地震日記:5月1日~5月15日

5月1日~15日

 

5月1日(日)

 本日より5月に入り、クリーニングもだいぶ増えてきた。しかし、閉店店舗の影響もあり、売上は平年のようには望めない。どのようにやりくりするかは難しい。

 

 昨晩は業界紙記者が帰省で帰ってきたので郡山で飲んだ。駅前がかなりにぎわっているのに驚いた。若い人が多く、大学生が帰省しているのではないかと思った。郡山は駅前の繁華街が桜通りをはさみ、北側が駅前、南側が陣屋というのだが、駅前が前の状態に復帰したのに対し、陣屋は閑散とし、開店している店舗もまばらだった。地域によって地震被害にかなり差がある。郡山も同様だっ た。

 

5月4日(水)

 

繁忙期

 ゴールデンウィークはクリーニング業者にとっては稼ぎ時となる。そのため、この時期の人材確保には苦労するのだが、この様な状況においてはどこに行くというわけでもない。みんな頑張って仕事をしているが、本日は工場長(女性)から、「いっぱい出てますよ!」という言葉をもらった。地震でダメージを受けると思っていたのにありがたい一言だった。

 勿論、本来の売上には及ばない。しかし、それでも繁忙期なりの品が出ている。それだけでも嬉しい。従業員達も、それを感じ取っているようだ。大変ありがたいことである。

 

会津

 本日は女房が会津に日帰りで行くことになった。同行するのは二女だけ。鶴ヶ城とか見たかったらしい。

 会津は猛烈な観光客で一杯なのだそうだ。理由は、まず会津は風評被害でガラガラだというマスコミからの情報が流れたことと、応援してやろうという観光客がたくさん訪れたこともあるらしい。思わぬ繁盛ぶりにみんな大喜びだ。

 会津の街中にS食堂というカツ丼の店があり、普通のカツ丼の二倍のカツが乗っているのが魅力だが、店自体は大変小さい。ここにも長蛇の列ができているということだった。外に行列ができていたらしい。そんなことは、今までなかった。

 ここは、応援してあげようという人たちの気概に感謝したい。

 

5月5日(木)

仮営業

 昨日は家族がみんな出かけ、長女と私だけになってしまい、長男は行かないというので二人で寿司屋に行ってきた。町の小さな寿司屋である。

 主人と話をしたが、現在営業をしているこの建物も順番が来たら建て替えるのだそうである。場所も変わるだろうと言っていた。

 さらに、この近辺の飲食店はとりあえず仮営業をしているようなもので、いずれはみんな建て替える予定であるという。それは知らなかった。

 確かに、この寿司屋も建物自体、蔵をベースにして作ってある。須賀川市内には明治24年の大火以降、市街地中心部にたくさんの蔵が建てられたが、これもその一つ。100年間無事だった須賀川の蔵も、この度の地震には耐えられなかったということである。

 しかし、街中の店の大部分がとりあえず仮営業し、立て替えを考えているというのには驚いた。仮営業の理由は、現在は全国からこの地域に土木建築業者とかがたくさん集まっており、ニーズが高いからなのだろうか。確かに飲食店はどこに行っても満員!店舗が壊れた店はせっかくのチャンスに全く気の毒で、これだと赤紙の貼られた壊れそうな店舗でも営業しようという気になるのだろ う。

 ちなみに立て替えを希望しても、工事する場所が多すぎて、10カ所分待ち等というのはザラ。店主の話では、工事に入るのは数年後とのことだった。気の長い話だが、それまで仮営業状態でずっとやるのだろうか?なかなか気の長い話である。

 

 本日でゴールデン・ウィークが終わりだが、私を含めた被災地の人たちにとって、ゴールデン・ウィークなどという場合ではなかった。私にとっては、会社の事務員が休んでいるだけで、工場はずっと稼働しているし、毎日顔も出している。

 ただ、普通のときよりは多少気が楽なのも事実。私はリラックスして、朝は遅くまで寝ている日が多かった。二ヶ月近く緊張状態だったので、何だかすごく休んだような気がする。

 地球様もこっちに同情したのか、連休に入って余震が激減した。このまま少なくなってくれるとありがたい。飲み屋さんに行っても、「あっ、揺れた!」なんてばかりでは、全く気が休まらない。

 

5月6日(金)

 

 本日は連休明けだが、たいていこういう日はろくなことがない。

 連休中にクリーニング競争相手のテレビコマーシャルが二つ入った。いずれも震災に関係のない地域の業者。震災の影響を受けた業者は多大なダメージを負っている。これがチャンスとでも思っているのだろうか?まあ、商売なんてそういうことかも知れない。

 東北のテレビ局は、みんな震災の影響でコマーシャルが激減し(震災後はほとんど公共広告機構のこんにちはーばかりだった)、広告収入は10分の1に激減したという(東京スポーツの情報)。そこを突いてのCMだったのかも知れない。

