ。 放射能で変異した怪獣が暴れる映画を量産したのは、日本とアメリカのみである。</p>
<p><img class="alignnone size-full wp-image-307" alt="image008" src="http://www.cercle.co.jp/blogs/wp-content/uploads/image0087.jpg" width="429" height="171" /></p>
<p>（「悪魔の火、もてあそんだ報いだ！」と怒るインファント島酋長）</p>
<p>　午後１１時半頃、久々に緊急地震速報が鳴った。しかし、揺れはわずかなものだった。</p>
<p>　だんだん余震が減り、この調子でいって欲しいと願いばかりだが、３月 １１日に始まった大地震は、その後、数々の余震を繰り返しつつも収束するものと思われたが、地震が起こってからちょうど一ヶ月目の４月１１日、震度５以上 のが３つもあり、翌日にもどの規模のが二つ来ている。</p>
<p>　全く油断はできないが、本日は強い地震はなかった。このまま収束して欲しいものである。線香花火というのがあるが、あれは最後にちょっと輝いて終わる。１１，１２日の余震が、そうあって欲しい。</p>
<p>&nbsp;</p>
<p>避難所の洗濯</p>
<p>　昨日は、これまで同業者に賛同を得られなかったボランティアクリーニングを、他の業者に勧め、こういうときこそ地域の役に立つべきだといおうと思っていたが、本日のニュースにこういうのがあった。</p>
<p>16避難所「風呂入れず」＝<span style="text-decoration: underline; color: #ff0000;">洗濯できない151カ所</span>－厳しい生活浮き彫り・政府調査4月15日(金)21時46分配信　</p>
<p>政府は15日、東日本大震災の各避難所の責任者らへの調査結果を発表した。回答した323カ所のうち、5．0％に当たる16カ所の避難所で震災発生から約1カ月間、全く入浴できていないことが分かった。調査に応じた避難所は30．9％で、政府は「沿岸部の被害の大きい市町村では回答がなく、状況はもっと悪いだろう」（関係者）と分析している。<br /> 　調査は6日から10日までの間、岩手、宮城、福島3県の全避難所（12日現在で1047カ所）を対象に、県や市町村を通じて被災者の生活状況などを責任者らに文書で回答してもらった。<br /> 　それによると、入浴は「週に数回以上できる」が62．2％、「週に1回程度」が32．8％。食事は、温かい物を毎日食べられる所が約6割だったのに対し、おにぎりやパンなどはあるものの、温かい食事がまったく提供されない避難所も7カ所あった。替えの下着についても、<span style="text-decoration: underline; color: #ff0000;">全くないか、あっても洗濯できていない所が計151カ所。</span>間仕切りなどがなくプライバシーが保てない所は91カ所など、多くの避難所で厳しい生活を強いられている実態が浮き彫りになった。<br /> 　内閣府の被災者生活支援特別対策本部は「環境の改善が必要な避難所への支援強化を県、市町村に要請する」としており、回答のなかった約7割の避難所についても実態把握を急ぐ考えだ。　</p>
<p>　これは本気で取り組まないといけない。こんな深刻な問題だとは思っていなかった。まずい！</p>
<p>　クリーニング業者として、できるだけのことはやりたい。マスコミに取り上げてもらったのは、そういう点ではラッキーだった。</p>
<p>　どこにも出かけなかったので、本日も長文になった。</p>
<p>&nbsp;</p>
</div>
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		<title>地震日記：3月11日～3月31日</title>
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		<pubDate>Wed, 03 Aug 2011 09:03:33 +0000</pubDate>
		<dc:creator><![CDATA[クリエイト]]></dc:creator>
				<category><![CDATA[地震日記]]></category>

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		<description><![CDATA[２０１１年３月１１日（金）   （ホテルから取った金沢駅前の風景、この直後、地震が発生する） 　午後２時４６分、地震発生。金沢市内のホテルで国会中継をテレビで見ていたところ、緊急自身速報が鳴る。宮城県沖ということだったが [&#8230;]]]></description>
				<content:encoded><![CDATA[<div>
<p>２０１１年３月１１日（金）</p>
<p> <img class="alignnone size-medium wp-image-268" alt="image002" src="http://www.cercle.co.jp/blogs/wp-content/uploads/image00215-300x159.jpg" width="300" height="159" /></p>
<p>（ホテルから取った金沢駅前の風景、この直後、地震が発生する）</p>
<p>　午後２時４６分、地震発生。金沢市内のホテルで国会中継をテレビで見ていたところ、緊急自身速報が鳴る。宮城県沖ということだったが、自宅からすぐ帰れとの連絡があり、この後すぐに予定されていた会合を欠席して帰る。北陸自動車道、磐越自動車道を通ったが津川インターから先は通行止め。一般道を通って夜１１時過ぎに帰る。</p>
<p>　自宅は会津から妻の家族が片づけを手伝いに来ていた。ピアノも動く地震。壁は壊れ、余震が続き、比較的安全と思われる座敷でコタツを中心に寝る。水は止まっていたが、電気はかろうじて通っていた。道中、妹や娘から動揺した電話が入ってくる。アメリカから末の妹からも電話があり、この地震がアメリカでも大きく報道されていることがわかる。</p>
<p>　会津の女房の実家からは、タンクに入れてたくさん水を持ってきてくれた。</p>
<p>（追記）</p>
<p>　この日は業界の会合が金沢市であり、それに向けて出席の準備をしていたところ、テレビから緊急地震速報が入り、しかも、福島県で震度６強などと、考えられない数字が出ていたものだから、自宅に電話したが誰も出ない。電話が混雑していたためだが、ようやくメールで女房から「大変だ」とか「うちがこわれた」などというメールが来て、尋常ではない事態になったことを知った。当然会合は欠席、車で自宅に急いだ。福島から車で出かけていたことが幸いした。もし電車で行っていたら、地震後三日以上かからないと帰られなかったと思う。</p>
<p>　しかし道中は大変だった。雪の北陸自動車道を急いだ。ラジオからはずっと被災地の悲惨な様子が伝わってくる。被害はどんどん広まるばかりである。</p>
<p>　電話は全く通じないが、最初にかかってきたのはアメリカに住む下の妹からだった。「そっちは大変だけれど大丈夫？」といってきたが、何しろ現地にいないのでわからない。次に上の妹から泣きながら電話がかかってきた。不安はますます広がっていく。</p>
<p>　石川県、富山県を経て新潟県に入った頃、娘から電話があった。娘は石川町の学校からスクールバスで帰る途中で、やっと電話がつながったといっていた。家族とも電話がつながり、どうやら家族は無事だったとのこと。ＳＡでミネラルウォーターを大量に購入しておいた。東京の友人からも電話があった。</p>
<p>　しかし、高速道路も通行止めになっているらしい。よく確認したら、福島県近くの津川インターまでは高速で行けるらしい。ともかくも前進する以外にはない。全く被害のない地域を通って行くので、ラジオから聞こえてくる話がとても信じられなかった。</p>
<p>　津川を降り、国道４９号線を通って故郷へ向かった。ようやく福島県に入るとやっていたスーパーに入り、カップラーメンを大量に購入した。故郷は、どうなっているのかわからない。このあたりでようやく妻と電話で話すことができた。会津から家族が応援にやってきているということだった。</p>
<p>　会津のあたりで会津工場マネージャーに電話すると、会津は全く被害がなかったらしい。風景も何も変わっていない。更に進み、猪苗代でガソリンスタンドに寄り、満タンにした。これは後で大変役に立った。</p>
<p>　国道４９号線から４号線に入る頃になり、道路がデコボコし、この辺でやっと地震が来たらしいことがわかった。建物の瓦が落ちている。もう午後１１時で、街は大人しくなっている。</p>
<p>　自宅へ着き、あわただしく動き回っている家族がいた。割れたガラスや食器を片づけている。電気は通っていたが水道がダメで、トイレは外で、ということだった。何度も何度も余震がやって来る。その日は座敷で服を着たまま雑魚寝したが、夜には何度も余震があり、そのたびに家族は表に飛び出した。</p>
<p>&nbsp;</p>
<p>３月１２日（土）</p>
<p> <img class="alignnone size-medium wp-image-269" alt="image003" src="http://www.cercle.co.jp/blogs/wp-content/uploads/image0035-300x200.jpg" width="300" height="200" /></p>
<p>　私の会社は工場が三つあるが、会津工場のみ大丈夫。須賀川、郡山工場は機能ストップ。しかし、工業地は割に地震の被害が少なく、機械などもほとんど損傷なし。従業員と協力して回復をねらう。</p>
<p>　工場が大丈夫でも、店舗のあるスーパーマーケットが営業不可能。それぞれ閉店しているため、こちらも営業できないし、営業できても工場の稼働ができなければ話にならない。</p>
<p>　須賀川市内を歩いてみると、製造工場大手の林精機、須賀川市庁、３つのホテルなど鉄筋の建物が軒並み損傷。林精機は倒壊した。全体に町の中心部に被害が大きく、郊外は無事という感じ。旧橋本書店、土木建築業の橋本組など鉄筋の建物が倒壊していた。鉄筋の建物がやられ、木造はそうでもないといった感じ。瓦屋根はことごとくボロボロだ。とにかく、これだけ大きい地震が来たのは初めてだろう。</p>
<p>　自分の部屋は本やＣＤが全部崩れ、床に散乱している。落ちてきたというよりも、洗濯機の中で廻されたような感じだ。片づけてパソコンの電源をつなぐと、ネットは損傷がなかったようだ。</p>
<p>　この日も余震を恐れ、コタツで雑魚寝。食事は三食おにぎりだった。女房の実家のお父さんが庭に仮設トイレ（小さなテント）を作ってくれた。</p>
<p>（追記）</p>
<p>　昨日の状況を家族から聞くと、息子の友人がたくさん自宅にやってきてみんなで遊んでいたみたいだ。ところが地震になり、みんなあわてて庭に避難したそうだ。長女はまだ帰らず、二女は友人達とカラオケに行っていて、その安否確認だけで大変だった様だ。</p>
<p>　須賀川市は「岩代の国」などといわれ、大きい地震は来ないものだと思われていた。保険業者も度々、「全国で一番保険料金が安いのはこの地域」などといっていたものだ。まさかこんな大きな地震が来るとは誰も考えていなかった。</p>
<p>　昨日は深夜に帰ってきたので、この日、市内を車で廻ってみて、改めて被害のひどさを実感した。</p>
<p>　会社に行ってみると、こんな状況なのに従業員が出社してきたのには感激した。事務所はガタガタだったが、工場はさほどでもなかったこと、従業員にどうやら被害がなかったようなので安堵した。</p>
<p>　午後から自室の片づけを行った。とにかく部屋に入れない。私の書斎はドアが二つあるのだが、両方とも何かがつかえていて入れないのである。本棚とかが邪魔になっているのかと思ったが、どうもそうではないらしい。ドアの隙間から、床に散らばる本、ＣＤ，ＤＶＤ，ビデオなどをチビリチビリと取り出し、少しずつドアを開け、やっと部屋に入れた。</p>
<p>　部屋の中はほとんど全ての本が床に放り出され、シェイクされて均された様になっている。この「本の海」によってドアがふさがれていたことがわかった。震度６強とはこういうものなのだ。（この写真の向こう側のドアを見ると、何で開かないのかわかると思う）</p>
<p>&nbsp;</p>