 しかし、だったらそこの営業が地元業者に広告を取りに来るとかするのが普通だ。それもせず、他県のコマーシャルを入れるあたりが腹立たしい。

 

破傷風

 他県の被災地で、破傷風で亡くなった方がいると朝のニュースでやっていた。

 小学一年生のとき、同級生だった小さな女の子が突然亡くなり、その時に初めて破傷風という病気を知った。清潔な環境では起こらないが、衛生状態の良くない昔の日本や、被災地では起こるのだろう。私の個人的な印象としては、イヤな言葉を聞いた、という感じだ。近所の人だったので、初めて人の死を知ったのはこのときだった。清潔の行き届いた現在、破傷風などはほとんど聞いたことがなかった。しかし、この地震と津波被害でまた復活したのか。

 だから、清潔には気を遣って欲しいと思う。保健所とかは、本来の役目を果たしているのか?クリーニング業界入りしてから保健所のデタラメな対応には怒り心頭だったが、今こそ活躍のときではないかと思う。

 地震の一ヶ月ほど前、当社のある店舗の改装を巡って保健所とやり合ったことがある。当社営業部長は保健所とやり合い、何と保健所職員は翌日上司を連れて謝りに来た。そういうことは初めてだったので大変驚いた(保健所はいつも威張っているばかりだから)。

 まあ、謝罪に来たというのであればそれは良いのだが、その際、私は「私の知っている飲食店で、午後6時から開店する店がある。そこは主人がアル中でベロベロ酔っぱらいながら営業し、猫などの動物までも飼っているので不衛生甚だしい。一度検閲してくれないか。あなた達が担当でないのなら、他の人に言ってくれ」と言ってみた。

 その課長は、「ああ、それなら午後5時前でも誰かいるでしょうから、その時に行ってみます」と言った。あくまで、午前9時から午後5時以降はどんなことがあっても絶対に働かないぞ!という姿勢に驚いた。

 

5月8日(日)

組合役員会

 本日は白河で福島県のクリーニング組合県南支部の会合があった。地震で県南支部総会が中止となり、本日行われたものである。

 クリーニング業界の正式な組織がこれ。各都道府県にクリーニング生活衛生同業組合があり、それを全国クリーニング生活衛生同業組合連合会(全ク連)が束ねる。昭和32年に厚生省(現厚生労働省)の呼びかけで発足している。私は須賀川方部長。

 しかし、昭和40年代に工場を建てて周りに取次店をたくさん作るいわゆる大手業者が登場すると、古くからの組合員は彼らと敵対し、業界が二つに分かれてしまった。その後は大手業者が発展し、組合は全く衰退し、厚生労働省認可の組合は完全に形骸化している。しかし、現況は厚生労働省にとって、天下りなど様々なメリットがある。組合の上層部にだけ甘い汁を吸わせ、後は高齢化した各理事長に「勲章」だけやっていればいいのだ。というわけ。参加者も、みんな70以上の高齢者ばかり。今回の参加7名で、私以外は60代二人、70代4人という顔ぶれだった。70代の方のうち二人は、80代にもうすぐ手が届く方々だった。県南支部長は病欠だった。

 会合では、地震の影響で、今年行われる予定だった福島県での全国大会の中止、総会の会場を移動して開催など、いくつかのことが言われた。地震による特別措置というわけだろう。会場は寿司屋で、昼間に食べるとは思えないような御馳走だった。

 大した期待もしていない私だったが、昔ながらの零細業者が中心の会なので、こんな提案をした。

 ここ数年、大手業者の不可思議な営業行為が目立つ。実例を挙げると、

★花粉症に効果があるという加工を客に勧め、追加料金を取る業者がいるが、これは昔の撥水加工をしているだけで、衣料品に花粉が多少は付きにくくなるというだけのもの。これは薬事法違反が疑われる行為である。

★店頭に「ワイシャツ90円!」などと安い価格を表示し、店内にはいるとカウンターに「90円は真っ白いのだ けで、ちょっとでもストライプの入っているもの、綿100%のもの、ボタンダウンのもの、ちょっとでも色の入っているものは追加料金です」などと表示している業者がいるが、これは、不当景品類及び不当競争防止法(4条1項2号)に違反する行為である。既に行政指導を受けた業者もいる。

★顧客がクリーニングを店舗に持って行き、店員がシミを見つけると、いきなり追加料金を取る店があるが、これは消費者契約法に違反する恐れのある行為である。

★最初の客だけそれとわかるタグを付け、それだけ丁寧にやっている業者がいる。

 こういった行為は組合で消費者に対し注意を促し、やっている業者は行政が注意しどうするのが当たり前ではないか。

 こんなことを言ったら、参加者がみんな賛成してくれ、「今度の総会に提出すべきだ」などと言ってくれた。零細業者ばかりの組合でも一応は厚労省のお墨付き。もしかしたら言い方向に行くかも知れない。

 建築基準法問題が起こる半年くらい前、この中にある「店頭に安い価格を表示して、中で高く取る」を理事長に直訴したことがある。理事長は動いてくれ、該当業者は福島県内でのみそれをやめた。結局、いくら高齢者の団体でも厚労省がバックに付いているのは強い。さあ、直訴状でも作るか?