<p> <img class="alignnone size-medium wp-image-270" alt="image005" src="http://www.cercle.co.jp/blogs/wp-content/uploads/image0055-300x199.jpg" width="300" height="199" /></p>
<p>３月１３日（日）</p>
<p>　全く機能しない街では、まず食料の調達が必要となる。スーパーは休業状態、たまにやっても人が大勢並んでいる。コンビニも同様。街のミニスーパー（八百屋に毛が生えたようなもの）はかろうじて営業しているが、価格は高く、人が並んでいる。</p>
<p>　しかし、ガソリンスタンドが休業状態。どこかが開店すると、ものすごい行列が並び、とても入れてもらえない。</p>
<p>（追記）昨日まではすさまじい地震に遭い、とにかく眠れる場所を作るのに必死だった。三日目からは物資の調達が始まり、まずは食料を探しに行くが、スーパー、コンビニとも営業していない。コンビニは物資が届かないため、スーパーは建物が破壊され使える状態にないからだ。普段は見向きもしない街中のミニスーパーは、夫婦で旧式のレジを使用し、必死で営業している。店主に聞いたら、徹夜で市場に並び、品を調達したのだという。</p>
<p>&nbsp;</p>
<p>３月１４日（月）</p>
<p>　なかなか手に入らないが、あちこち廻って材料を集め、夕食に豚汁を作ってみる。家族に喜ばれた。ただし、豆腐は入っていない。</p>
<p>　須賀川市から、ゴミは通常の曜日に出していいとの連絡あり。しかし地震によるがれきは別なところに出すようとのこと。須賀川市民への連絡が、スピーカーによって流れるようになる。もはや機能していない市役所からスピーカーで市民への注意が流れるのは、まさに非常時。</p>
<p>&nbsp;</p>
<p>３月１５日（火）</p>
<p>　従業員が会社に集まるが、みんな余震に脅えている。</p>
<p>　従業員の中には、水道が出なくて風呂に入れない人がいる。そこで当社 の事業所の一つに風呂の設備があり、水も通っていることからこれを従業員のために提供する。本社工場長は、いわきから親戚が疎開してきて８人の大所帯に なっていたので、大いに喜ばれる。他にも従業員が来る。</p>
<p>　地震だけでなく、原子力発電所の問題が起こってくる。</p>
<p>　自宅の水道がかなり弱いが回復した。これでトイレ、風呂に入れるようになる。ただし、燃料の灯油が心配。これから供給されるのだろうか？</p>
<p>&nbsp;</p>
<p>３月１６日（水）</p>
<p>　福島第一原子力発電所が放射能漏れの可能性があり、緊張が高まる。須賀川市の広報から「あまり表に出るな」とスピーカーで流される。授業員はみんな脅えている。私は昭和２９年、ビキニ環礁で水爆の死の灰を被った第五福竜丸の乗組員が、黒い雨を浴びた船長がなくなったものの、他の乗組員がその後も健在であった上、乗組員の一人、大石又七氏はその後クリーニング業者になり、現在も健在であることを説明し、放射能に関する誤解を解くべく説明、あちこちでこういう説明を繰り返す。</p>
<p>　ただ、テレビ報道は深刻さを増している。余震も数多く起こり、マグニチュード５以上の地震が、当たり前のように一日に数回起こり、これも不安材料である。自衛隊が原子炉に放水などしているが、こんなもので効果があるのかわからない。</p>
<p>　自宅の隣に古い工場があるが、ここから水漏れ。自宅までの配管が古く、途中でヒビが入ったらしい。配管工さん達が来て、直してもらう。</p>
<p>　電話がかなり入りにくかったが、このあたりからだんだん良くなってくる。全国から嵐のように安否確認の電話が来るのはいいが、あまりにも多すぎていちいち相手にするのも大変。</p>
<p>　その中で、クリーニング業界紙の一社が、「どの程度の被害か」、「工場は動いているのか」「店舗は今どのくらい営業しているか」などやたら詳しく聞いてきた。この業界紙は金をもらって調子のいいことを書く提灯記事で有名なところなので、適当に受け流す。</p>
<p>&nbsp;</p>
<p>３月１７日（木）</p>
<p>　本社工場のボイラーで、部品の一部が損傷。郡山工場から同機種の部品 を外して持ち込み、工場稼働可能となる。ただし、燃料が不安である。タンクの中に重油があるが、それが尽きたら補填されるかどうか怪しい。配送車のガソリ ンも、こんな状況では、いつ入ってくるかわからない。</p>
<p>　会社で打ち合わせを行い、燃料（重油）も心許ないことから、とりあえずは水洗いのみ行うことを決め、避難している人の無料クリーニングや水の止まっている家庭向けの洗濯代行を行うことを決定する。稼働店舗は中通り地区で６店舗。壊れてできない店や、本体自体の怪しい店は営業ができない。</p>
<p>　しかし、営業しても、ガソリンが届かないと店舗に配送できない。また、店員達はそれぞれ車で店に行くので、出勤もままならない。燃料不足は一番深刻である。</p>
<p>　須賀川信用金庫の職員から電話があり、金融機関の建物もかなりやられたとのこと。松川氏は「もうダメだ」的なあきらめのムードがあり、どうしようもないという虚脱感が漂っていた。街中のアパートなどもかなり倒壊し、みんな体育館などに避難しているのだという。</p>
<p>　他にも、数軒のスナックなどが営業を再開したと聞く。客なんか行くのかと思ったが、少しでも売上を上げないと・・・という涙ぐましい努力をしている様だ。</p>
<p>&nbsp;</p>
<p>３月１８日（金）</p>
<p>　テレビのテロップでよく生活情報が流れていることから、昨年コンサートなどでお世話になったＡテレビと、最近接触のあったＢテレビに連絡。Ｂテレビは即座にＯＫだったが、Ａテレビは５日かかるという。こういう、いざというときの対応に差が出る。</p>
<p>　避難者が身近で一番いるところは須賀川アリーナ（約７００名という）。そこで当社スタッフがアリーナに行って、必要であれば奉仕する旨を伝えたが、市役所から派遣されたという責任者は、「寒いから着替えない」、「着替える下着がない」、「誰かがやると、他の人もオレもオレもとなり、混乱するから平等を保てない」といろいろ理由を言われ、後にしてくれといわれる。管理者もそれなりに大変なのだろうが、この話を地元の新聞記者に言ったら、「あいつらはだらしないんだ！」と、こっちがビックリするくらいすごく怒っていた。</p>
<p>　田村氏の老人ホームから、洗濯ができなくて困っていると連絡があり、受けることにする。担当者が品物を取りに行く。この様に、こういう施設の仕事を担当するリネンサプライ業者は、いざダメとなると全く機能しなくなる。そうなると、こっちの出番となる。</p>
<p>　街を見渡すと、意外なことに、大手、個人を問わず、ラーメン店がかなり営業している。材料が調達できるのだろうか？どこも混んでいる。</p>
<p>&nbsp;</p>
<p>３月１９日（土）</p>
<p>　朝のテレビで、洗濯ができず困っているという避難者の声が放送されていた。そうなれば、ボランティアは重要であると思った。このことを中央の役人に連絡してみたが、「行政はバカじゃない。ちゃんと受け入れてやってくれるはず。大丈夫だ」と言われた。どうも、地方で起こっていることは中央には的確に伝わっていないらしい。非常時だけに何とかしてもらいたい。</p>
<p>　朝日新聞に無料クリーニングの報せが載る。昨日お願いして載せてもらったもの。新聞は自宅に届いたが、もう一部欲しいため販売店に行って、その部分を見せたら誉められた。</p>
<p>　地元ショッピングセンターから、「制服が濡れてしまったため、洗って欲しい」との依頼あり。話を聞いてみると、今春新入生となる高校生用の制服が、地震の際作動したスプリンクラーの水でびしょぬれになってしまったとのこと。</p>
<p>　新品がびしょぬれでは困るが、平成１０年には洪水のさい、他の業者から預かった品を水洗いで復元した経験がある。多分、今回も大丈夫だろう。</p>
<p>　当社のショッピングセンターにある自社コインランドリーに行ってみるが、かなりの人がいて、売上が最高値を更新したという。水が止まっていて、クリーニングができない人がいることを示しているが、同時に放射能の問題から、野外に干せない人が乾燥機を使用していることもあるとも思われる。</p>
<p>　夜、組合の幹部で群馬県のＴ氏から電話が来る。あなたのやっているボランティアを紹介したいとの旨だった。</p>
<p>　また、久しく連絡のなかった。横浜のＳさんという業者から、「避難してくるなら歓迎する」という連絡あり。ありがたいことだが、ここに留まることを告げる。</p>
<p>　一週間以上、夜はどこにも出ない日々が続いている。やることもないので、４歳の時に見て、感激し、怪獣の世界に浸ってしまった「モスラ対ゴジラ」（昭和３９年東宝）のＤＶＤを見る。</p>
<p>　恐ろしくなってしまった。私を怪獣映画の世界に誘ったこの作品が、現状とあまりにも酷似しているからである。冒頭の嵐の場面は海岸線の津波が起こり、岸に船が打ち上げられる。まさに先日見たあの場面が４７年前の映画で予感するように表現されている。</p>
<p>　そして、干拓地からゴジラが登場すると、科学者のガイガーカウンターが激しく明滅する。放射能の恐怖である。まさに、今ここで起こっている恐怖である。なにもここでゴジラ映画の恐怖を感じなくてもいいのだが、現実の世界がそれそのものである。</p>
<p><img class="alignnone size-medium wp-image-271" alt="image006" src="http://www.cercle.co.jp/blogs/wp-content/uploads/image0066-300x119.jpg" width="300" height="119" /></p>
<p>　映画は客観的な世界であり、ただ見ていればいいが、現実に起こってしまえば、こんなに恐ろしいこともない。ゴジラは水爆実験によって安住の地を追われ、人間社会に報復する設定になっていて、それを悪と決めることはできないが、東京電力は現実に存在する会社であり、そいつらがニタニタ笑っているのである。頭に来ないわけがないだろう。</p>
<p>（追記）</p>
<p>　「ニタニタ笑っている」については、最初の説明のとき、並んで座っていた東電職員の中に明らかにそういう人物がいた。あとでいなくなったのは被災地の人達に配慮したからだろう。</p>
<p>&nbsp;</p>
<p>３月２０日（日）</p>
<p>　いよいよ自分の車の燃料が怪しくなり、会社に自転車で行く。</p>
<p>地元紙にボランティアクリーニングの告知が載る。</p>
<p>　市会議員を通じ、須賀川の公立岩瀬病院から、病院のシーツやタオルを洗ってくれとの依頼が来る。厳密に言うと、一般クリーニング業者が病院の品を預かるのは法的に問題があるのだが、リネン業者が仙台の業者で来ないため、病院としてはどうしようもないらしい。シーツをプレスする機械がないと説明するが、それでもいいという。しかし、入院している人のことを考えれば、受けざるを得ないかも知れない。</p>
<p>　避難者へのボランティアについては、犬を連れた人が、「私、避難民だから、これ、無料で洗ってよ」などと持ち込む人がいると店舗から報告あり。無料だとこういう人が出てくるから困る。</p>
<p>　夜、東京の業者から電話があり、しばらく話し込む。今回の地震はあまりにも規模が大きかったが、結局日本は地震国であることを証明したようなものであり、今まで取り組んでいたような建築基準法の問題については、やはり民主党議員が後援者に頼まれて進めているような安直な解決では、危なくて仕方がないのであると思った。地震は怖いということが改めてわかったのだから、建築基準法の違反については、大きい事故を防ぐためにも、厳粛に対処して欲しいものである。</p>
<p>　地震から１０日目のこの時点においても、マグニチュード５クラスの余震が真夜中でも起こるので、全然落ち着いていられない。この夜も夜中に二回ほど大きな揺れが来て起きあがった。依然として、パジャマは着て寝れない状況である。</p>
<p>　今年正月に高校の同窓会が行われたので、参加者にメールを送ってみる。東京の同窓生から、心配だ、とのメールがあり、出してみることにしたのである。何人かから返事が来たが、地元に残る、という意志を伝える人が多かった。</p>
<p>&nbsp;</p>
<p>３月２１日（月）</p>