 零細業者は、意地っ張りの頑固職人はいるものの、不正な業者はいない。不正業者の行為を糾弾することは、零細業者の仕事を守ることになると考えるが、今までなかなか理解が得られなかった。特に、全ク連は実力者を登用されると自らの地位を奪われると考えているフシがあり、なかなかそれをさせてはいない。今回の提案も、全ク連に言えば通らないだろう。

 上に挙げた4項目は、日本中のかなりのクリーニング業者に浸透し、かなりの所でおこなわれているので、組合から指摘されれば、それなりに大きな問題にはなるだろう。

 

 ちなみに数日前、この問題を他の組合で幹部になっている二人(大阪府、群馬県)にメールで連絡したが、大阪の業者は「全く想定外の話なので面食らっている。少し待ってくれ」、群馬県の業者は「計り知れないどころか、想像もつかない」と、全然理解していない様子だった。大手業者の戦法は、意外に個人店には知られていなかったと言うことである。大手業者の不正と言える行為を 糾弾すれば組合のためになると思うのだが・・・。

 

 この日の会場は白河市。地震後初めて白河に行ったが、最大規模のショッピングセンターは天井が落ちて現在でも営業停止状態。そんなに古くない建物なのに・・・。やはりスーパーはたいてい建築費を削られて作ってあるようだ。

 

5月9日(月)

 

 昨日の組合役員会で、ある人から、「浜通りから避難してきた連中で、100万円もらったらパチンコに出かけたヤツがいる」という話が出た。腹が立つかも知れないが、まあ、そんな人もいるだろう。

 廃藩置県で福島県は統合されているが、もともと浜通りと中通り、会津地区とは交流がなく(地形も影響がある)、あまり気が合わないといわれている。経済圏としても別世界。それが今は玉石混淆の状況。今は何もないが、今後、変な騒動が起きないといいと思う。

 確かに、須賀川アリーナの避難所に、音楽をガンガン鳴らした車高の低いいわきナンバーの車がやってきたことがある。避難しているのに不謹慎なヤツだと思ったが、私たちが持ついわゆる「浜通り」のイメージはそれ。ヤンキーだって津波で家が流されれば、避難してくるしかない。

 

 しかしそれでも、私たちが子供の頃、「海」といえばいわきだった。小さい頃、須賀川からいわきを結ぶ道路を、険しい御斎所峠を越え、海水浴に連れて行かれたことが何度かある。小学校高学年の頃はJC(青年会議所)に入っていた父親に連れられ、大会がある松川浦に行ったこともあった。町内会では何度も海水浴に行った。小学校四年の時に常磐ハワイアンセンターが開業し、初めて行ったときには感激した。当時は道路も舗装されておらず、峠の茶屋というものも存在した。峠では、必ずそこに寄る様な習わしがあったのかも知れない。日本映画の中にそんな場面が何回も出てくる。はるばるそういう峠を越え、海に行ったりハワイアンセンターに行ったりするのは本当に一番の楽しみだった。

 結婚し、子供が生まれると、やはり家族で海に行った。子供は海が大好き。道路も格段に良くなった。ハワイアンセンターは、「スパリゾートハワイアンズ」という名前になったが、相変わらず大人気だった。この世代になると「アクアマリンふくしま」とか「ららみゅう」もできて、ますます子供には喜ばれた。海水浴をして、ウニやイクラやカキを食べ、アイスボックスにおみやげを入れて帰ってきた。海外から来たホームステイの子供や研修生を連れて行くのも、いわき周辺が定番だった。

 この原発事故で、これからは親子二代にわたって楽しんだ喜びは、もはや子供には引き継げなくなったと思う。単に地震だけなら復興もできるのだろうが、原発では、そうはいかない。私の息子や娘達は、子供を連れていわきに行き、海水浴を楽しむことはないだろう。原発は、人間の「思い出」とか、「夢」、「希望」までも奪うものだと認識してもらいたい。

 

5月10日(火)

 

消費者団体

 連休中、4つの消費者団体に対し、クリーニング業界の花粉症加工について、これはまずいのではないか、みたいな連絡を資料とともに送った。そのうち、財団法人の団体から返事が来て、要はその様な加工が出回っていることについては、クリーニング業者よりも加工剤を販売している業者に問題があるという様な話だった。団体として、重要だと考えていない様である。