<p>　地震から初めての雨天。この日はお彼岸だが、ほとんどの墓は墓石が倒れている上、雨の日は雨水に放射能が含まれているという話が伝わっており、墓参りに行く人もいない。</p>
<p>　会社に行き、豚汁の炊き出しをしようと思ったが（以前から一年に何度かはこういうことをする。豚汁の他に、おでんなども作る）、材料が揃わなかった。大根、にんじん、豆腐がダメ（豚肉、ゴボウ、ネギ、こんにゃく、里芋などは揃った）。あきらめて明日にする。その後、大根とにんじんは調達したが、豆腐は難しい。</p>
<p>&nbsp;</p>
<p>　自宅の水道の勢いが通常と同じくらいになる。市では各地で配管が壊れていることを考え、少しづつ増やしていたのかも知れない。</p>
<p>　テレビでは東京はもう回復したといい、スーパーに品物がズラリと並んでいる映像が映されているが、とてもこちらはそんなものはない。隣のコンビニ（セブンイレブン）も全然ものがないし、相変わらずガソリンは全く入ってこない。テレビで回復しつつある、などと言われるのは大変迷惑である。</p>
<p>　本日は管総理がこちらに来る予定だったが、悪天のため結局来なかった。それでは、雨はやっぱり危ないのかと思われてしまうのではないか。この地震により、管政権は生き延びたなどといわれているが、こちらにとっては冗談ではない話である。</p>
<p>　そういえば地元議員の玄葉光一郎はどうなっているのだろうか？今こそ活躍のときと思えるが・・・。</p>
<p>&nbsp;</p>
<p>☆</p>
<p>　本日は入荷があまりなく、みんなお昼過ぎには帰るような状況となった。連休のときには普段でもそうだが、クリーニングどころではないのかも知れない。</p>
<p>　こういう中で、好調なのはコインランドリーである。地震以降、売上最高値を記録した店が出てきている。断水のため、家で洗えないのだろう。コインを利用していただくのは嬉しいが、現実にはかなり困っている人も多いのではないだろうか？そうなると、困っている人のため、洗濯代行は行うべきであると感じる。</p>
<p>　ネットで宅急便がこの辺も復活したというが、アマゾンに本を頼んでみたところ、配送できないとのこと。全く困ったものである。</p>
<p>　明日は須賀川商工会議所に行き、無料クリーニングのことを伝えてみたいと思う。須賀川市は明治２４年、大火事によってそれまでの繁栄を失ってしまった歴史がある。市内の鉄筋建造物がことごとくダメになったいま、これは明治２４年以来の危機ではないだろうか？こういうときこそ商工会議所、青年会議所、ロータリークラブが活躍するべきであると思う。</p>
<p>　また、福島県内で移動手段がなくなっている。鉄道は全線不通、高速道路も全部不通・・・。何だかからかわれているみたいにも感じる。これでは経済が停滞してしまうと思うが・・・。一刻も早い鉄道と高速道路の開通、そしてガソリンの通常供給を望みたい。</p>
<p>&nbsp;</p>
<p>３月２２日</p>
<p><img class="alignnone size-full wp-image-272" alt="image007" src="http://www.cercle.co.jp/blogs/wp-content/uploads/image0073.jpg" width="291" height="218" /></p>
<p>　会社で豚汁作る。最終的に豆腐も手に入り、完璧。従業員にふるまう。</p>
<p>　本日は事務員が全員揃い（今までは交代で会社に来ていた）、現状と今後のことについて話し合う。当社は須賀川市、郡山市、会津若松市に工場があり、それぞれの周辺に店舗が営業する集中工場スタイルだが、店舗の大半はスーパーマーケットなどのテナントである。そのテナントが地震で崩れてしまった店舗では営業できない（会津は地震被害がほとんどなく、通常営業。須賀川は水洗いのみ開始、郡山は本日ボイラー着火、工場機能戻る。ただし、燃料の不安がある）。</p>
<p>　今まで普通に営業していたスーパーも、地震の影響で数店は全く営業していないし、損壊のレベルが高いところはそのまま閉店してしまう可能性が高い。スーパーの建物はたいてい、急に決まる開店日に合わせ、突貫工事で作られているため（会社にもよるが）、そういうずさんな工事がこういう地震のときに現れてくる。売上が高いのに、営業ができなくなる店舗は残念だ。</p>
<p>　福島の業者によれば、テナントの中には、今まで営業ができない状態でありながら、復興したかと思うと、「うちの営業時間に合わせてもらいたい」などと勝手なことを言う店長もいるという。どこの業者でもそうだが、彼らの勝手な都合に合わせるのは大変だ。</p>
<p>　業務の上では、当面はみんなオシャレするというよりは衛生のため洗濯をするという感覚であるだろうし、必要以上にエネルギーを消費するとボイラーの重油がなくなってしまうと考え、今のところドライクリーニングは行わず、水洗いしかやっていない。今後は水洗いの需要が増えることも考え、現在別の工場で放置されている水洗機や乾燥機を須賀川工場に持ってきて、水洗いを充実させるという案も出ている。クリーニング業者としては、地震を機に原点に戻ったような感覚である。</p>
<p>　ボランティアクリーニングに関しては、個人からの申し込みは少なく、もっぱら、リーダー格の人からの話である。まあなんにせよ少しでも役に立つならそれに越したことはない。</p>
<p>　他のクリーニング業者はどうなっているのだろうか？あまり話を聞かない。みんな全く営業していないのだろうか？コインランドリーは比較的元気で、ある意味ここが稼ぎどきなので割とやっているが、肝心のクリーニング店がそうでもない。</p>
<p>　今回の須賀川市を見ていると、被害の中心は町の中心部が多く、郊外の工業地は比較的健在である。そうなると、建築基準法においても法令遵守の会社は大丈夫で、違法に街中に進出したところがダメみたいだ。火災の危険と合わせ、注目すべき現象なのかも知れない。</p>
<p>　本日は自宅の地震保険に関し、保険屋から電話が来た。あまりにも規模が大きく、なかなか手が回らないとのこと。それはそうだろうが、自宅の問題については、このコップが割れた、この壁がはがれたとか、具体的な証拠が欲しいとのこと。そういわれてもなあ・・・。</p>
<p>　大地震から１０日以上過ぎたが、現在でも一日に何度も余震が起こっている。１１日に実際に怖い思いをした女性従業員達は、余震のたびにかなり脅えている。やはり、あの地震は大きなショックだったようだ。</p>
<p>　それにしても今日は余震が多い。夜になり、震度４のもあった。いったいいつまで揺れる気だろう。そのたびに、従業員も家族も怖がって表に避難する。夜に余震が来ればみんな起きあがる。従業員もいざというときのため、パジャマを着ないで普段着で寝ていると言っていた。うちも似たようなものだ。</p>
<p>　夜になり、ベーコンが少し余っていたので、夕食に一品加えようとジャーマンポテトを作ってみた。単純な料理だが意外と良くできて、子供には大好評。女房にはちょっと悪いが・・・。</p>
<p>　地震が来て以来、出張は全くなくなり、夜は飲みにも出ないので、家族五人で夕食を食べる毎日が続いている。家族がいつも一緒にいて、やたらと家族と話す機会も増えた。今夜当たりはどこかに飲みに出てみたい。そう思っている間でも、グラグラ・・・と揺れている。ずいぶんと不真面目な地球である。</p>
<p>&nbsp;</p>
<p>　夜９時半頃、放射能が心配な小雨の夜だったが、思い切って表に出てみることにした。夜の街がどうなっているのか、興味深かったからである。</p>
<p>　自宅から出て歩き出すと、倒壊しそうな市役所を横目に、同じ敷地のすぐ隣にある須賀川市体育館を見る。この中には避難している人がいるが、そう感じられないほど静かである。よくもこんなに静かにしていられるものだとこっちが心配になってしまう。テレビでも見られるといいのだろうが・・・。人はたくさんいるのだろうが、大変失礼だが、生命のパワーというものがあれば、かなり弱くなっている様だ。（注：須賀川市体育館は実際には避難所ではなく、隣にあって地震で倒壊寸前の市役所の代わり、臨時市役所になっていた。このときは知らなかった）</p>
<p>　放射能付き雨の影響か、歩いている人はほとんどいない。大通りに行くと、須賀川名物の松明をイメージした街灯が光っている。ほとんどの店がやっていないのに、街灯だけが光り、縁起でもないがお葬式のようだ。私は前からこの街灯にはあまり良いイメージを持っていなかったが（一年中お盆みたいだとか）、こういうときには余計そう感じる。</p>
<p>　全く寂しい町並みの中、居酒屋だけは結構営業している。昼間はラーメン屋さんがかなり営業しているが、夜は居酒屋が繁盛するのだろうか？すこし驚いた。</p>
<p>　街の中に「Ｂ」というスナックがあった。近寄ってみると、何とがれきの山。道路にまでがれきが広がり、完全に倒壊している。ここは須賀川でもかなり流行っている店だったが、もし営業中に地震が発生していたら、人的被害はかなり大きかったに違いない。スナックとか夜の店に関しては、古い建物を改築して作られているところがほとんどで、結果として地震にはもろい。あらゆる業種の中で一番地震の影響を受けるものかも知れない。</p>
<p>　こういうスナックなどににキープされていたボトルは、ほとんどが割れてしまった様だ。ホステスさん達にメールしてみると、ボトルの補償はなく、客はまた入れ直すことになるという店ばかりだった。消費者契約法に抵触する可能性があると思われるが、ボトルキープという日本独特の制度自体、どちらにボトルの所有権があるのかはっきりしない。また、地震で割れた自分のボトルを補償しろ、という人もいないだろう。（注：これは、自然災害は店舗側に責任がなく、ボトルの入れ直しはやむを得ないことがあとでわかった）</p>
<p>　一軒、営業している店に行ってみた。ここはボトルも割れず、残っていた。店はガラガラで、ホステス達も暇そうだったが、他の客は、やはり夜の連中ばかり。自分の店が営業できないので外で飲んでいるのだろうか？</p>
<p>　帰ってきて気が付いたのは、たばこ臭いということ。地震以来、廻りにたばこを吸う人がいなかった。夜の人たちはことごとく、例外なくたばこを吸う。</p>
<p>　帰りはタクシーに乗ったが、タクシーはガスなので比較的普通に走っている。市内に通行止めの道が多くなっている。相次ぐ余震で、崩れそうな家が多いためだろうか？</p>
<p>&nbsp;</p>
<p>３月２３日</p>
<p>　昨日も余震が多かったが、今日は朝７時過ぎにいわきで震度５強の地震が２回あった。須賀川でも震度４。このたびに家族が家から飛び出すので、もうウンザリである。夜にもやはり「いわきで震度５強」があった。</p>
<p>　本社工場で水洗いに続き、ドライクリーニング開始。わずかながら需要があり、やらないわけにはいかない。</p>
<p>一般の建物以外では、スーパーマーケットやショッピングセンターに地震の被害が大きい。一部の店はほとんどが倒壊し、営業の見込みが立たないほどである。私たちも営業ができなくなるのは大変困ることである。</p>
<p>スーパーにもよるが、特に売上目標の厳しいスーパーは、ずいぶん前から開店予定日を設定し、その予定日をきちんと守って開店するため、 建設業者などにはかなり無理な負担をさせているものと思われる。結果として請負業者は突貫工事を強いられ、こういう地震の際にはその正体が暴露される。あるいは、手抜き工事が行われていたのかも知れない。私たちはテナントに入る業者として、開店日に間に合わせなければならない土建業者の苦労を何度も見てきている。なんだか、小売店側が我々クリーニング業者に低価格と早い納期を要求し、結果として建築基準法違反を始めとする数々の問題が発生したことと、同様の問題を感じさせる。誰もが行き、利用する大型小売店だが、彼らのあまりにも厳しい要求により、我々クリーニング業者だけでなく、様々な業種の人びとが無理、無体な要求をされ、中にはクリーニング業者の様に法律を違反してまで彼らの要望に応える業者が多いのかも知れない。</p>
<p>&nbsp;</p>
<p>　避難者への無料クリーニングを開始したが、反応は今ひとつ。理由は、やはり下着とかはプライバシーの問題があるので、出しにくいのかも知れない。また、初めての試みなので利用する側もどうしていいかわからないということもあるだろう。</p>
<p>　当社営業部長は、「それではコインランドリーを無料開放してみたらどうだろう」と提案してきた。それはいいアイディアなので、推進することにした。</p>