 話はかなり聞きにくく、かみ合わないものだった。理由は電話に出た担当者の女性がかなり高齢だったからである。私との会話の印象も、なんだか世間話をしているようだった。

 

消費者連盟(以下「消」と略)「クリーニングといえば、来月、クリーニング団体の代表者と会うわよ」

私「それは全ク連のことですか?」

消「そうみたいね」

私「それは、一応厚生労働省認可の団体ですが、大手が入ってないので、ほとんどシェアがないんですよ」

消「あら、そう」

 終始こんな感じだった。問題にまともに取り合わないのである。

 最近、社団法人日本専門新聞協会というところに連絡したが、出てきた方はやはり、かなり高齢だった(こちらの対応は大変良く感謝している)。どうも、財団法人、社団法人などはどこも天下りなのか、高齢者が実権を握っている場合が多い。

 こういう人たちに「業界団体は天下りを誘発しているんですよ!」と力説してみたところで、「あら、私も天下りよ」なんて言われ、全く解決できないに決まっている。

 高齢者を悪いとは思わない。ずっと変わらず業務に打ち込むというのはむしろ尊敬すべきである。しかし、クリーニング業界などは高齢による弊害ばかりが目立つようになっている。全ク連は定年をずっと超えた専務理事が現在もその座に居座って業界最大のガンになっているし、他の団体も高齢化が問題となりつつある。大手クリーニング業者は世代交代をしている業者が非常に少なく、70,80の創業社長が今でもがんばっている。高齢者には現役世代をサポートする役割を担って欲しいが、自分がどんどん出しゃばっているのである。これでは、いつまでも次世代の出番がない。

 高齢者が実権を握っている会社、団体の弊害は以下の通り

●問題を根本的に解決しようとせず、単にうまくまとめようとする。「臭いものにはふたをせよ」的発想が目立つ。→諸問題が解決できない。

●人生の残り時間が少ないので問題意識が薄く、面倒なことを嫌う。すべて安泰が理想。→新しいことが何もできなくなる。

●政治家、行政など、権力を持つものを絶対視し、逆らわない。→政治・行政のいいなり。

●老人の常識を若者に押しつける。石原慎太郎氏は青年期に「太陽の季節」など当時の因習を打ち破る著作があるが、現在はマンガの表現規制、歌舞伎町など歓楽地の取り締まりなど倫理に厳しくなり、原発推進、原爆の開発主張など旧体質が目立つ。→若者の締め出し

●認知症、更年期障害など、高齢なりの弊害が起こる。→判断の誤り

 なんかこう書いていると、原発事故もこういう弊害が原因なのかと思えてくる。形式主義的な仕事で安全管理すらおざなりになっていたのだろうか?

 

予感

 昨日は夜に地震から復活したスナックに行ってみたが、とにかく、11日はまた大きな地震が来るかも知れないと、客もホステスも不安がっていた。3月11日に前代未聞の大地震が来て、4月11日にも震度5以上が3回来たから、5月11日も何かあるのではと不安なのである。自分も、大震災以降一度も自宅以外の場所で寝ていないが、出張するのが怖い。仕事の上ではしたいのだが・・・。今週日曜日が地震後初の上京となる予定ではある。

 

5月11日(水)

 

いわきの話

 本日は高校時代の友人で地銀勤務の人物に仕事のことで電話した。彼は単身赴任でいわき市(湯本)にいる。

 話では、いわきは避難民が大変多くなっているという。原発20キロ以内の人たちは、結局は環境の似ている浜通りにもどってくるらしい。確かに、環境も人間の気質も違う内陸部にいるよりは、浜通りにいた方が精神衛生上も好ましいだろう。

 私たち以上に厳しい環境だと予想されたいわき市が、避難民が来て意外と栄えているというのは驚いた。「こっちの方が放射能も少ないだろう」とも言われた。ちょっと自慢気だった。放射性物質の量が少ないことも、「住みよい」の条件になった様だ。

 

学校

 地震により私の母校でもある須賀川第一小学校が壊れ、使えない状態になっている。生徒は1,2,3年生が須賀川第二小学校、4,5,6年生が須賀川第一中学校に通っている。これは純粋な地震被害だ。

 このため、体育館などが教室になり、事実上体育の時間がほとんどないらしい。中学生達がイライラしている。

 

5月12日

避難民のお客様

 会社に出勤したとき、店舗の椅子にどこかのおばあさんが座り、店員と話をしているのが見受けられた。当社の建物は工場へ移設店舗の隣に二階事務所へ昇る階段があり、いつでも店舗の様子を見ることになる。

 あまり長話をされても困るので、担当者にその旨伝えたが、この方は浜通りから来た避難民で、たまにクリーニングを出しに来るのだという。避難所も退屈なので話し相手を求めて来るのだろうか?一般客ならあまり長居をしないように店員に注意するが、これでは仕方がない。