<p>　問題は、当社直営のコインは二つしかなく、現在売り上げ好調で有料の顧客が並んでいる状態であること。この地震で大きなダメージを与えた中、コインだけはわずかながら当社を救おうとがんばってくれているのだ。</p>
<p>　夕方、営業部長から電話が入り、鏡石のコインのオーナーが無料クリー ニングを了承してくれたとのこと。助かる。行政施設には連絡したので、近々始まるだろう。ガソリンスタンドでは整理券を配っているが、先の無料クリーニン グでは関係のない人まで無料クリーニングを利用したので、その方法で対応したい。</p>
<p>　コインランドリーは全国的に経営者自らが集金しているところが大部分ということで、脱税の疑いがあるところがほとんどという大きな問題があるが（要するに脱税の温床であること）、当社にそんなことはなく、むしろ福祉にするというコペルニクス的転回は痛快である。</p>
<p>&nbsp;</p>
<p>　会社に、他県の訃報が二つ届いていたが、こんな状況では行くことも出来ないし、弔電や御霊前を届けることもできない。</p>
<p>　街中のディスカウント酒屋が復活していた。中に入るとものすごいワイン臭。おそらく、たくさん割れてしまったのだろう。床もベタベタする。こういう業種は商品が壊れて大変なのだと思った。</p>
<p>&nbsp;</p>
<p>　本日のお昼に須賀川商工会議所に行く。かなりの被害を受けた須賀川市においては、すべての中心は市役所というよりも商工会議所である。</p>
<p>　会議所の職員は市内の被害を見て回り、写真に撮っていた。店舗を始め、工場なども被害が大きい。ひときわ目だったのは、市内中心部にたくさんあった「蔵」の崩壊である。</p>
<p>　須賀川市は明治２４年、大火に見舞われ、市街地の大半が焼け野原になったという歴史がある。その結果、隣町の郡山市に翌年から人口が下回り、中心地の座を明け渡したのである（円谷英二の歴史を勉強したときに知った）。その時点で、今後の火事の被害を恐れ、多くの商店主は蔵を作った。それが、今回の地震でほとんど崩壊してしまったのである。１００年以上前の建造物が、須賀川市中心部には山ほどあったというわけだ。今後は新しい展開が生まれるかも知れない。</p>
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<p>　一昨日夕方、福島県内の牛乳と、茨城県産のほうれん草に原発の影響と見られるものが検出されたという報道があった。本日、市内のスーパーを見たら、野菜がほとんどなくなっていた。</p>
<p>　野菜も食えなくなるのか！冗談じゃない。管総理は何かとこういう問題 にちょっかいを出すが、ごくわずかな量でどうこういうのはやめて欲しい。平常時と現在とではあまりにも事情が違う。食料など物資が不足しているときに、少しばかりの人体の危険の基準を、こういう被災地に当てはめられたのでは大変迷惑だ！私たちの食料まで奪われてしまう。食料に含まれる微量な放射能は、いつかは私たちの健康被害を引き起こすのかも知れないが、今食えなければ、餓死してしまうじゃないか！</p>
<p>　いろんなことがあるので、ずっと自宅にいる割には時間が過ぎるのが早く感じられる。</p>
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<p>３月２４日</p>
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<p>　夕べ、群馬県の組合幹部の業者から電話があった。昨日は茨城県沖で震度５の地震があったが、茨城県の業者が、それまで復旧したクリーニング工場の配管がまたダメになったと嘆いていたとのこと。</p>
<p>　全くお気の毒な話ではあるが、震度６強の当社工場は配管に関してそれほど損傷はなかった。震度５でダメになるとは、クリーニング関連の設備業者が、どういう配管をしているかは疑問である。クリーニング業者の配管は、以前より機械業者がついでに行うことが多く、安全性には疑問があった。建築基準法問題同様、各業者が業界内の狭義な「常識」にとらわれ、ズサンな配管が行われているようにも思える。</p>
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<p>　昨日のニュースで、本日より高速道路が回復するといっていた。また今朝はＪＲの磐越西線が津川から郡山まで通るという。これで、ガソリンや灯油がかなり流通するというので、期待が持てる。久々のいいニュースだった。</p>
<p>　今朝も銀行がやってきた。彼らとしては、ここで金を貸せるチャンスと思っているらしい。ビジネスの契機としてとらえているのだろうが、これだけの災害では、もしかすると政府で無利子の貸し付けを行うかも知れない。資金繰りには難しいタイミングである。</p>
<p>　昨日の東京都に続き、本日は千葉県で水道水の中から放射性物質が見つかったという。昨日はそんなことでミネラルウォーターが買い占められる事態が起きたらしい。</p>
<p>　原発から６０キロの所に住んでいる私としては、なんでそんなことで大騒ぎになるのか、と思う。現実の恐怖とか、もっと身近で深刻な問題は山ほどあるのではないだろうか？放射能と聞くだけで、世界中が大騒ぎだ。クリーニング業においては、以前はそこでも使用していたテトラクロロエチレンなど全国で何万カ所もの土壌汚染を引き起こしていると想像される（報道されないだけ）。放 射能だけ大騒ぎするのは絶対おかしい。</p>
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<p>　それにしても、玄葉光一郎はなにをやっているのだろうか？アメリカに住んでいる私の妹が心配して玄葉の事務所にメールを送り、何をしているのかと連絡したが、秘書から「内容は必ず本人に伝えます」という連絡があっただけで、その後は何もないという。</p>
<p>　被災地出身の政治家の中では、今一番責任のある立場にいるはずだ。それなのに、どこにも顔が見えない。</p>
<p><img class="alignnone size-medium wp-image-273" alt="image008" src="http://www.cercle.co.jp/blogs/wp-content/uploads/image0086-300x133.jpg" width="300" height="133" /></p>
<p>　相変わらずガソリン不足が深刻である。当社の各店舗は営業を再開し始めているが、店員がガソリンがなくて店舗まで行けないと嘆いている。街では、やっているスタンドの所に車が数百メートルも並んでいるところを見た。ガソリン不足が理由で店が開店できなくなったのは初めてである。</p>
<p>　都会の人には信じられないかもしれないが、こういう地方都市、特に農家など田舎の地域では、成人している人が５人いる家庭には５台の車がある。仕事をしていなくても</p>
<p>車だけは絶対持っている。私は会社で入社希望の人を面接することがあるが、ちょっと前までは、「志望の動機」に、「車のローンを払うため」と平気で書いてくる人物がいた。命の次に車が大切なのである。ガソリンが足りなくなるには、そういう事情もあるのだと思う。</p>
<p>　ガソリンスタンドの運営を行っているエネルギー会社の後輩に聞いたのだが、今はほとんどのスタンドが休業していて、たまに始まると、あっという間に長蛇の列が出来上がるが、全く営業していないスタンドで、職員の車に給油していたりすると、たちまち周りから車が集まってきて、「ねえ、ガソリンあるの？」、「営業してるの？」と聞いてくるという。深刻なガソリン不足を繁栄しているのだと思うが、年中スタンドの周りに車でたむろしている人たちは、日頃どんな生活をしているのだろうか？</p>
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<p>　テナント店舗の中に、小売店側の被害が激しく、営業再開の見通しが立たないところがいくつかある。小売店は売るだけだからいいが、クリーニング店は預かったものは洗ってお返ししなければならない。だから店舗が始まらないと返すこともできない。近隣に当社の店舗があるときには、商品をそこに写して張り紙をしておけばいいが、近くにないときには大変困る。前にも記載したとお り、スーパーは意外と安普請で、地震被害を多く受けている。これも困った問題である。</p>
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<p>　本日より高速道路開通ということで、早速高速道路を利用してみた。須賀川－矢吹間と短かったが、久々の高速道路だった。</p>
<p>　高速道路も被害がかなりあり、ところどころ道路がひび割れており、いつものように快適な走行はできなかった。それもあってか走っている車もみんなゆっくりで、道路も８０キロ規制がかかっていたが、みんな本当に正直に８０キ ロで走っていた。それから、どういうわけか運転手に高齢者が多く、どの車にも老人マークが付いていた。</p>
<p>　走って危険というレベルではなかったが、普段の高速道路にはほど遠い乗り心地だった。</p>
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<p>　震災の被害が大きい矢吹町でも、１００円ショップ、郊外型ドラッグストアなどが開店していた。１００円ショップは生活用品を買う客でかなりの混雑ぶりだった。品揃えはたいしたもので、ほとんど被害がなかったみたいだ。無料クリーニングで使用するかも知れないクリーニングネットを４０枚ほど買い込んだ。</p>
<p>ドラッグストアは昨日の酒屋同様、地震によって棚から栄養ドリンクなどが落ちて散乱し、それらしい臭いがしていた。どうやら落ちたもの を片づけきれなかった様で、落ちたものは集められ、籠に入れたまま販売されていた。そういうものがかなり見受けられた。パッケージが汚れた商品などは、 １００円引きになっていた。</p>
<p>　生活用品を数多く扱う１００円ショップ、ドラッグストアはこういうときに重要である。スーパーとかよりは建物もしっかりしているようだし、なんでもっと早く開店しないのか、と思っていたのだが、商品が細かすぎて地震でバラバラになっていたのだった。一生懸命掃除して、品を揃えたのだろうと考えると、さすがに頭が下がる思いだ。</p>
<p>　そして、両店とも、カップラーメンの棚は既に売り切れとなっていた。地震発生以来、これだけはどこへ行っても大人気商品である。</p>
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<p>　明日は給料日だが、時給で計算されるパートタイマーの場合、被災によって店舗や工場が休み、実質的な給与はいつもの半分くらいになってしまう。</p>
<p>　そこで、今月分（１月２６日～２月２５日）に関しては、全壊の給料と同等の支給を行うこととした。震災で被害を受け、給料半分ではやっていけないだろうという判断である。</p>
<p>　昨日商工会議所で聞いた話では、いったん退職させるか、休業扱いにして失業手当を受け取るという方法もあるらしい。そういう面倒な手続きまでは、現在の当社では必要がないと思われる。</p>
<p>追記・・・給与に関しては、特に同業者において、いったん退職させるという手段を用いた会社がいくつかあった。いろいろ事情はあるのだろうが、地震でパニックになっている従業員に、辞めてくれというのはひどいと思った。</p>
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<p>　市内の居酒屋がやっていることから、今夜は家族五人でチェーン店居酒屋に出かけてきた。豊富なメニューは全て完璧、こんなときでもちゃんと営業しているのは大したものである。聞いてみたら、やっと昨日から通常営業できるようになったとのこと。みんな必死で復興しようとしている。久々のごちそうに家族は大喜び。物資不足の中、なぜこんなに充実した食材が出せるのだろうか？出張中などは居酒屋に行くこともあるが、家族とは非常に珍しい。自宅から歩いていけるところに何軒もあり、有効に活用すべきだったのかも知れない。地震になって気がついた。</p>
<p>　これでみんな気がゆるんだのか、今までにないリラックスぶりだ。日本のバンド、バンプ・オブ・チキンの「花の名」という曲を、テレビに映るＰＶに合わせ、妻はギター、娘はキーボードで演奏する熱演ぶりだ。今までが緊張の連続だったのかも知れない。実際には余震や原発の問題があり、まだ油断はできないが、家族はかなり安心したようだ。</p>
<p>　夜になり、大学時代の先輩から電話が来た。昼は昼で同業者から電話が二軒。みんな心配してくれるのでありがたいが、どうも原発の問題を私の地域だと思っているようだ。福島県は４７都道府県で３番目に広い。私たちは内陸部でここから原発の間には阿武隈山地もある。福島県＝放射能では、これから困るだろう。こういうのを風評被害というのではないだろうか。</p>
<p>　町の建物には、ところどころ赤い紙が貼られている。これは、市が認定した危険建造物、まもなく取り壊される予定の建物である。街中にこういうのがたくさんある。古い街が、完全に崩壊しようとしている。</p>
<p><img class="alignnone size-medium wp-image-274" alt="image009" src="http://www.cercle.co.jp/blogs/wp-content/uploads/image0094-300x137.jpg" width="300" height="137" /></p>
<p>　須賀川市はかつて、大きい地震が来ない街といわれ、地震保険が日本一安い街などとも聞いていた。それにより、火災保険に入っても、地震保険までは加入していないところが多かった。今回の大地震は、そんなこっちの「勝手な理屈」をすべてはねとばしてしまった。</p>
<p>　しかし、負けてはいられない。当社は明日、まずは鏡石町役場に出向き、避難している方への無料コインランドリー利用のための整理券を持って行くつもりだ。コインランドリーを無料開放は前人未踏の思い切った試みだが、困っている人たちのためにも、ぜひ成功させたい。</p>
<p>　で、まだ揺れている。</p>
<p><img class="alignnone size-full wp-image-275" alt="image010" src="http://www.cercle.co.jp/blogs/wp-content/uploads/image0105.jpg" width="291" height="218" /><img class="alignnone size-full wp-image-276" alt="image011" src="http://www.cercle.co.jp/blogs/wp-content/uploads/image0113.jpg" width="291" height="218" /><img class="alignnone size-full wp-image-277" alt="image012" src="http://www.cercle.co.jp/blogs/wp-content/uploads/image0123.jpg" width="291" height="218" /></p>
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<p>３月２５日</p>
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<p>　最近の気候は、昼間はだんだん春の日差しが強くなり、暖かくなってきているものの、夜間や朝方は気温が零下になる日もあり、かなり寒い。もはや換気扇やエアコンなどは当たり前に使用するようになってしまった。この辺ではもはや、大気中のことなど心配する人はいない。それよりも今の生活を支えることだ。</p>
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<p>　本日は午前１１時にすぐ近くの避難所、須賀川アリーナへ無料クリーニングの集荷があった。不調と聞いていたが、だんだん出す人がいて、増えてきた様だ。私も配送員と一緒に行ってみた。</p>
<p>　アリーナの中に入ると、避難している人たちがそれぞれめいめいに自分の場所を作っていた。午前１１時だが大半は寝ていて、横に車椅子などがある人もいた。</p>
<p>　最初、このボランティアクリーニングは、それぞれネットに入れてもらい、個別に預かる予定だったが、ネットが足りない上、ネットにぎゅうぎゅうに詰められた衣服は洗うことはできても乾燥にすごく時間がかかり、効率が悪い。そこで、避難所の隅に顔をいくつか置き、後は自己責任でやってもらうことにした。行政の管理者が見てくれている。</p>
<p>　最初はなかなか対応がうまくいかなかった管理者も、だんだん慣れてきたようで良かった。明日からのコインランドリー無料、さあ、どうなるだろうか？何かの事情でクリーニングを無料サービスしたところは当社を含め今までもいくつかあっただろうが、コインランドリー、現時点では脱税の温床のようなこの仕事において、無料にした人はただの一人もいないだろう。その点が大いに注目される。</p>
<p><img class="alignnone size-medium wp-image-278" alt="image014" src="http://www.cercle.co.jp/blogs/wp-content/uploads/image0145-300x200.jpg" width="300" height="200" /></p>
<p>　本日、会社に週刊金曜日が郵送されていた。全くありがたい。郵便も徐々に回復している様である。やはり原発を厳しく批判している。コンビニに行ったら、コンビニ定番の東京スポーツが久々に置いてあった。東スポも復旧したか！と嬉しいが、週刊金曜日とは対極にある、俗物の固まりの様なこのスポーツ紙でさえ、１，２，３面を地震と原発事故で記事が埋まっている。プロレスも野球も後回しだ。</p>
<p>　東京スポーツでさえも、この問題を真剣にとらえ、原発への批判を強めている。今まで日本の繁栄の甘い部分だけ享受してきたような、この新聞がそうなのだ（もっとも、私は３５年以上この新聞を愛読しているが・・・年数で朝日新聞を上回る）。これでは、原発を肯定する人なんていなくなるのではないだろうか？</p>
<p>　東京スポーツでもう一つ。アントニオ猪木に出てきて欲しい。イラクや北朝鮮に飛び出していった猪木なら、福島県浜通りにリングを置くくらいのことはしてもいいのじゃないのか？私が子供の頃、最高に憧れた、アントニオ猪木登場に期待したい。（注：期待に応え、あとで登場した）</p>
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<p>　いつも本やＣＤを買うときにアマゾンを利用していた。私につられ、家族もそうだったが、いろんな流通がだんだん回復しているのに、本日のアマゾンＨＰでは「福島だけダメ」だった。すごく失望した。</p>
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<p>　ロータリークラブ関連で、台湾から電話が来た。台湾の人たちは、昔は日本だったので年配の人たちは流ちょうに日本語を話す。しかもウーロン茶や漢方薬を飲んでいるからだろうか、年配の方々もすごく元気である。今回の地震を心配して義援金を送ってくれるというのだが、「日本人は辛抱強いから、すぐに復興するでしょう」と、かなり楽観的な意見をもらった。昔の人たちは、日本人ってすごくたくましいと思っているのだろうか？</p>
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<p>　昨日やっと復活したディスカウント酒屋に寄って炭酸水などを買ったが、カップラーメンが置いてあるのを見て買おうとしたが、「一人３つまで」とのこと。地震でカップラーメンの価値がすさまじく上昇したと思う。</p>
<p>　やや不謹慎だが、酒屋が復活すると酒が飲めることが嬉しい。今までは自宅に割れずに残った酒をチビリチビリやっていたのだが、酒屋には、きっとひどい被害を受けたのだろうけれど、自分が好きな酒が飲めるのは嬉しいことだ。好きな音楽を聴き、好きな酒を飲めるだけで嬉しい。ワインを飲みながら（勿論、安いワインであっても）、レッド・ツェッペリンの「天国への階段」を聴ける喜びに浸っている。上から落ちたボーズ・スピーカーがタフで、ちゃんと鳴ったことも嬉しい。</p>
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<p>　本日は夕食に、昨日買ってきたパスタのソースをベースにスパゲッティを私が作ったが、家族がみんなペロリと食べてしまった。今までは寝ていたりして家族がみんな揃うことは少なかった。なんだか軍隊みたいに（そういう経験はないが・・・）あっという間に食べる。食事は楽しむものではなくなった感覚である。地震が来てから変わったことである。</p>
<p>　本日は比較的余震が少なかったが、それでも、ちょっと強いのは二度ほどやってきている。ポイントとしては、ゆっくりとグラグラしてきて、だんだん強くなってきたら警戒だ。</p>
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<p>　夜になり、なんと大粒の雪が降り、周囲を真っ白に染めた。クリスマスのような光景だ。普段であれば、きれいな雪景色ということになるのだろうが、この雪の中に放射能が含まれていると思うと・・・ウンザリである。放射能雪か。また、これだけ寒いのでは、被災している人たちはたまったものではないだろう。</p>
<p>　私は原発について、日本の産業を支えるためには・・・やや容認という意見だったが、こんなひどい目に遭ってから、当然考えは違う。これでは全てが失われてしまう。生まれ故郷がすべてダメになった人も多いだろう。天災ならあきらめもつくかも知れないが、これは紛れもない人災だ。もしかしたら、５０年も生きたこの世界から離れていかなくてはならない。やはりこれは、あるべきではない。何か別の方法を真剣に考える方がいい。</p>
<p>　会社のことも心配である。ほうれん草や牛乳は国家によって保証されるのだろうが、クリーニングの売上ダウンが保証されるようには思われない。せいぜい、利率の低い貸し付けくらいしか望みがない。そういう中で、また会社をやっていけるだろうか？客は戻ってくるのだろうか？すごく不安である。</p>
<p>　放射能が混じっているのかも知れない雪景色を窓から見ながら、今日が終わっていく。</p>
<p><img class="alignnone size-medium wp-image-280" alt="image016" src="http://www.cercle.co.jp/blogs/wp-content/uploads/image0163-300x200.jpg" width="300" height="200" /></p>
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<p>３月２６日</p>
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<p>　本日は取引スーパー鏡石店のコインランドリーで、鏡石町に避難している人たちにコインランドリーを無料開放するという前人未踏のボランティアを行った。</p>
<p>　「前人未踏」と言ったのは、郊外型の大型コインランドリーは平成７年頃から全国に急速に広まり、全国に何万軒もあるが、おそらく、ただの一度も無料開放などした歴史がない（だろう）からである。</p>
<p>　避難所向けに行ったボランティアクリーニングは、プライバシーなどの問題があり、現時点でそんなに普及していない。しかし、コインランドリーを無料開放というのであれば、希望者は出てくるに違いない。</p>
<p>　ただコインを解放すると誰でも来てしまうので、避難所の管理者に整理券を配り、希望者に来てもらうことにした。指定された午前１１時になると、車で二人でやってきた避難者がいた。</p>
<p>　コインランドリーは、あまり知られていないだろうが、実は脱税の温床になっている（勿論、私はやっていない）。集金がほとんどオーナーがやっているし、明確な売上がわからないからである。そういうコインで無料サービスをするというのは痛快だ。勿論、当社は自社物件もオーナーがいるところも含め、集金は店員が行い、料金のカウンターも設備されているので、その様なことはな い。</p>
<p>　併設クリーニング店（当社の店）の店員（コインランドリーのメンテナンスも行う）がコインランドリーの洗濯乾燥機のうわぶたをカギで開け、無料でできるようにスイッチを入れたときは何だか緊張した。あくまで自分の中での話だが、これは「歴史的瞬間」であるからだ。</p>
<p><img class="alignnone size-medium wp-image-282" alt="image017" src="http://www.cercle.co.jp/blogs/wp-content/uploads/image0174-300x225.jpg" width="300" height="225" /></p>
<p>　当社のコインランドリーは、クリーニング店と併設している。この地震被害の中、店舗で受付をしているＭさんという店員は、４月に結婚式を予定していて、式場も予約していたのに、この地震によって中止になってしまったという。「とんでもない思い出になってしまいました」というＭさんだが、せめて手作りの披露宴をやってあげたいものである。市内の式場という式場は全部ダメ だ。では公民館当たりで・・・。ウェディングドレスは教会から借りて、やってできないことはないだろう。そうなると、私の役目はコックさんになるだろう。 当社は女性従業員が多く、以前は新卒者を多く向かい入れていたことから、新譜側の挨拶をすることが多かった。格式張った披露宴ではなく、手作りのものをやってあげたいと思う。</p>
<p>&nbsp;</p>
<p>　ボランティアはいいのだが、この地震によって予定されていた売上とかは全く狂ってしまった。午後、郡山の会計事務所に行き、今後の資金繰りについて相談した。各銀行は災害向けの融資をすぐに行ったようだ。社長としては、厳しい現実も待っている。</p>
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<p>　帰りに郡山市の「Ｔ」というディスカウントストアーに寄った。久々の開店だったらしく、大盛況だった。</p>
<p>　高々と積み上げられたカップラーメンは一人当たりの制限もなく、買い放題。値段も安く、品数も豊富だ。しかし、牛乳と水は一人一本の制限あり。こういうとんでもなく安い店に来る客でも、水には気を配るのか・・・風評被害というのは恐ろしい。</p>
<p>　県内のテレビでは、何ら心配ないというものばかりである。そこへアナウンサーとかが「本当ですか？」と突っ込みを入れる。学識経験者の楽観論をアナウンサーが不安視させる展開がどこのチャンネルでもやっている。どっちが安全なのだろうか？</p>
<p>&nbsp;</p>
<p>　須賀川市体育館、須賀川アリーナなどの避難所では、夕方になると夕食 がでるが、なんと普通に家に住んでいる人の中に、この夕食を目当てに避難所に行くらしい。ちゃんと点呼をしているわけでもないので、やってできないことは ないだろうが、あまりにもプライドのない行為である。</p>
<p>&nbsp;</p>
<p>　周りの海水から、高濃度の放射性物質が検出されたと言っている。原発は本当に良い方向に向かっているのだろうか？次々新しい問題が起こるので、全く落ち着いていられない。</p>
<p>　会社にお見舞いが届いていた。全国クリーニング協議会から小切手、弘前、広島の業者から現金だった。こういうのって、お返しとかあるのだろうか？病気だったら快気祝いというのがあるが、原発はいつまでも冷めず、本当に厄介だ。</p>
<p>&nbsp;</p>
<p>　夜になって、飲みに出かけた。市内にあるバーだが、ちょっと一息ついたのが良かったのか、コインランドリーの無料開放が嬉しかったのか、久々にかなり酔っぱらった。</p>
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<p>３月２７日</p>
<p>　本日は日曜で、工場もやってないので、家にいる（普通は日曜も稼働するのだが、品数も少ないため休業である。）。地震発生以来、仏壇のある座敷がいざというとき玄関に近く、家族がみんなそこにあるコタツに入っている。今朝、その部屋を見てみると、私以外の家族４人がコタツの４つの角にそれぞれ座り、全く無言でいた。地震になって家族が一緒にいるときが多くなってはいるが、会話も少なくなっている。</p>
<p>　今夜はピザを作ろうと思い、強力粉にふくらし粉や砂糖、塩、水などを混ぜ、こねておいた。</p>
<p>&nbsp;</p>
<p>　地震が起こる前、予備校生がヤフー知恵袋を使ってカンニングするという事件が起こった。そのヤフー知恵袋の中に、「くらしと生活ガイド」があり、またその中に「洗濯・クリーニング」がある。誰かが何らかの質問をすると、誰かがそれに答えるという仕組みだ。クリーニングに関するものでは、細かいしみ抜きなどに関する質問には、「カテゴリーマスター」と呼ばれるその道の専門家がすぐに回答している。しかし、どうもそういう人たちは、みんな技術を売りものにする個人業者が多いようだ。技術論に関してはすぐに回答が来るが、大手の業者に関する質問や、○○県○○市に住んでいるが、いいクリーニング店はどこか、などという広義な質問には誰も回答しない。いわゆる「大手」的な回答者が存在しないので、私がこれに参加する価値は充分にある。既に何度も一番良い答えに質問者が付ける「ベストアンサー」に選ばれている。</p>
<p>　しかし、原発事故以来、多くなっている質問は「洗濯物を外に干しても放射能はつかないか」、「水道水で洗って大丈夫か」など、放射能に関する心配が非常に目立っている。それも、ここからはるかに遠い大阪とかの人まで心配している。愕然とする。</p>
<p>&nbsp;</p>
<p>　相馬市の市長が、「籠城」を宣言している。全く同感である。生まれ育った自分の街を離れることは難しい。相馬市長は、「国が出て行けというまで留まる」と言っているが、私は国が出て行けと言われても行きたくないくらいである。</p>
<p>　他の街で、いったい何ができるというのだろう。天災ならあきらめもつくが、原発などという人為的な災害で自分の街を離れるのはイヤだ。広島や長崎だって人が住んでいるだろう。</p>
<p>　私はこの街に生まれ、この街で育ってきた。いなかったのは大学時代に東京にいて、最初の就職で青森に一年間、会津工場立ち上げで３年間だけで、大半をこの街で過ごしている。５０を過ぎ、今更引っ越しはいやだ。これは多くの人たちがそう思っているだろう。</p>
<p>　原子力は「二度と炊いては行けない火」として、歴史に残るのだろうか？</p>
<p>&nbsp;</p>
<p>　アマゾンが復帰した。外資系は極端に放射能を怖がるのかと思っていたが、それなりにがんばっていたようだった。私は手書きの日記とＣＤを注文した。</p>
<p>&nbsp;</p>
<p>&nbsp;</p>
<p>　沈滞する気持ちを何とかしようと、夕食にはピザを作ってみた。このくらいの材料は揃う。</p>
<p>&nbsp;</p>
<p>　夜になり、高校の同窓生から「私の意見を聞いて下さい」というメールが来た。</p>
<p>&nbsp;</p>
<p align="left">福島原発事故の収束のビジョンが示されてないことに地元民はおびえています。</p>
<p>3月11日、本来ならば大地震が起きても絶対に安全だと我々に謳ってきた「緊急炉心冷却システム」も</p>
<p>津波被害による停電で作動不全に陥り、その後「建屋爆発」「使用済み核燃料プール損傷」「放射能飛散拡大」と</p>
<p>次から次と事態は悪化。</p>
<p>18日東電常務が福島市を訪れ、事故発生から1週間を過ぎようやく「廃炉を検討する」とコメントしました。</p>
<p>まさか事故炉が暴走する中、東電は事故炉の温存を図ったため、有効な手段をとれないでいたのでしょうか。</p>
<p>「想定外」の震災と津波とはいううものの、あれほど安全を標榜してきた原子炉が制御不能となったこと、それでもなお</p>
<p>自社の利益の保全を優先してきたことこそ我々にとって二重の「想定外」です。</p>
<p>　本当に、今の放水を続け原子炉を冷やし続けるだけで事態の収束があるのかはなはだ疑問です。</p>
<p>それは電源回復がなった今でも、健全なポンプシステム稼動がかなり困難なことが伝えられるからです。</p>
<p>　ここで、国際原子力機関、アメリカ専門チーム（国家核安全保障局）などに技術協力を要請し直ちに原子炉の沈静化をすることはできないでしょうか。当事者だけでなく、我々にもその具体的な方策を公表頂き、事態収束を安心して見守りたいと考えます。</p>
<p>　加えて、被災者に対し、国や東電ではなく第三者機関による国際的に支持された汚染レベルをもとに避難、退避指示がなされないのでしょうか。「原発から何キロ」と同心円の境界に地元は大変混乱しています。</p>
<p>　さらに心配なのは、今後生まれてくる子供のことです。低レベルとはいえ放射線に被曝し続けることが生殖細胞に与える</p>
<p>影響は全くないのでしょうか。これも専門家のコメントが欲しいところです。</p>
<p>　「直ちに健康被害はない」というコメントはもういりません。事故原子炉を「直ちに沈静化する」ことを国と東電に強く望みます。</p>
<p>東北人の我慢強さも、もう限界にきています。</p>
<p><img class="alignnone size-medium wp-image-283" alt="image018" src="http://www.cercle.co.jp/blogs/wp-content/uploads/image0182-300x199.jpg" width="300" height="199" /><img class="alignnone size-medium wp-image-284" alt="image020" src="http://www.cercle.co.jp/blogs/wp-content/uploads/image0202-300x169.jpg" width="300" height="169" /></p>
<p>&nbsp;</p>
<p>&nbsp;</p>
<p>&nbsp;</p>
<p>&nbsp;</p>
<p>３月２８日</p>
<p>&nbsp;</p>
<p>　今朝方、宮城県沖を震源とするマグニチュード６．５の地震があった。余震とのことだが、どうもいつも、揺れの激しい地震は朝方に起こっている。地震によって目を覚まされている感じだ。</p>
<p>　地震と原発が話題の中心になり、他のことに頭が回らないが、もうすぐ４月なのに、嫌に寒いのも気にかかる。毎朝気温はマイナスである。被災者はたまらないだろう。</p>
<p>&nbsp;</p>
<p>　本日は昨年オープンしたばかりの業務用スーパーが営業していた。こういうご時世には、まとめ買いできるこのスーパーこそ最高のものだが、なかなか開店しなかった。ところが、中で人がいて、「ありがとうございます！」などという声が聞こえるのに、二つある入り口が両方とも閉まっている。いったいどういうわけかと思ったら、入り口が壊れてしまい、倉庫から入ってくれとの張り紙があった。というわけで横の狭い通路から中に入り、買い物をする。食料品店はライフラインとして貴重だが、どこも妙に安普請である。困ったものだ。ここは店舗が小型で、クリーニングなどのテナントが入っていないが、テナントはスーパーの閉鎖に否応なしに付き合わされるのだ。</p>
<p>&nbsp;</p>
<p>　ネットで地震関連のニュースを見ていると、救援物資があっても、それらが円滑に避難所に届かないという問題を取り上げていた。それは、こちらでも十分に感じている。</p>
<p>　避難している人たちは大変でしょうから無料クリーニングを請け負いますよといっても、たいていは市役所などの職員がやっていて、そういう臨機応変の対応ができない、申し出ても、担当者が日替わりで交代するので、次の担当者に引き継ぎがなく、同じことを何度も言わなくてはならない、担当者も実に嫌そうな顔をしてこちらの話を聞いている・・・。よく昔はダメな仕事のたとえとして「お役所仕事」などと言ったものだが、それがそのまま現場でやられている。急なことで、実際みんな大変なのはわかるが、ちょっと困ったものである。</p>
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<p>　私の街、須賀川市は地方としては人口８万ぐらいの街だが、今回の地震に関しては、隣町の郡山市よりはるかに被害が大きかった様だ。特に中心部の家屋や店舗がガタガタになっていて、かなりの家で、人が住めなくなっている。須賀川市は福島県の中通りという内陸になる土地であり、津波の被害は全くない。そうすると、地震の被害だけでかなりのダメージを負ったことになる。郡山市と比較して街が古く、中心部に蔵がいっぱいあり、それらがことごとく崩れたので、余計にダメージを感じる。</p>
<p>　とにかく現時点では建物がかなりやられているので、大工さん達があちこちで一生懸命復旧の努力をしている。その中には若い人も多く、こんなに大工さんや設備屋さんがいたのかと思えるくらい活躍している。若者が一生懸命努力しているようで素晴らしい。土木建築業はどん底だったというが、こういう人たちががんばれば、意外と復興は早いのかも知れない。</p>
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<p>原発反対宣言</p>
<p>　商店主達も当然復興へ向け努力しているのだが、意外にも、彼らの口から原発の心配は出てこない。須賀川市は第一原発から６０キロ弱くらいの所であり、決して今後も安全というわけではないのだが、それでも原発の話がない。</p>
<p>　それは、地震からの復興に必死なので、原発まで頭が回らないというのが本音なのだと思う。古い街なので、若い世代も昔から残る格式に縛られ、そこから出ようとしない。また、良い意味でも悪い意味でも街の結束力が強い。先祖代々の家や町並みが破壊されたのはかなりのショックである。だが、原発の状況に言いしれぬ不安を感じていることも事実。もし仮に、こういう人たちに「放射能の影響があるから街を去れ」と言ったらかなりの混乱が起こるだろう。私自身も、それは何としても避けたい。要するに、これ以上の災難には触れるのもイヤなのだ。</p>
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<p>　平成元年頃、テレビで東京電力主催の番組があり、人形劇で原子力発電所の安全性をしきりに訴えていた。原発に対する反対運動は時折起こっており、そういうものを牽制し、福島県民に安心感を植え付ける狙いがあったのだろう。手で動かす人形が「原子力って安全だね！」と何度も叫ぶように主張する姿はヤケに空々しく、これではかえって逆効果なのでは、と思えるほどだった。こんな番組ほどではないにせよ、自分が子供の頃から原発はその動きが度々不安視され、危険なのでは、と思わせられることは多く、そのたびに誰かが登場、原発の安全性を説いていた。将来的なエネルギー確保の方法として、これしかないのであれば仕方がない、とも思った。</p>
<p>　この様な問題が起こるまで、私も、そしてこの地域に住む周りの人たちにも、原発は危険であるという認識がほとんどなかった。何か人ごとのように感じていた。偉い人たちがやってるんだから大丈夫という、今にして思えば無邪気な楽観視があったと思う。</p>
<p>　今回の事故により、いろいろな学者が出てきて原発の構造について詳しく説明し、そのメカニズムについて何度となく解説している。燃料棒というのは一万年も冷めないということを初めて知った。要するに、そんな危険なものがすぐ近くで動いているにもかかわらず、その構造すら知らなかったのである。自分が危険であると知り、初めてその構造がわかったのだ。これは、あまりにも遅 かった。</p>
<p>　しかし、安定した日常に住む一般の人々は、一歩間違えれば奈落の底という原発を何十年間も容認し、そこから供給される電力によって快適な生活を送ってきたのだ。何か起こらないと、その怖さがわからなかったのである。はるか前より原発に反対していた活動家の方々に、申し訳ないような気分である。</p>
<p>　大自然のいたずらにより、いとも簡単に地獄に落ちるような設備は、やはり止めるべきだと思う。毎日毎日新たな問題が発生し、ああこっちから煙が出た、今度はこっちからだ、などという話に怯えている毎日では生活にならない。地域への救いようのない汚染、深刻な経済的打撃、そして、ただでさえ避難している人々がいるところへの精神的な圧迫、不安感は、もう計り知れない。一刻も早く原発を止め、新たなエネルギー源を模索し、また省エネ策を考えるべきである。快適な生活と引き替えに、いつかは破綻する運命というのであれば、代償が大きすぎるのではないか。</p>
<p>　多分もうそんなことは、専門家にとっては周知の事実なのだろうが、もし戦争になったら、戦術はただ一つだ。相手国の原子力発電所をミサイルで攻撃すればいい。ひとたび原発にミサイルが命中すれば、相手国は何年、何十年と苦しみ続け、住民の不安が高まって暴動化するかも知れない。国家は壊滅するだろう。これ以上、効果的な攻撃方法があるだろうか？</p>
<p>　ましてや、福島原発は東京電力の所属。東京都に電力を送るため、２００キロ以上離れた福島県で稼働している。我々福島県人は、「そんなに安全というなら、東京湾に作ればいいのに・・・」という言葉を何度も聞いてきた。結局は「危ないから」、わざと遠くに作るんだろう。大人しい福島県人なら何も言わない、いざ危険が迫っても東京ほどは人が死なない、だから福島県に作るのだろう。「なんで東京の人のリスクを福島県民が背負わなければいけないのか」という言葉は、私たちの間でタブー視されていた。しかし、ここ最近は多くの人びとから聞かれるようになった。ストレスや不満は日ごとに高まるばかりである。この様な状況は、米軍基地のある沖縄と似ているのかも知れない。</p>
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<p>３月２９日</p>
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<p>　今日は須賀川市の大桑原（おおかんばら）で、農家の人が自殺したというニュースから始まった。育てていたキャベツが原発放射能の影響で出荷停止になり、悲観した様である。原発の最初の犠牲者が須賀川市から出た。</p>
<p>　放射能という、須賀川市民にとっては未知の敵を迎え、心配してしまったのだろう。特にその人は、無農薬野菜などの開発に熱心で、学校の給食食材にも自分の野菜を供給していたのだという。いくら無農薬でも、そういうものをあざ笑うように核物質は降り注ぐのだ。本当に嫌な話である。</p>
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<p>　本日は参議院予算委員会があったが、「福島第一原発を廃炉にするか」という質問に対し、菅首相は「専門家の意見を聞いて決めるが、その可能性は高い」と答えている。冗談ではない。これだけ迷惑をかけられて、地元民がこれからも続けて下さいというと思うのか？「廃炉で当たり前だ」となぜ言わない？「福島県民には、これからも犠牲になってもらう」とでもいうつもりか？勢いだけで奪った政権にとって、きっと原発の問題なんて、後で何とかなるさ、程度にしか考えていなかったに違いない。与党議員が、非常時になると青い作業服みたいなのをみんなそろって着ているのも空々しい。</p>
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<p>　午前中、会社に当社メイン銀行の担当行員がやってきた。地震で下がった売上を補填すべく、融資の相談に来たのである。</p>
<p>　彼の口からは、地震における 様々な経営者の対応が述べられた。従業員にこれは大変と厚遇する人もいれば、さっさとこの地を離れ、逃げる人もいるという。銀行員はそういう経営者の態度 をいつも見ているのだろう。しかし、逃げたヤツがいるというのはひどい話だ。従業員を放り投げて逃げたのだから。</p>
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<p>　午後１時から商工会議所で震災後初めての会議があった。１時から庶業部会、２時から通常議員総会だった。</p>
<p>　庶業部会では各委員が震災に よってどのような被害を被ったか述べられた。ゴルフ場支配人は「この地域のゴルフ場は被害が大きく、半年以上は営業不可能、いわき地区は完全に終了している。従業員はみな解雇した」と厳しい現実を語り、固定資産税の減額を申し出た。スイミングスクール経営者は「配管が破損し、プールの温度が上がらない。Ａ重油の確保は大変だ。４月分の月会費をもらわないことにしたため、資金繰りが大変」と述べた。人材派遣業者も、「製造業への派遣は機材が被害を受けていて休み、雇用調整金の支給を受けられるようにしている」と対策を述べている。どこの業種も大変である。行政からは、小規模豪奢への救済措置はたくさん来ているものの、従業員１００人程度の中規模業者が救済されないということである。事業主から、ポンポンと「解雇」という言葉が飛び出してくるのが痛々しい。</p>
<p>　議員総会は、本来はホテルで行われ、終わった後は懇親会が行われるものだが、こういう事情をふまえ、商工会議所で行い（もっとも、ホテルは地震被害で閉鎖されている）、懇親会もなかった。それでもいつも欠席の人たちも来て、会場は満席となった。須賀川市の名だたる財界人がほぼ全員出席していた。地震の問題が深刻であり、商工会議所に集まりたかった人が多いことがわかる。しばらく休会だったロータリークラブも別の会場で役員会が行われていた。</p>
<p>　通常の予算審議などが行われた後、すぐに地震の話題となり、議員にアンケートを採って状況を把握し、対策を考えることとなった。現実の被害状況として、市庁舎、各地の小中学校、税務署など行政機関がかなり被害を受けていることがわかった。中国の四川大地震の際は行政の建物がピンピンしていて民間がダメだったが、須賀川では逆だったわけだ。商工会議所のホールを、税務署が一年間借りるということである。</p>
<p>　私は、「現実の問題として、一番心配されているのは原発問題である。商工会議所はこれにどう対処するのか？」と質問した。</p>
<p>　会頭は、「原子力の問題は、皆目どうしていいかわからない。国からの情報が全くない」と、行政を通じての情報がないことを明らかにした。テレビから出てくるような情報が、正式な形でこういうところには届いていないということである。「そういう方向に行くのかさっぱりわからない」とも言われた。</p>
<p>　ここで前商工会議所会頭の近藤氏が、「私のところの鉄くずが（この方はスクラップ業者）、新潟に持って行ったら福島から来たというので断られてしまった」と発表し、鉄くずのようなものでもそういうことがあるのかと、皆がどよめいた。</p>
<p>　福島ブランドは、いろんな分野で問題が起こるだろう。製造業は、今持っている部品ですら危ない、という人もいて会議は急に活発になった。やはり原発は、みんなが恐れていた問題だったのだ。</p>
<p>　参加者が次々と発言を始めた。国は対策を示して欲しいと、国の無策を批判する人、よほどひどい状況にならないといわないだろうと、国が隠蔽していると疑う人、中性子が飛び出したらおしまいだと、博識な人、「国としては国民全体の福島県の人口比はせいぜい２％、そのくらいの犠牲は仕方ないとあきらめるだろう」と極端な悲観論を言う人、いろいろである。地震対策で大変でありながら、その後ろにある、もっと怖い問題があからさまになり、みんなそれを言い出した感があった。本当は、誰もがそれを言いたかったのだと思う。</p>
<p>　会議所は、もっと会員のことを考えてがんば れ、という意見もあった。いつもはナアナアで終わる須賀川の会議が、深刻な事態によって団結し、まとまった様な気がした。町おこしのことばかり言ってい て、現実にはなにもできなかったこの須賀川市だが、まれに見る大きな地震と日本の歴史の中で初めて起こった核の恐怖により、久々に充実した会合になったよ うな気がしたが、それは、事態が深刻であるからである。</p>
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<p>　地震があると、いろいろなことがある。私の部屋の棚の奥にずっとしまわれ、全くわからなかったカセットテープなども、強烈な揺れのおかげで飛び出してきた。聞いてみたら、学生の頃の学生プロレス実況中継だった（１９８１年盤）。昔はあんまりビデオが普及せず、カセットで録音していたのだ。勿論、自分も出演している。</p>
<p>　今どきはカセットプレイヤーがあんまりない が、かろうじて見つけたもので聞いてみると、音もかなり良く、プロレス大会の実況が蘇ってくる。こういうことをよくやったものだ。１９８１年だから、もうこれから３０年が過ぎている。この大会で私はレスラー兼プロデューサー兼実況中継の解説という厳しいスケジュールであり、終わった後は完全燃焼し、うちにも帰れず部室（アパートを借りていた）でぶっ倒れ、翌日を迎えたものだ。当時の情熱はすごかった。</p>
<p>　こんなパワーがあればこの様な危機も、乗り越えられるかも知れない。とんでもない品が出てきたものだ。なんだか嬉しかった。</p>
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<p>　夜になっても、マグニチュード６．４なんていう地震が来て、ぐらぐら揺れた。二階から下に行くと、家族が外に出ていた。いつまでも、収まらないものだなあ。</p>
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<p>３月３０日</p>
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<p>　本日朝、ガソリンスタンドを見てみたら、当たり前のように値段表示されていて、誰も並んでいなかった。行ってみたら（セルフだったが）普通に入れられた。昨日はものすごい列になっていたのに・・・。この騒動は、急に終わったのだろうか？</p>
<p>　緩やかに収束するならわかるが、急に大丈夫になるものなのか？先週から高速道路が開通し、磐越西線で郡山まで燃料が運べるから、とやや安心できるムードがあったものの、昨日までは営業しているスタンドは相変わらずすごい列だった。突然大丈夫になるものだろうか？あっけない幕切れに不思議な気持ちだった。１１日の時点で結構あったガソリンを大切に使った私は、結局一度もあの列に並ぶことはなかったということだろうか。</p>
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<p>　鏡石にある店舗に行ったら、思いがけず一般クリーニングが集まっているのに驚いた。地震の影響で売上はガタガタ、どうしようもなかったのに、今頃になってたくさん出ているのだろうか？ちょっと暖かくなって、冬物を出す人が出てきているようだ。避難している方もいるらしい。店員からその話を聞いて、お客様に深々と頭を下げまくった。「社長です、ありがとうございます」。</p>
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<p>　本日は須賀川アリーナに無料クリーニングの様子を見に行ったが、アリーナの玄関にき然として座っている二人の人がいた。てっきり案内人だと思っていたら、郵便局の人なんだという。礼儀正しい姿は素晴らしい。アリーナの収容避難民はだんだん減っていて、もっと遠くに行った人が多いそうだ。</p>
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<p>　業界紙Ａの最新号が会社に届けられていた。話題は震災被害だが、当社のことも記事になっていた。それを見てびっくり！</p>
<p>「セルクルは工場や店舗が被災し、目下福島第一原発の放射能汚染に脅かされているが、須賀川市と郡山市で避難所生活を送る地元民の洗濯物の無料クリーニングをスタートし、避難所への出張クリーニングも相談に乗っている。また、同社コインランドリーは全店で営業中」</p>
<p>　放射能汚染に脅かされているとは何事か！実際に双葉町、楢葉町、大熊町などのクリーニング業者などもいるし、原発からの距離では郡山市、白河市などにもたくさんの業者がいるのに、何だか当社だけが原発被害を受けているような書き方だ。また、工場や店舗が被災し・・・は余計なお世話である。近隣地域ではどこよりも被害がないし、現在も営業しているではないか。</p>
<p>　まるで、被害に遭ったのが嬉しいかのような書きぶりである。</p>
<p>　この業界紙Ａは、一昨年不正で摘発されたＲ社の提灯記事を連発しているところである。クリーニング業界紙は３紙あるが、Ｂは二年前に「私たちは提灯記事やめました！」と宣言し、Ｃは、「Ｒ社の社長は業界紙３紙を並べ、札束を見せてこの様に書いてくれと言われたことがある」と暴露、断ったそうである。この様に提灯記事が当たり前のこの紙面だが、Ｒ社にとって、不正を摘発した当社は憎たらしいはず。それでまたＲに頼まれ、風評被害を狙っているのだろうか？大変腹立たしい話である。</p>
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<p>　一般のテレビ局は地震関連のニュースばかり報道しているが、ＣＳはずっとマイペースで映画とか放送している。今日は夕食の時間、昭和２８年の「蟹工船」がやっていた。これは、たまたま日本映画専門チャンネルでやっていたから見たのである。</p>
<p>　こじつけみたいだが、ちょっと私たち福島県民の姿と似ている気がする。原発問題が起こり、たまらなく不安な日々を過ごしているのだが、ここからは逃げようがない。</p>
<p>　実際、この地を離れている人もいることはいるのだが、知っている人で避難しました、などという人は一人もいない（逃げたのは、他から来て開業した医者とかばかりだ）。強制退去とでもなれば話は違うが、古い歴史のあるこの街の場合、逃げるに逃げられないし、他の人もみんなそうだろう。全ての財産を失って他で暮らすことなんて不可能である。逃げるに逃げられない点で、船に乗ってカニを捕らえ、缶詰を作っている蟹工船と同じである。ただ、敵は映画の中では強欲な経営者や現場監督だが、私たちの場合は危険なのかという質問をノラリクラリとかわす東電幹部である。</p>
<p>　本日は不在の社長（海外メディアでは逃げたといわれている）に代わり、かなりおじいちゃんの会長が登場してお詫びし、「まだまだ時間がかかる」と絶望的なことをいわれた。じいさんが謝ったから許されるというわけではないだろう。東電は地方の零細企業か！この期に及んでいやに家庭的な東電の対応を見ていて、肩の力が抜ける思いがした。</p>
<p>　「一号機から四号機まで廃炉せざるを得ない」といっているが、冗談ではない、残り全部含めて、福島県から出て行け！こんな危ないもの、いつまでここに置いておくつもりだ。私はこの会長の話の中で、廃炉という当たり前の決断を今頃いってくる態度に非常に不快感を覚えた。</p>
<p>　蟹工船みたいに、いっそ叛乱でも起こすか！という私の足下は、今日もグラリグラリと揺れている。</p>
<p><img class="alignnone size-medium wp-image-285" alt="image021" src="http://www.cercle.co.jp/blogs/wp-content/uploads/image0213-300x179.jpg" width="300" height="179" /></p>
<p>&nbsp;</p>
<p>&nbsp;</p>
<p>３月３１日</p>
<p>&nbsp;</p>
<p>　今朝は昨日の記事のこと（当社が放射能汚染に脅かされているというもの）で早速Ａクリーニング新聞のＢ編集長から電話が来た。内容は釈明というよりは、いいわけだった。</p>
<p>私：いったいあの記事はなんなんだ。オレのところで被害なんてほとんどないだろ！<br /> 板：電話でそう聞いたから書いた。<br /> 私：放射能汚染に脅かされているって何だ！<br /> 板：電話でそういうニュアンスを感じた。<br /> 私：謝罪記事を出せ！<br /> 板：そういう抗議があったことは書く。</p>
<p>（ここから話題を変更）<br /> 私：これは前から言いたかったんだが、あんた、Ｒに金をもらって良いことばかり書いてるだろ！そういうのを提灯記事というんだ！<br /> 板：しばし沈黙・・・<br /> 　　そういうことなら、Ｂに聞いてくれ（みんなやっているの意）。Ｂは、うちよりもずっと前からやってるじゃないか。<br /> 私：建築基準法問題では、「ピンチをチャンスに」とか、Ｒの良いことばっかり書いてるだろ。<br /> 板：そりゃあ物事にはいろいろな見方があるだろう。</p>
<p>私：Ｒだってかなり被害があったはずだろう。そういうことに全然触れていないじゃないか？</p>
<p>板：Ｒの被害の件は次回にやる予定だ。</p>
<p>　というわけで、放射能汚染に脅かされていると書く根拠は、このＡという新聞社が建築基準法問題で摘発されたＲの提灯記事ばかり書くので、その会社にそそのかされて当社に風評被害を与えようとしているのじゃないのか、という拡大した内容で話を進めた（というよりは問いつめた）が、提灯記事を書いていることを大筋で認め、金をもらってその会社に有利なことを書くクリーニング業 界の業界紙の体質を遂に告白した！</p>
<p>　なお、この編集長は私が「クリーニングのヒミツ教えます」のタイトルで週刊金曜日に先週まで連載していたコラムにも触れ、「（クリーニング業界で次世代溶剤と呼ばれ、Ｒが盛んに宣伝している）ソルカンドライについても悪口を言っている様だが、あれはＲ以上に白洋舎も使っているんだ」と、Ｒ擁護、白洋舎（業界一位）への責任転嫁的な発言もしていた。</p>
<p>　白洋舎もソルカンドライを使用している様だが、それは全ての溶剤をクリーニングの適正に合わせ使用する、という白洋舎の方針によって使用しているものであり、Ｒのように石油系溶剤を不正に使用していて、行政から止められてやむを得ず使用しているのとはわけが違う。また、白洋舎はソルカン使用を客にＰＲしていないが、Ｒは「素晴らしいエコ溶剤」などと、この地球温暖化係数が二酸化炭素の９１０倍という温暖化物質を、素晴らしいもののように喧伝している。同日に語られては白洋舎に気の毒というものだろう。</p>
<p>　クリーニング業者に、悪質な手口について追求すると、必ず出てくるのが「他もやってるじゃないか」という言葉。自分だけじゃない、ということだが、早い話がクリーニング業者はみんな悪いと言っているようなもの。クリーニング業者に新聞を売っているのに、よくそんなことが言えるものだ。</p>
<p>　しかしながら、この編集長は、「お前は金をもらってＲの提灯記事を書いているだろう」という質問を、事実上イエスと答えている。この業界は、提灯記事が当たり前の世界なのだ。クリーニング業界紙は平然と提灯記事を書くという証拠を得ただけでも大きい進歩である。</p>
<p>　勿論、この会話は録音を取っておいた。こんな厳しい地震被害の中でも、クリーニングの闘いは依然として繰り広げられているのだ。</p>
<p>　板東編集長は、前にはキネマ旬報の編集部にいた文化系記者。映画業界にも顔が利き、２年前には「サンシャイン・クリーニング」という映画の試写会に呼んでもらったこともある。前は話のわかる理解者だった。</p>
<p>　しかし、建築基準法問題が勃発した２００９年７月以降、どこへ行っても私の近くに来て、隣に座ったり、研修旅行の際は無理矢理相部屋に割り込んだりして、いつも寄ってくる。どうやら、Ｒに頼まれ、情報を集めてこいと言われているようだ。敵のしもべに成り下がったか・・・。</p>
<p>しかしながら、この人も素晴らしい文化人だったのに、わずかな金のために（わずかだかどうだかわからないが）不正な業者の提灯記事記者に成り下がった現実は大変残念だ。提灯記事を書いていることに関し、ウソを付けず素直に認めてしまった当たりに、心の隅にわずかながら残る、文化人らしさをかいま見たような気がした。私は最後に、「あなたのような文化人が、金のために提灯記事なんか書くのは本当に悲しいよ」と、全くの本心を述べた。何も反 しなかった。</p>
<p>&nbsp;</p>
<p>　本日は会津まで行った。受付をしているオーナーと契約更改の話をするためである。途中、サービスエリアにはものすごくたくさんのローリー車が止まっていた。今までこんなにローリー車を見かけたことはない。昨日から急にガソリンが供給されたのは、こういう車がたくさん来てくれたからだろう。サービスエリアにいっぱい止まっているローリー車に、ありがとう！と言いたい。大変嬉しくなった。</p>
<p>　会津は、こっちの地震被害がウソのように何ともなかった。中通りは年中グラグラ揺れているが、それもない。</p>
<p>　こちらにも避難民が来ていて、あちこちの避難所で生活している。当社 のコインランドリーは会津地方に多いが、どこもかなり入っている。そういう利用者の車は「いわきナンバー」が多いらしい。そうなると、浜通りから避難して きた人たちなのだろう。特に、津波で逃げてきた人というより、原発で避難させられた人たちのようだ。</p>
<p>&nbsp;</p>
<p>　本日で３月も終わり。史上最低の３月だった。考えられないような天災に見舞われただけではなく、原発事故はひどすぎる。４月に好転することを期待したい。</p>
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